クルマの色はよりカラフルに? 3〜5年後の最新トレンドとは

7月16日(火)7時0分 NEWSポストセブン

白、黒、灰色といったクルマの定番色はもう古い?

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 クルマの色といえば、白や黒、グレー(灰色)といった無難な色が変わらぬ人気で選ばれやすいが、最近は街中でもカラフルな色のクルマを多くみかけるようになった。では、最新のカラートレンドにどんな変化があるのだろうか。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏がレポートする。


 * * *

 6月下旬、ドイツに本拠のある化学メーカーのBASFから、今年の自動車のカラートレンド予測が発表されました。BASFは自動車の塗料も扱っているため、毎年のように世界の自動車のカラートレンド予測を行っており、それをメディアにも発表しています。


 この予測は、3〜5年後の自動車マーケットを見据え、社会の変化や技術の進化・普及などを分析・検討したものです。自動車メーカーは、この予測を新しい量産車のカラーのヒントにしたり、コンセプトカーのカラーに採用したりしています。


 ちなみに、過去の傾向は次の通りでした。


・「アジア太平洋地域は、ブラウン系が定着し、温かみのあるカッパー(銅褐色)やグレー系など情緒的なカラーが人気の傾向」(2014年予測)

・「飽和するデジタル社会の反動により、バランスのとれた青のバリエーションが出現」(2015年)

・「新しい自由な取り組みを象徴した中間色のブルーグリーンがトレンド」(2016年)


 つまり、茶系のカッパー(銅褐色)やブルー系が人気傾向にあるというわけです。


 確かに、今春にデビューしたトヨタの「RAV4」は、ブルーグリーンやブルーがイメージカラーとなっていましたし、昨年の「パッソ」のマイナーチェンジはカッパーでした。他にもブラウン系やブルー系をイメージカラーとするクルマは数多くあります。トレンドは確かに存在しているのです。


 そんなBASFが予測した「2019─2020年のカラートレンド」のテーマは、「ACT/9(アクト・スラッシュ・ナイン)」というものでした。


 これからの時代は、技術の進化により、「何ができるのか?」ではなく、「人に最適な環境を実現する技術は何か?」というポストデジタル時代が到来しているとBASFは分析しています。そのため3〜5年後は、まったく新しい世界を創造する力強い行動を「ACT(アクト)」、次世代の到来直前の雰囲気を10ではなく「9」と表現するというのです。


 そんな技術トレンドと社会の変化を分析し、将来のクルマの色へのインスピレーションとなるコレクションに反映させているといいます。そして、ずばり今後のトレンドは、


「カラーは、人を中心とした温かみのある色域や意匠、また豊かな個性や生き生きとした新時代を象徴する自由な発想が求められる」


 と予測します。日本を含めたアジア太平洋地域の予測は「暖色系のバランスのとれたカラーパレット」と言います。具体的な色のイメージは次のような予測をしています。


・穏やかで深いシェードを持つ暖色のバランスのとれたカラーパレット

・新しい白みがかったメタリックシルバー

・シルキーな無彩色メタリックのように明るく浮遊しているようなカラー

・わずかな干渉効果を持つブルー

・粗い粒子のグレーメタリックや官能的なパープルなどの、ダークで力強く生き生きとした表情豊かな色


 全体としては、控えめで親しみやすい色あいがトレンドになるというのです。


 温かみのある暖色系や、白っぽいシルバー、ダークだけれど力強い色。そんなカラーが3〜5年後に数多く登場して消費行動やクルマの販売台数にどんな影響を与えるのか。興味深く見ていきたいと思います。

NEWSポストセブン

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