MXN(メキシコペソ)などの新興国通貨で売買増加!JPY(円)は「売り越し」から「買い越し」に転じる【外為どっとコム総研FX投資家調査2024年6月】

2024年7月20日(土)10時16分 PR TIMES

株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。

目次
1.一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
2.株式会社外為どっとコムFX投資家動向まとめ
 2-1.FX取引における実現損益
 2-2.通貨ペア別取引者数
 2-3.平均取引数量
 2-4.口座の開設期間
 2-5.FX投資の年齢分布
 2-6.FX口座開設者動向
3.まとめ

1. 一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
MXN/JPY(メキシコペソ/円)が取引額増の主因


金融先物取引業協会が7月12日に公表した資料によると、2024年6月の店頭FXにおける取引金額は1120兆円と、5月の1113兆円から0.61%増となった。2カ月連続で1000兆円台の取引となった。また、月末時点の未決済ポジション合計は1.83%減少の約8.6兆円となった。JPY(円)のポジショニングは、5月に1兆円の売り越しだったが、6月末時点では1640億円の買い越しに転じた。
取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)の順。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、取引額が17.3兆円と5月の8.9兆円からほぼ倍増した。総選挙で与党連合が大勝し、正規労働者の年金制度改革、選挙制度改革、国家警備隊の軍への配属など、プランCと呼ばれる一連の憲法改正などの実現性が高まったことで、メキシコへの投資リスクが意識されたため、多くは損切り覚悟の決済が中心だった模様。ただ、後半は値ごろ感からの新たな買いも散見された。
[画像1: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-a929bbace213213c7b93-0.png ]

図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円

2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2024年6月
個人投資家、TRY/JPY(トルコリラ/円)に安ど感


FX口座数が58万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2024年6月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約58万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2024年6月3日6:00 〜 2024年6月29日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)

2-1.FX取引における実現損益
FX取引における実現損益でプラスは61.0%、マイナスは38.9%となった。プラスは前月比1.7%ポイント改善した。日米のファンダメンタルズ格差を意識した、JPY(円)キャリー取引が優勢となり、JPY(円)売りポジションをこれまで構築していた投資家が利益確定し、その上でJPY(円)買いポジションを構築しなおす様子が窺えた。外貨ネクストネオにおける5月末時点のUSD/JPY(米ドル/円)のポジション状況は、買いが56%、売りが44%だったが、6月末時点では買いが46%、売りが54%と逆転した。
[画像2: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-076b565ff15bd1715f65-0.png ]

図2-1.取引参加者の損益

2-2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。
1位はUSD/JPY(米ドル/円)で変わっていない。また、MXN/JPY(メキシコペソ/円)、ZAR/JPY (南アフリカランド/円)、TRY/JPY(トルコリラ/円)などの新興国通貨が各々、順位を上げた。MXN/JPY(メキシコペソ/円)とZAR/JPY (南アフリカランド/円)はどちらも同国の選挙を通じて上下に振幅したことで、投資家がポジション調整の必要に迫られたことが大きいが、一巡後は新たに買いポジションを構築する動きも見られた。一方、トルコ憲法裁判所が中銀総裁の任期中に解任する大統領権限を無効とする判断を示したことで、TRY(トルコリラ)への安ど感が広がり、TRY/JPY(トルコリラ/円)を手掛けるFX個人投資家が増加した。
また、利上げ観測がくすぶったAUD/JPY(豪ドル/円)は、107円台へ上昇する中にあっても取引は小幅増に留まった。
[画像3: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-762811aa2f824e7e62f9-0.png ]

図2-2.通貨ペア別取引者数

2-3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は5.1万通貨(51Lot)へ拡大した。小額で取引できる新興国通貨の取引量増大が全体を底上げしたと推察される。
USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり6,500円の必要保証金(7/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約33万1,500円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(7/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は2万400円となる。


[画像4: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-cc2220dc733ebb9111ed-0.png ]

図2-3.平均取引数量

2-4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均112カ月(9年4カ月)と、前月から変わらなかった。もっとも、直近1年間での最長付近に留まっている。
[画像5: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-6fd2216028bdc4623e5c-0.png ]

図2-4.口座開設期間

2-5.FX投資の年齢分布
FX投資家の年代別では40代が31.0%と最多で、次に50代、30代、60代と続いた。40代と50代で6割を超える状態が続いている。
[画像6: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-2ae035395bbf87b55b02-0.png ]

