BIGLOBEトップBIGLOBEニュース

自分だけがわかる「超強力」なメモの方法

プレジデント社8月14日(月)9時15分
画像:自分だけがわかる「超強力」なメモの方法
写真を拡大

■「箇条書き」は脳の性質にあわない


みなさんはどのようにノートを取っているでしょうか。おそらくほとんどの人は、「左の上を基点に横書き」もしくは「右上を基点に縦書き」で文字を羅列していると思います。そして、「なにを書くか」にばかり注意を払って、「どう書くか」について意識することはないでしょう。それは「丁寧に端から書く」ということ以外に「ノートの取り方」を知らないからです。「丁寧に端から書く」というやり方は模範的に思えますが、これは「脳の仕組み」から見て、とても効率の悪い方法です。記憶力を呼び覚ます、整理力を発揮する、豊富なアイデアを引き出す……。そのような目的がある場合には、「マインドマップ」と呼ばれる記述法が最も適しています。



レオナルド・ダ・ヴィンチやトーマス・エジソンなど、天才たちのノートにはある特徴があります。ひとつは、独自性。板書の書き写しのようなノートはまず見当たらず、一目見ただけで、その人のノートとわかるものがたくさんあります。つまり天才たちはオリジナルなノートの書き方を自分で編み出しているのです。もうひとつは、脳の働きとノートの連動です。伸びやかな思考がノートの中で表現されています。天才たちのノートは、事柄を記録するものではなく、思考を広げるシンキングツールとなっているのです。


ノートをシンキングツールに変えるにはどうすればいいか。天才たちの手法を科学的に分析して編み出された記述法が「マインドマップ」です。


通常の書き方となにが違うのか。「クリップ」を例に説明しましょう。まずは「クリップでできること」を紙に箇条書きで書いてみてください。「紙をとめる」「つないでアクセサリ」「のばして刺す」……。これはワークショップでもよく行うのですが、受講者の平均は5〜6つ。10以上も書ける人は稀です。


それではクリップでマインドマップをかいてみましょう。大きめの紙を用意し、その中央にクリップの絵をかきます。「クリップ」と文字を書くのではなく、絵や写真を置くのがポイントです。マインドマップではこれを「セントラルイメージ」と呼んでいます。


次にセントラルイメージからブランチ(枝)を放射状に伸ばしていきます。4〜5本程度がいいでしょう。このとき直線ではなく、必ずくねくねとした曲線でかきます。そして曲線の上に「つなぐ」「変形」「切る」「とかす」など、連想される言葉をかいていきます。注意点は、ひとつのブランチにのせるのはひとつだけ。言葉ではなくイラストでも構いません。ブランチをさらに枝分かれさせて、どんどん自由に連想をつなげていく。するとどうでしょうか。箇条書きのときと比べて、思考の幅が広がり、しかも集中してかくことができたのではないでしょうか。


本来、脳はどんどん連想を広げていこうとする性質をもっています。くねくねとブランチが枝分かれするのは、脳内のニューロンの広がりを置き換えたものです。上から順番に書いていく「箇条書き」は、そもそも脳の性質にはそぐわない書き方なのです。



■4年前の読書体験が立体的に再現される


マインドマップは発想を広げるだけでなく、講義の記録や本の要約にも活用できます。箇条書きでまとめたメモはわかりやすいのですが、自分の感想や印象が盛り込まれていないため、情報が脳を素通りしてしまいます。だから記憶にも残らないのです。


マインドマップを使って記録しておくと、マップを見返すことで自分の思考の流れを追体験できます。講義や読書で重要なことは「相手がなにを言いたいのか」よりも「自分がなにを考えたか」です。そのとき自分がなにを感じて、なにを考えたのか。それが思い出せれば、自然と相手の主張を連想することができます。本の要約であれば、マップを見返すだけで、読書体験が立体的に浮かび上がるのです。


図2は、私が『インテグラル理論入門』(甲田烈ほか共著)を読んだ際にかいたマインドマップです。うまく理解できないと思いますが、私が見返すと4年前に読了したときの思考がありありと再現されるのです。書き方のコツとしては、ブランチを「本の内容」や「講師の発言」と、「自分の感想」で分けておくと便利です。色を変えてもいいでしょう。


