人気女子アナ「固有名詞ド忘れしない法」

7月29日(月)6時15分 プレジデント社

大下容子氏(衣装協力=ランバン コレクション)

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知らないと恥をかくニュース用語。テレビ朝日のお昼の顔として日々時事ネタを捌く大下容子アナが教える、聞き慣れない固有名詞をド忘れしない方法とは? 「プレジデント」(2019年8月16日号)の特集「忘れない勉強法」より、記事の一部をお届けします——。

1993年にテレビ朝日に入社した大下氏。98年から情報番組「ワイド! スクランブル」でサブMCを務め、昨秋よりメインMCに抜擢された。今春、自身の名前が冠に付く「大下容子ワイド! スクランブル」として再スタート。同番組名の変更は23年ぶり。局アナの冠番組は異例中の異例だ。ORICON NEWSが毎年発表する「好きな女性アナウンサーランキング」では、3年連続のトップ10入りを果たしている。


■新聞10紙に目を通し、メモ帳を広げる




大下容子氏(衣装協力=ランバン コレクション)

平日の生放送は朝10時25分に始まりますが、いつも早朝5時台には出社しています。「ワイド! スクランブル」は2019年で21年目になるのですが、年々準備に要する時間が増えてきました。昔の放送内容はVTRが中心だったのですが、現在はスタジオの配分が多くなり、出演するコメンテーターや専門家の方の人数も格段に増えたからです。生放送の決められた時間の範囲内で、全員の専門性や個性に合わせて的確な質問をしていくには、私自身の精度を上げていかないといけません。


早朝に出社してまずはその時点でできている仮の台本に目を通し、一般紙5紙とスポーツ紙5紙を40分ほどかけてざっと読みます。同じニュースでも新聞によって論調が違うこともあります。様々なスタンスの意見を把握しつつ、このニュースの核心は何なのか、多角的にニュースを伝えるために、誰に何を質問すればいいだろう、ということを考えて、整理をしていきます。


そのとき、テレビも全局つけて耳からも情報を入れる。とにかくシャワーのように情報を浴びて、自分はそのニュースの何に興味があるのか、何がわからないのかを明確にしていき、疑問に思ったことや自分の考えは、メモ帳に書いていきます。


アナウンサーという立場上、番組をスムーズに進行し、視聴者に様々な見方をわかりやすくお伝えすることを心がけていて、あまり自分の意見を言うことはないのですが、言うか言わないかは別にして、自分から能動的に関わったほうがそのニュースへの取り組み方は深いものになるし、何よりもっと知りたくなって楽しいのです。



たとえば、カルロス・ゴーン被告の一連のニュースが出たときには、「巨大企業であれば会計監査もきちんと行えていたはずなのに、これだけ巨額の不正が長年見抜けなかったとは考えにくい」ということをメモしました。本当に素朴なことなんですけれど。そのほか、今日の番組では使えないかもしれないけど、知っておいたほうがいいなと思ったことや、こういう視点もあるのかと勉強になったことも書き留めています。


このメモ帳は、番組中には手元に置いていないんですが、考えながらメモを書くことで記憶に残るという効果もあるのかもしれませんね。


■声に出して、耳で聞いて体になじませる


最新のニュース用語のなかには、長くて難解な言葉もあります。そんなときは、その言葉が含まれている新聞記事を声に出して読んだりもします。新聞記事には、はじめの3行ぐらいにエッセンスが詰まっている前文(リード)があります。そこを声に出して読むことは、新人研修のときに練習法として教わったもの。滑舌の練習になりますし、自分の声の体力をつけることにもなりますが、難しい言葉や聞きなれない言葉を体になじませる効果もあるんです。




(左)新聞を読みながら、疑問や考えを書き込んでいくメモ帳。(右)新聞を読みながら飲む、水で溶かした粉末緑茶。これを飲むようになってから、1度も風邪を引いていない。

たとえば、いま注目されている「低解約返戻金型終身保険」。聞き覚えのない言葉だなと思ったら、声に出して4、5回読んでみる。すると、自然とこの単語の意味や、この保険のメリットやデメリットなどを調べるようになるのです。


これは科学的な根拠があるかは自信がないのですが、朝、新聞を読みながら粉末緑茶を飲むようにしています。健康情報好きな友人の家に遊びに行ったときに、粉末緑茶が置いてあったのですね。「林修の今でしょ!講座」や「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で粉末緑茶のことを知ったらしく、私も飲んでみようかと思ったわけです。これなら水を入れたボトルに粉を入れて振るだけでいい。粉の量で濃さも変えられますし。飲み始めてから1年近くたちますが、1度も風邪を引いていませんし、シャキッとして新聞を読む際の記憶力の向上に一役買っている気がするのです。


それから、日常生活では、できるだけメモに頼らないように生活することを心がけています。



■人と会う約束をしても、スケジュール帳は使いません


たとえば、人と会う約束をしても、スケジュール帳は使いません。




毎朝目を通す新聞10紙。一般紙5紙とスポーツ紙5紙で、40分ほどかけてざっと読む。

予定をスケジュール帳に書いてしまったら、その時点で、記憶することを外部の力に頼ってしまうわけですから、そこで自分の脳が「もう覚えていなくてもいいんだな」と情報をシャットアウトしてしまうんじゃないのかなと思うんです。たまにスマホのカレンダーに書いておくことがありますが、相手の名前を入れておくだけで、場所や詳細は書かない。それでも、予定を忘れて先方に迷惑をかけるといった失敗は不思議なことにいままでしたことがありません。


先日、久しぶりに家族で話した際、母には「それでよく生活ができるね」とあきれられましたが、兄は面白がってくれて。メモに頼らない生活を続けることによって自然と脳が鍛えられているのかもしれません。


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大下容子(おおした・ようこ)

広島県出身。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。1993年、アナウンサーとしてテレビ朝日に入社。現在、「大下容子ワイド! スクランブル」(月〜金曜10:25〜)のメインMCを務めるほか、「ザ・タイムショック」などにも出演。

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(アナウンサー 大下 容子 構成=國友俊介 撮影=秋田和是)

プレジデント社

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