「満員電車ゼロ」が難題な理由、小池知事公約もかけ声倒れに

7月17日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

混雑率300%の電車もあった昭和30年代から比べると、随分とマシにはなった。しかし、鉄道会社の努力だけでは満員電車撲滅にはほど遠い Photo:PIXTA

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小池都知事が東京圏内の満員電車ゼロを公約に掲げたのはおよそ2年前のこと。しかし、朝の通勤ラッシュが劇的に変化したという話は一向に聞こえてこない。満員電車撲滅の夢は、机上の空論に終わったのだろうか?鉄道ライターの杉山淳一氏に話を聞いた。(清談社 島野美穂)


単なるキャンペーンに終わっている

「時差Biz(ビズ)」



小池知事は公約を果たすべく、東京都に『時差Biz(ビズ)』という制度を取り入れました。参加表明した企業が、社員に対し早朝出勤を促して、通勤ラッシュの時間帯をずらそうという試みです」(杉山氏、以下同)


 しかし、この運動は満員電車の改善にはほとんど影響がなかった。この制度は鉄道会社が主体となっていたわけではなく、あくまで個人のさじ加減でしかないので、当然の結果ともいえる。


 もちろん、「時差Biz」の取り組みはこれだけではない。東急電鉄では朝6時台に田園都市線臨時特急列車『時差Bizライナー』の運行を実施した。中央林間から渋谷までの停車駅を急行よりも少ない4駅に絞り、混雑緩和を促そうとした。


「たしかに、電車の本数を増やすことは満員電車の緩和につながりますが、運行したのは昨年の7月11日〜21日の期間限定。夏だけ混雑するわけではないので、年間通して走らなければ意味がありません。ちなみに東急は今年も、田園都市線で『時差Bizライナー』、東横線で『時差Biz特急』を7月9日〜20まで走らせています」

 

 各社が行ってきた「時差Biz」は一時的な解決策やキャンペーンでしかなく、満員電車の解消にはほど遠い。ちなみに、鉄道各社は従前から独自の取り組みを続けており、都知事の号令の下で新たに行われた施策はほとんどないという。





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