もちろん、身の回りのすべてをマインドマップに置き換えることはできません。マインドマップは個人的なもので、他者には伝わらないからです。「文章を書くのが得意だ」と思う人は、アイデアもそのまま文章で書き起こしてもいいでしょう。誰にでもそのまま送れます。しかしパソコンを前に思考が停止するようなことがあれば、パソコンから離れて、ノートを広げましょう。ノートのうえにすいすいとマインドマップをかくのは、とても効率的ですし、なにより楽しいと思います。


マインドマップをかくうえで「色彩」は重要な要素です。私たちは、視覚のとらえた様々な色を、脳のなかで整理することで物体を認識しています。つまり物体を認識するまえに、脳には色が飛び込んでいるわけです。あざやかな色彩は脳を直接刺激し、脳を活性化させます。だから「色を塗る」という作業には、集中力を増したり、心を落ち着かせたりする効果があるのです。




(図1)「クリップ」で箇条書きとマインドマップを比較(図2)マインドマップのお手本 甲田 烈ほか共著『インテグラル理論入門』を内山氏がまとめたもの(写真1)内山氏が愛用するスタビロ「point88」

1.マインドマップの書き方

(1)中心にセントラルイメージをかく

(2)中心からブランチを放射状に伸ばす

(3)ブランチに連想する単語や絵をのせる(ひとつのブランチにのせるものはひとつだけ)

(4)慣れてきたらのせる単語や絵について「なにが効果的か」を意識する

(5)目立たせたいところは色や絵、アイコンを使って強調する


2.「クリップ」で比較してみると……(図1参照)


3.マインドマップのお手本(図2参照)

甲田 烈ほか共著『インテグラル理論入門』を内山氏がまとめたもの

第三者はうまく理解できないが、かいた本人は一目で本の内容を思い出すことができるという。


4.できるだけカラフルに

内山氏が愛用するのはスタビロ「point88」(写真1)。



(一般社団法人学びコミュニケーション協会代表理事 内山 雅人 構成=神田桂一 撮影=村上庄吾)

Copyright (c) PRESIDENT Inc. All rights reserved.

はてなブックマークに保存

最新トピックス

経済トピックス

芸能写真ニュース

旬なニュースを配信中 フォローしてね!

注目ワード

話題の投稿画像

ページ設定

「ノート」をもっと詳しく

注目ニュース
富士通が携帯事業売却へ 販売減で、来月にも入札 共同通信 47NEWS8月22日(火)9時25分
富士通が携帯電話事業を売却する方針を固めたことが22日、分かった。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」などの攻勢で販…[ 記事全文 ]
トヨタとマツダが「EV提携」、ミスリード報道の波紋 JBpress8月22日(火)6時14分
8月4日、トヨタ自動車とマツダが資本提携に関する記者会見を開いた。具体的な内容は、(1)両社共同の製造拠点を北米に新設し2021年に稼働、…[ 記事全文 ]
AIは人間の仕事を奪うのか? 歴史が示す意外な事実 JBpress8月22日(火)6時14分
AIが人間の仕事を奪う・・・。それはより厳密に言えば、AIが主体的に人間の仕事を奪取するのではなく、あくまでもAIを管理する側の人間がその…[ 記事全文 ]
ポルシェ911 新次元の性能を得る! 自社製カーボンホイールで20%軽量化 財経新聞8月21日(月)12時55分
ポルシェAGは、ブレイデッドカーボンファイバー製の軽量ホイールを提供する。自動車メーカーとしては世界初である。[ 記事全文 ]
ゲーム専用機「復権」、「スイッチ」の品薄続く 読売新聞8月21日(月)7時35分
国内のゲーム市場で、専用機が「復権」している。スマートフォン向けに押されていたが、今年3月に発売された任天堂の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が爆発的に売れ、人気ソフトも販売を伸ばす。上半期として、専用機の国内売上高が今年、3年ぶりに前年同期を上回り、活況を呈している。[ 記事全文 ]

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。

データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア