日本からなぜ「ブラック校則」はなくならないのか

8月21日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

TBSラジオ『Session-22』でパーソナリティを務め、日々、日本の課題に向き合い続けてきた荻上チキによる新刊『日本の大問題——残酷な日本の未来を変える22の方法』が7月19日に刊行された。【経済】【政治】【外交】【治安】【メディア】【教育】——どこをみても「問題だらけ」のいまの日本の現状と、その未来を変えるための22の対応策がまとめられた同書のエッセンスを紹介していきます。


理不尽すぎる「ブラック校則」


 学校というのは特殊な政治になっていて、一般社会の論理が通じないような状況になっています。大人は疲れたと思ったらコーヒーやお茶を飲み、お菓子を食べ、タバコを一服し、外に伸びをしに行ったりします。しかし、高校までの学校ではそれは許されません。


 ストレス解消ができなくなると、当然、ストレスがたまっていきます。でも、ストレスがたまるにも限界がありますから、子どもは何らかの形でストレスを発散させるような行為に出る。その一つの手段がいじめや暴力になってしまうわけです。


 もちろん「ストレス発散=暴力」とはかぎりません。人によって、発散の仕方が違うのは当然です。しかし、いま述べたように、さまざまなアクションが禁じられているのが学校です。授業中は廊下に出るな。学校の外に出るな。買い物に行くな。食べるな。ゲームを持ち込むな。携帯を持ち込むな。そうやって禁止のルールが張り巡らされているなかで、クラスの二十数人、三十数人が毎日一緒に過ごさなければいけない。つまり、固定化された人間関係のなかでコミュニケーションをしなければいけない。

そういう集団のなかに、他人を上手にいじって笑いに変えることがコミュニケーションだと勘違いする生徒もいる。あるいは、誰かを殴ったり蹴ったりすることでストレス発散する人も出てくる。


 その意味で、校則というのは、ストレス発散の健全な方法論を子どもから奪うことによって「いじめでもしておきなさい」と言わんばかりの状況をつくってしまっているのです。


 こうした状況を解消するために、2人+αの担任制や理不尽な校則の撤廃が必要です。もう一つ加えれば、ブラックな指導が横行しやすい部活動を、地域に開いていくことも考えるべきでしょう。





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