深刻! 経済危機 (1) GDP米▲32.9%、欧▲40.3%、日本▲27.9%、中国+3.2%

8月5日(水)7時8分 財経新聞

 世界中で景気後退が数字になってきた。経済の常識では戦争以外に経験したことのない状態だ。日産、ホンダ、スズキ、スバルと、グローバル企業を自認する企業は、その認識の浅いことを自問せねばなるまい。自動車産業は打撃の多い産業の1つだ。どうしたら復活できるのか?きっかけになる情報がないものか?常に考えていこう。

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 アメリカのGDPが最悪の数字となった。2020年第2四半期(4〜6月)を年率に換算すると▲32.9%のマイナスとなった。ユーロ圏は▲40.3%とさらに悪く、プラスに転じた中国+3.2%とは天地の差だ。日本も▲27.9%%と政府の政策のもたつきが目立ち、このままでは国の防衛にも事欠くこととならないか心配になってきた。それは、この機に中国が尖閣諸島などの覇権を拡大する動きが顕著であるからだ。

 自動車産業各社の業績も発表されてきている。中国しか自動車市場では成長していない中、中国市場と隔離していると、世界経済の地図が塗り替わってしまうかもしれない。新型コロナウイルス感染拡大の前でも、すでに自動車市場は北米、欧州、中国を除き、インドを含めたアジアでは拡大していなかった。

 これでは、中国は国内だけで経済発展が出来るのではないかと考えてしまう。日本では国内産業がひどい痛手を受けており、このまま世界経済でパンデミックが続くと、経済だけのことを考えれば、中国との関係を取り戻さないと話にならないこととなる。

 独・フォルクスワーゲングループは、2020年第2四半期(4〜6月)の決算で、売上が前年同期に対して37%のマイナスとなった。日産自動車は、2021年3月期に純損失6700億円の赤字予想としたが、これもパンデミックが夏で収まることを前提にしているようで信頼できない。キャッシュフローと流動資産の中身を点検し、売却して現金化できるものについては手を打つべき状態であろう。

 三菱自動車は子会社の工場を閉鎖することを決めたようだが、3社アライアンスで乗り切れるのであろうか?もちろん三菱自動車には三菱グループがついているのだが、三菱重工もスペースジェットが危うい状態で大きな損失を出している。

 また、独立系サプライヤーのサンデンが破綻した。このような時、独立系のサプライヤーは頼るところがない。下請けとして大メーカーのサプライヤーに徹していたほうが良いのだろうか?それとも自主性を求めて、いわゆる欧米のグローバル経営に則って独立系サプライヤーでいたほうが良いのか?考えどころだ。

 コロナ禍によって、世界でどの企業が倒産しても不思議のない状態になっている。日本国内でも潤っている企業もあるが、それでも業態変更を進めていかないと、今後も廃業や倒産が続く可能性は大きい。リーマンショックなどと比較にならない、経済の変動をもたらす危機の実体だ。

続きは:深刻!経済危機(2) トヨタ・TNGAの実力は如何に? 米の凋落で世界の覇権は中国に?

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