アマゾンの廃棄商品ゼロに向けた取り組み

8月16日(金)12時0分 JBpress

米アマゾンのロゴ(2011年9月28日撮影)。(c)AFP/EMMANUEL DUNAND〔AFPBB News〕

 米アマゾン・ドット・コムは8月14日、在庫処分対象の商品を慈善団体に寄付する取り組みを拡大すると発表した。


マーケットプレイス業者の売れ残り品を寄付

 これまで同社は自社で仕入れた商品について、売れ残ったり、返品になったりしたものを米国や英国の慈善団体に寄付してきた。アマゾンによると、その数は1年間に数百万点に上る。これをマーケットプレイスの業者に広げるプログラムを9月から米国と英国で始める。

 アマゾンは、出店業者の商品の保管と配送などを代行するサービス「Fulfillment by Amazon(FBA)」を提供している。新たなプログラムを「FBAドネーションズ」と名付け、このサービスを利用する業者の商品を対象に寄付を増やしていくという。

 その目的は2つある。1つは廃棄物の削減という地球環境保全に向けた取り組みだ。

 アマゾンに廃棄処分を依頼している出店業者は、同プログラムに自動的に参加することになる。米CNBCによると、出店業者はアマゾンに売れ残り商品の返却を依頼する場合、商品1点に付き50セントを支払う必要がある。

 一方で、アマゾンに処分を依頼する場合は15セントで済む。こうして、寄付した方が負担が少なくなる仕組みを用意し、プログラム参加者の拡大を図る。

 もう1つの目的は生活困窮者への支援。同社は米国でグッド360というNPO法人と提携している。この団体は、企業で発生する不要な商品から需要のあるものを集め、それらを慈善団体のネットワークを通じて寄付している。アマゾンは英国で、ニューライフや救世軍、バーナードスといった慈善団体とも提携している。


大量の売れ残りを廃棄したと報じられる

 新プログラムは、アマゾンにおける廃棄処分の実態が報道されたことを受けた動きだと伝えられている。報道によると同社の英国とフランスの物流施設では、売れ残り商品を日常的に廃棄処分していた。ある物流施設では、9カ月間に29万3000点の商品を廃棄したと、米CBSニュースは報じている。

 一方で、アマゾンの広報担当者は廃棄商品をゼロにする取り組みを進めていると話している。その方法は、消費者や在庫買取業者への再販、欠陥品などのメーカーや卸売業者への返品、そして慈善団体への寄付。返品の大半は廃棄することがなくなったと説明している。


「カーボンニュートラル」のプロジェクト

 なお、アマゾンには二酸化炭素(CO2)排出を実質的にゼロにする「カーボンニュートラル」を目指す物流事業のプロジェクト「シップメント・ゼロ(Shipment Zero)」がある。こちらでは2030年までにその50%を達成するという目標を掲げている。その一環として、消費財メーカーに対し、eコマース商品用パッケージの小型・簡素化を求めている。

 (参考・関連記事)「アマゾン、今度はメーカーにパッケージの変更を要請」

筆者:小久保 重信

JBpress

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