ファーストクラスに乗るのは「無駄遣い」?

7月14日(土)12時20分 All About

ビジネス自己啓発書などでは「一流のおもてなし」を経験するために、一度はファーストクラスを利用してみることが推奨されていますが、筆者は違う考えを持つと言います

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ファーストクラスを利用することは自己投資なのか?

ビジネス自己啓発書などでは「一流のおもてなし」を経験するために、一度はファーストクラスを利用してみることが推奨されています。私もそのような体験は貴重だと思いますが、乗り比べてみた感想でいうと、ファーストクラスに乗るのは無駄遣いだな、という印象を持っています。

ビジネスクラスとファーストクラスの両方に乗ってみると、値段ほどの違いがないことに気がつきます。確かにファーストクラスは、シートの広さ、料理やワインの豊富さ、キャビンアテンダントのサービスなどすべてが極上ですが、最近ではビジネスクラスのクオリティも上がっています。

料理やお酒も、種類やゴージャスさは違えど、飲み放題・食べ放題・好きな時間に選び放題なのは同じ。シートも、フルフラットシートが主流になりつつあります。

これは、価値と価格の関係が、高級品になっていく過程でどう変化するかを示している一つの例といえます。それは、ある程度の金額までは価格と品質は比例するが、そこを超えると価格の差ほど価値の差はなくなっていく、ということです。

たとえばワインにしても、1本数万円のものまでは、価格が高いほうがおいしい。素人でもわかるくらい、味の差は歴然です。しかし、10万円を超えるワインになると、飲み比べでもしない限りは、それほどの差は感じなくなります。

自動車も、1000万円くらいまでは価格と品質が比例します。200万円の車よりも700万円の車のほうが、乗り心地も運転のしやすさも、設備も快適さも圧倒的に上。さすがに500万円も高いだけのことはあります。

しかし1000万円を超える価格になってくると、たとえば1000万円のレクサスと1500万円のベンツとを乗り比べてみるとどうでしょうか。

もちろん運転のフィーリングや味つけは異なり、人によって好みが分かれるとは思いますが、そこに500万円の差ほどの違いがあるかというと、そうでもないのです。

高級品・高額品になればなるほど、価値と価格の差はなくなっていく。それが、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスの関係にもいえるのではないでしょうか。

ただし、ここでは価値と価格を推し量る習慣を持つための考える材料としてファーストクラスは無駄と紹介しましたが、ファーストクラスに乗ることによって「いつでもファーストクラスで旅行に行けるように頑張るぞ!」という強いモチベーションにつながる場合は、立派な先行投資になり得ます。
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))

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