金持ち体質が「即断即決」である理由

7月20日(金)12時20分 All About

デキるといわれる人は決断が速いもの。打ち合わせでも、決断力のある人間には、相手が一歩引きます。リアクションの速さ=頭の回転の速さ、と多くの人は感じるということです。たったこれだけのことで、「この人、手強いかもしれない」と映ります

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金持ちになれる人はスグに決められる

上司「コピー頼む」
部下「了解しました」
上司「15部だ」
部下「わかりました」

と、レスポンスの良い部下は、上司にとってありがたいものですよね。しかし、これではまだ半人前といえます。

「はい、何部でしょうか。ホチキス止めとクリップ止めはどちらにしましょうか」と、打てば響くだけでなく、先回りして確認してくれる人のほうが優秀だと映ります。とにかく、レスポンスの速さは、「デキる人」を演出するにはもってこいの方法です。

上司「キミ、この案件だが、来週までにできるか?」
部下1「たぶん大丈夫だと思います」
部下2「う〜ん、やってみないとなんとも……」

とやられると、「もうキミには頼まない」となります。それよりも、「やります!」「大丈夫です!」と即決してくれる部下のほうが頼もしい。

これは、上司の立場になっても同じ。部下から「部長、取引先から1割値引きを要求されているんですが」と相談を受けた時、

上司「う〜ん、どうしたもんかなあ」
部下「突っぱねてみますか?」
上司「う〜ん、難しいところだな」

あるいは、

部下「課長、この新規案件の提案、どうしましょうか」
上司「そうだなあ……」
部下「予算申請は来週末までですよ」
上司「う〜ん、どうすべきか……」

かくして部下の間からは、部長は決断力がないという評価になってしまいます。デキるといわれる人は、決断が速いものです。

「まず5%で折り合いを付けられないか提案してみろ。ダメなら数量を増やすかアフターサービスをつけるなど交換条件を出して、1割引きに持っていけないか粘ってみるんだ。それでもダメならその条件で進めるしかないな」とか、「よし、これで進めてみたまえ。途中経過の報告を忘れるな」とやれば、「部長はテキパキ指示を出してくれて頼もしいな」「課長は決断が速いな」となる(可能性が高いでしょう)。

打ち合わせでも、決断力のある人間には、「コイツ、デキそうだ」と相手が一歩引きます。たとえば……

「A案とB案、どちらがよいでしょうか」と聞かれて、「う〜ん、A案かな。B案も捨てがたいな」と迷うと、「大丈夫かコイツ?」となりますが、「A案だ」と即決すれば、印象はガラリと変わるでしょう。なぜ即断即決できるのか? そのポイントは、事前のシミュレーションです。部下や上司がどういう仕事をしているかを把握している。どういう問題が起きそうかも事前に想定している。そんな様々な課題を先回りして考えておくことで、決断力が速いと見せかけることができるのです。

あなたが「5%ほどお値引きをしていただけないでしょうか。」と交渉したとき、相手方の担当者から「すみません、3%が上限なのです」と言われたとしたら。「う〜ん、困ったな」と迷った様子を見せると、「これなら突っぱねることができそうだ」と相手にナメられます。そして「他社さんでも値引きゼロなのですが、御社だけ特別に値引き枠をもらっているのです。これ以上は無理です」などと、ズカズカやられてしまいかねません。

そこで、「すみません、3%が上限なのです」と言われたら、「ではこれ以上の取引は無理ですね」と瞬時にNOを言えば、相手は動揺します。あるいは、「わかりました。今回に限りこの条件を飲みましょう」と即決すれば、「この人は力量がありそうだ。ヘタな交渉はしないほうがいいな」と、その後もナメたことは言ってこない(かもしれません)。

もちろん、すぐに決断できないときもあります。そんなときは、「私の一存では決められないので、社に戻ってから改めてご連絡いたします」では、「コイツ使えない」となりますが、「承知しました。2日後に回答します」と断定口調で言えば、結論を先送りしているにも関わらず、あたかも即決したような印象を与えることができます。2日と言えば、上司に相談するのか何なのか相手にはわからないため、少なくとも「こいつは決定権がない」とナメられるリスクは低くなるでしょう。

逆の立場でもそうです。「5%ほどお値引きをしていただけないでしょうか」と言われたとき、「申し訳ございません。それは無理です」とバッサリやれば、相手はそのはっきりした態度にひるみ、それ以上言ってこないものです。もちろん、すべてそううまくいくとは限りません。相手との力関係やこれまでの経緯、そしてシチュエーションなどによって、どう対応すべきかは異なるのは当然のことです。

しかしひとつ言えるのは、リアクションの速さ=頭の回転の速さ、と多くの人は感じるということです。そして、たったこれだけのことで、「この人、手強いかもしれない」と映ります。だから、イエスにしてもノーにしても、あるいは先送りするにしても、とにかく即答することが信頼感を高めるひとつの方法です。
(文:午堂 登紀雄(マネーガイド))

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