「言葉にできる」ものに価値はない! ニュータイプは官能に向かう 【山口周×尾原和啓対談3】

8月8日(木)6時0分 ダイヤモンドオンライン

発売直後から話題沸騰の『ニュータイプの時代——新時代を生き抜く24の思考・行動様式』の刊行を記念して、著者の山口周氏と、『アフター・デジタル』等のベストセラーを多数もつ、IT批評家の尾原和啓氏との対談イベントが実現。時代の切り替わりとともに、オールドタイプは没落し、ニュータイプは躍進する。では、新しい時代に活躍できるニュータイプとはどんな人なのか? 失われたノイズ、五感、官能を求める新しい価値観とは?(構成:山田マユミ)

※対談記事1はこちら、対談記事2はこちら



本当は値段が高くてもいいから

「意味がある」ものを欲しい



尾原:「ニュータイプの時代」が始まったと感じられる、象徴的なことはありますか?



山口:一つの事例として、バルミューダが挙げられるでしょう。バルミューダはこの10年で売上が1000%伸びている、まさにニュータイプの会社です。


 彼らは「役に立つ」マーケットで戦っておらず、初めから「意味」で戦っています。成熟産業で各企業が過当競争していたところに、2万5000円のトースターを出して、売上を伸ばしています(「役に立つ」「意味がある」については対談記事2を参照)。


尾原:「役に立つ」競争に関してはもうお腹いっぱいで、本当は高くてもいいから「意味がある」ものが欲しいんだと、ニュータイプは思い始めているんですよね。


 例えば日本出身で世界にリスペクトされているデザイナーとして川久保玲さん、イッセイミヤケさん、ヨウジヤマモトさんが挙げられますが、彼らの服は機能的ではないものの、好きな人はすごく好き。



 落合陽一さんなんて、ヨウジヤマモトの服以外は着ないという入れ込みようですよね。彼らが出てきたのは1970年代で、その後、日本のファッション業界は成熟し、面白いストリートデザイナーがどんどん出てきました。


 ただ、グローバルでリスペクトされるデザイナーとなると、あの世代が最後。彼らは世界のマーケットに対して「意味がある」ものとして飛び出していきました。





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