図2-5.取引参加者の年齢構成

2-6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、40代が27.9%、30代が26.1%で、この2つの年代が半数を占めた。以下、50代が18.3%、20代が16.6%となった。
[画像7: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-30a176c225eae116cc04-0.png ]

図2-6.口座開設者の年齢構成

3.まとめ
2024年6月の為替市場では、MXN(メキシコペソ)、TRY(トルコリラ)、ZAR(南アフリカランド)など、政治的な要因から新興国通貨の取引量が増加した。これまで新興国通貨はMXN(メキシコペソ)1強の状態だったが、TRY(トルコリラ)、ZAR(南アフリカランド)に集まった注目が今後も続くのか注視される。また、11月に向けて米国の大統領を選ぶ選挙戦が本格化するにつれて、各候補の政治理念や打ち出される政策が金融市場を揺さぶる局面が増えると考えられる。年後半は、米FRBをはじめとする各国の金融政策動向に加え、米大統領選挙の行方とこれまで以上に為替相場の変動要因が増えそうである。

  
過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB


[表: https://prtimes.jp/data/corp/52387/table/627_1_14c9aba435749381aa0e97de4fcbd6ee.jpg ]



■本件に関するお問い合わせ先
株式会社外為どっとコム総合研究所
担当:大嶋、小野
TEL:03-6459-0902(受付時間:13時〜18時)
Mail:seminar@gaitamesk.info


外為どっとコムについて

株式会社外為どっとコムは、店頭FX『外貨ネクストネオ』『らくらくFX積立』の総口座数が60万口座を突破しました。「外国為替をもっと身近に」をテーマに、外国為替にまつわる情報を発信するオウンドメディアサイト『マネ育チャンネル』をオープンしたり、初心者から中上級者までレベルにあわせた多彩なセミナーを開催するなど、投資家の皆さまに寄り添ったサービスを展開しております。

また、世界最大のサポートサービス業界のメンバーシップ団体HDIの日本における拠点HDI-JapanによるHDI格付けベンチマークの「Webサポート」「問合せ窓口(電話)」において、6年連続(2019-2024)最高ランクの三つ星を獲得しました。

・【外為どっとコム】ホームページ:https://www.gaitame.com/
・【外貨ネクストネオ】口座開設:https://www.gaitame.com/account/kouza.html
・【マネ育チャンネル】:https://www.gaitame.com/media/

■新スマートフォンアプリ『外貨ネクストネオ「GFX」』
当社のFXサービス『外貨ネクストネオ』を利用するためのスマートフォン専用アプリです。スマートフォン1つで完結できる機能性とシンプルな操作性を備えた、最新のFX取引ツールです。初心者から上級者まで、幅広いお客様のニーズに沿ったFX取引アプリが完成いたしました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-7a47e819b6490d744427-0.png ]

詳細はこちら:https://www.gaitame.com/service/fx/tools/smartphone/

■FXによる積立投資ができる『らくらくFX積立』
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[画像9: https://prtimes.jp/i/52387/627/resize/d52387-627-16f1df39b57982290e11-0.png ]

詳細はこちら:https://www.gaitame.com/service/rakutsumu/

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■会社概要
株式会社外為どっとコム( https://www.gaitame.com/ )
所在地:東京都港区東新橋2-8-1
代表取締役社長:竹内 淳
事業内容:インターネットを介した店頭デリバティブ取引事業、その他
資本金:7億7,850万円
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第262号 商品先物取引業者/一般社団法人金融先物取引業協会、日本証券業協会、日本商品先物取引協会
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・当社セミナーでは、FX(外国為替保証金取引)、CFD取引の紹介・説明をさせていただく場合がありますので予めご了承のうえ ご参加ください。
・当社セミナーは情報提供を目的としており、投資方針や時期選択等の最終決定はご自身でご判断ください。
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<『外貨ネクストネオ』 取引形態:店頭外国為替保証金取引 委託保証金:各通貨の基準レートにより計算された取引金額の保証金率4%以上に設定(法人のお客様は、保証金率1%以上となる額または金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうち、いずれか高い額以上の委託保証金が必要となります。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します) 売買手数料:0円 『らくらくFX積立』 取引形態:店頭外国為替保証金取引 委託保証金:100%(レバレッジ1倍)、50%(レバレッジ2倍)、33.34%(レバレッジ3倍)(法人のお客様は、100%(レバレッジ1倍)のみ) 売買手数料:0円 【注】お客様がお預けになった保証金額以上のお取引額で取引を行うため、保証金以上の損失が出る可能性がございます。また取引レートには売値と買値に差(スプレッド)が生じます。>
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