【倒産目前の修羅場】 「口約束」の商慣習で倒産危機に直面! 背筋も凍る「2億7000万円」未回収事件

8月13日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

倒産寸前から、売上「3倍」、自己資本比率「10倍」、純資産「28倍」、25年連続黒字!?

今から25年前の1993年3月。メインバンクからも見放された「倒産寸前の会社」があった。

その名は株式会社日本レーザー。1968年創立、東京・西早稲田にある、総勢65名の小さな会社だ。

25年前、火中の栗を拾わされた、近藤宣之・新社長を待っていたのは、「不良債権」「不良在庫」「不良設備」「不良人材」の「4つの不良」がはびこる《過酷な現場》だった。

近藤が社長就任の挨拶をすると、社員みんながそっぽを向いた。

「どうせ、すぐ辞めるんだろう……」

そんな状況を「一寸先は闇しかなかった」と近藤は振り返る。

しかし、この後、さらに「25の修羅場」が待っていた!

◎生後まもなく、双子の息子が急死

◎41歳で胃潰瘍、42歳で十二指腸潰瘍、47歳で大腸ガン、その後嗅覚喪失

◎腹心のナンバー2(筆頭常務)の裏切りに遭い商権喪失。売上2割ダウン

◎親会社からの独立時に、妻に内緒で「6億円の個人保証」

◎どんなに頑張っていても、たった1円の円安で年間2000万円もコストアップ

◎ある日突然、海外メーカーから「メール一本」で契約打ち切り(その数、計28社)

それがどうだろう?

倒産寸前の25年前と比較し、直近では、売上「3倍」、自己資本比率「10倍」、純資産「28倍」。10年以上、離職率ほぼゼロ。しかも、第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」を皮切りに、経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」「『おもてなし経営企業選』50社」「がんばる中小企業・小規模事業者300社」、厚生労働省の「キャリア支援企業表彰2015」厚生労働大臣表彰、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」を受賞。新宿税務署管内2万数千社のうち109社(およそ0.4%程度)の「優良申告法人」にも認められたという。

絶望しかない状況に、一体全体、何が起きたのだろうか?

「壮絶な修羅場のエピソードだけでなく、その修羅場をどう乗り切ったかの全ノウハウをすべて書き尽くした」という『倒産寸前から25の修羅場を乗り切った社長の全ノウハウ』が発売たちまち大反響!「25の修羅場」とは? 「全ノウハウ」って?



大手電機メーカーに

キャンセルされた会社の末路



 当社とも取引のあった、ある半導体メーカー(A社)の倒産劇は、他人事ではありません。


 A社は、大手電機メーカー(B社)から半導体製造装置の開発を受注しました。


 ところがB社からは、発注に関する正式な注文書はなく、これまでの商慣習にならって、「納期までにつくってほしい」という口約束だったそうです。


 A社は納期に間に合わせるため、社員総出で開発にあたりましたが、「完成まであと少し」という段階で、B社が突然、注文をキャンセルしてきたのです。


 実はこれまでも「注文をしておきながら、引き取らない」ことがあったそうですが、A社の社長は、「時にはキャンセルがあるかもしれないが、文句を言って相手の機嫌を損ねたら今後の取引に影響しかねない」とB社を恐れ、「急なキャンセル」を甘んじて受け入れていました。


 B社からは「材料費」(キャンセル料)が支払われましたが、人件費などを考慮すると赤字です。もともと財務的な体力に乏しかったA社に、赤字を支える余力は残されていませんでした。


 このキャンセルが決定的な打撃となり、A社は民事再生法の適用を申請することになったのです。





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