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「多すぎるサービス残業」「上司のひどいパワハラ」との戦い方

7月15日(日)16時0分 NEWSポストセブン

会社に追い込まれる必要なんかない

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 働き方改革が叫ばれる昨今、かつてほどの滅私奉公は減ったであろうものの、付き合い方を間違えると人生に深刻なダメージを負う可能性があるのが会社、である。コラムニストの石原壮一郎氏がサラリーマンの身の守り方について指摘する。


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 エリートが集っているはずの大企業や官庁でも、不祥事を起こしたときには「えっ、なんでそんなバカな言い訳を……」と思わされることが多々あります。あなたの会社も、謎の制度改革を行なったり、ヘンな力学が平気で働きまくったりしているのではないでしょうか。そう、じつは会社というのは、思っている以上に「バカ」です。


 パワハラ、セクハラ、サービス残業、不当解雇、時代遅れの慣習など、いろんな「理不尽」がまかり通っているのも、つまりは会社がバカでそれらの問題を解決する能力がないから。バカに期待しても仕方ないし、いろんなしわ寄せを受けるのは従業員です。


 労働問題のプロである特定社会保険労務士の三矢晃子さん(美人)が、会社や職場にうごめく「理不尽」との戦い方を指南してくれる頼もしい本が出ました。その名も『9割の会社はバカ──社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」』(飛鳥新社)。法律や制度を活用した解決法に加えて、大人力を駆使した波風を立てずに効果を上げる対処法も、大人力コラムニストとやらが合わせて指南しています。いやまあ、私なんですけど。


 具体的な「理不尽」との戦い方をふたつご紹介しましょう。


●ケース1「サービス残業の多さに我慢できない。労基署にチクったらどうにかなるのか」


三矢「過重労働問題は労働行政がとくに力を入れている分野なので、証拠をそろえて持っていけば、ちゃんと動いてくれます。タイムカードや実際に働いた時間がわかるメモ、仕事していたことがわかるメールなどを持って、最寄りの労基署に行き、『サービス残業に関しての申告で来ました』と宣言しましょう」


 匿名でも受け付けてくれるものの、名前を明らかにするケースに比べて、後まわしにされたり調査が緩くなったりする傾向があるとか。ただ、たとえ動いてくれても、自分がチクッたことが会社にバレるのは困ります。


三矢「労基署には守秘義務があるので、申告者が匿名を望めば名前は絶対にバラしません。ただ、調査が入って会社で犯人探しが始まる可能性はありますね。上司が『キミじゃないよね』とカマをかけてきたら、どうせいろんな社員に聞いてるんだから、『誰なんでしょうね。見つけたらヤキ入れときますよ』とでも言っておけばいいんです」


 仮にバレても、告発を理由に解雇や降格、減給といった「不利益取扱い」をすることは、法律で禁じられています。ただ、平気でサービス残業をさせるような会社だけに、困った報復をしてくる可能性は高いかも。「何かしてきても、裁判を起こせば負けることはないでしょう」(三矢)。まったく反省する気配がないようなら、そんな会社にはさっさと見切りをつけるのも、明日に向かう第一歩です。



●ケース2「上司のパワハラがあまりにもひどい。会社は嫌いではないが、もう耐えられそうにない……」


三矢「会社は嫌いではないということは、会社の体質ではなく、その上司がひどいヤツということなんですよね。今は辞めることしか考えられないかもしれないけど、『上司はそのうち代わる』ということは頭の隅に置いておきましょう。イヤな上司のために自分が犠牲になる必要はありません。それに、もう辞めてもいいと思っているなら、じつは力関係は逆転しています」


 辞めるつもりならクビは怖くないし、出世を気にする必要もない。居心地が悪くなっても平気です。開き直ってパワハラ上司に立ち向かっても、どうってことありません。暴言を吐かれたら「今の言葉は撤回してください」と冷静に返し、納得のいかない指示はとことん説明を求めましょう。上司の発言を録音したり行動を記録したりして、会社の上層部や公的機関にチクるのも一興です。


三矢「パワハラは、されている側の冷静な判断力を奪ってしまうんですよね。パワハラを直接裁く法律は残念ながらありませんが、いったん落ち着いて、自分にとって大切なものは何かを考えて、それを守るための行動を起こしましょう」


 サービス残業にせよパワハラにせよ、黙って耐えていても何も始まらないし、誰もホメてはくれません。しかし、会社はバカなくせに百戦錬磨。丸腰で向かっていくには手ごわい相手です。丸め込まれずにギャフンと言わせるには、どんな武器が必要なのか。


三矢「まずは知識ですね。日本の労働者は、多くの人が思っている以上に制度や法律で守られています。どこにどう相談すればいいのか、戦い方を知ることも大切。それと、イザというときにあなたを守ってくれるのは、日頃の人間関係です。職場で孤立している状態では、誰もいっしょに戦ってはくれないし、有利な証言も期待できません」


 仕事で困っている同僚がいたら、今までのように見て見ぬフリをするのではなく、そっと救いの手を差し伸べたいところ。セクハラもどきの言動はキッパリやめて、すべての女性社員に等しく敬意を持って接することも大切です。まあ、そのへんは徐々にがんばるとして、とりあえずは近くの席の同僚や後輩を誘ってビールでも飲みに行きましょう。おっさんなりの努力を地道に重ねれば、とくに戦う状況にはならなかったとしても、会社の居心地は確実によくなるはずです。

NEWSポストセブン

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