性のタブーも度胸で突破 中国・温州人の驚愕経営術

6月27日(水)11時33分 J-CASTニュース

『商機を見いだす「鬼」になれ 中国最強の商人・温州人のビジネス哲学』

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   「景気減速」が指摘されるようになったとはいえ、まだ8.1%もの高い実質成長率(2012年1〜3月期)をみせる中国経済。その中国人の目に「もっともグローバルな視野と卓越したビジネスセンスを持つ」と映っているのは、「中国の温州人」だという。



   『商機を見いだす「鬼」になれ 中国最強の商人・温州人のビジネス哲学』(阪急コミュニケーションズ、1785円)で、中国人筆者(郭海東、張文彦)はこう指摘する。浙江省・温州は、上海のやや南にある海沿いの地区だ。温州人は、どんな経営術を駆使しているのか。




「最初に蟹を食う勇者」



   中国人はメンツを重んじる——よく耳にする話だ。しかし、本書によると、温州人は違う。「彼らが仕事を探す基準はあくまで金で、たとえ世間の冷たい目にさらされても気にも留めない」そうだ。



   たとえば温州人の呉偉氏は、かつて「性」に関する話がタブー視されていた中国で、アダルトグッズの世界に飛び込み、販売店を成功させ、グッズ生産にも手を広げた。もともとは、設備関連の貿易や薬のチェーン店経営にかかわっていた人物だ。



   当時、ごく一部の店で医薬品の片隅に置かれていただけのアダルトグッズを前面に出し、アダルトショップを立ち上げた。すると当初から、3日間分の売り上げだけで会社員の平均月収に相当するほどの成功を収めた。1年後には「いくつもの直営店をもつまでに成長した」そうだ。その後、グッズ生産にも乗り出し、政府から「合格製品」のお墨付きを得るまでになった。



   まさに、「世間の冷たい目を気にも留めない」を体現したような成功例だ。本書は、温州人には度胸がすわった人物が多いとも指摘しており、呉氏も「度胸指数」が高かったようだ。



   具体的な成功例を並べるばかりではなく、「小よく大を制す」「最初に蟹を食う勇者」といった「法則」も紹介しており、数々の教訓を整理した上で頭にインプットできそうだ。



   2012年6月15日、発売された。訳は、原口昭一、永井麻生子、趙麗娜の各氏。<モノウォッチ>

J-CASTニュース

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