どんな条件なら退職した会社でまた働く? 出戻り転職に関するアンケート調査
2024年7月12日(金)16時1分 OVO[オーヴォ]
いったん退職した会社に舞い戻る格好で転職することを「出戻り転職」というようだ。エン・ジャパン(東京)は、運営する日本最大級の総合求人サイト『エン転職』のユーザー4353人を対象に、この出戻り転職について、アンケート調査を実施した。調査期間は5月29日〜6月24日。
それによると、出戻り転職の経験者は9%。そのきっかけとしては「在籍時の上司に誘われた」(35%)が最も多く、年代別では20代が28%、30代が46%となった。出戻り転職した理由としては「即戦力として働けると思った」(35%)、「社員や風土になじみがあり、働きやすいと思った」(34%)の順に多い。転職したものの、うまくいかなかった場合は、環境になじみがあって働きやすく、仕事にもすぐに対応できる──そう考えて古巣に戻る人も少なくないようだ。「別の会社を経験し、元の会社の良さに気がついた」(16%)という人も一定数おり、環境を変えてみて分かることがあるのかもしれない。
実際、出戻り転職した人の中からは「業務内容を理解しているため、新しく仕事を覚える必要がなかった」(20代男性)「基本的なシステム、仕事内容などになじみがあり働きやすい」(30代男性)などの声が聞かれる。半面、「出戻りを良く思っていない職員が一定数いて、嫌がらせを受けた」(30代男性)という人もいた。
他方、「出戻り転職したことがない」と回答した人に、「出戻り転職したいと思うか?」と聞くと、「思う」は13%(とても思う:3%、思う:10%)、「思わない」は61%(思わない:26%、まったく思わない:35%)となった。その会社が嫌だったから転職した人も多いとみられ、出戻りを希望しない人が多いのは当然なのかもしれない。
さらに「どんな条件・状況があれば、出戻り転職を検討するか?」との問いには、約半数が「給与・待遇等が保証されている」(48%)と回答した。