子どもの意思を大切に、自主性・主体性を育む作品などが受賞。現代社会ならではのデリケートな課題に注目した作品も。「第18回キッズデザイン賞」受賞作品237点を発表!
2024年8月21日(水)15時16分 PR TIMES
特定非営利活動法人キッズデザイン協議会*は、8月21日(水)に子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを顕彰する「第18回キッズデザイン賞」受賞作品237点を発表しました。
2007年より、多様なステークホルダーとともに、子どもの未来が持続的で明るいものであるようにという目標のもとに活動を続け、18回目を迎える今年、応募数は累計で6,975点、受賞数は4,148点となりました。
今年は、学校でのジェンダー対応、低年齢化するSNS性被害、夏の酷暑、新しい生活様式定着後の家族の距離感、物流2024年問題など、子どもたちにとって直接・間接に影響する現在の社会課題を反映した応募が数多くみられました。また一方で、過去の受賞作品の改良版やロングセラー品の応募もあり、幅広く作品が集まりました。
そして、今回も世界3大デザインアワードのひとつといわれるiF International Forum Design GmbHとのパートナーシップ連携協定を継続締結しました。引き続き受賞作品を通じて日本の「子ども目線・子ども視点」のキッズデザインの考え方を世界に発信していきます。
*キッズデザイン協議会 東京都港区虎ノ門 会長:坂井 和則(TOPPANホールディングス株式会社 代表取締役 副社長執行役員 COO / TOPPAN株式会社 取締役 )
「第18回キッズデザイン賞」トピックス
◆誰一人取り残さない、インクルーシブデザインの提案が拡大
発達障がいや身体に障がいを持つ子どもたちが無理なく取り組める工夫、多様な子どもたちすべてが分け隔てなく参加できる活動、サポートする大人の負担を軽減する作品の応募が前回に増して目立ちました。子ども本人だけでなく周囲の人たちを孤立化させないアプローチが拡大しており、誰一人取り残さない社会づくりが今後も期待されます。
◆子どもの活動を抑制しない空間づくり
保育園等の施設では、昨今の酷暑を考慮した構造や素材選びが見られ、暑さに限らずどのような気象条件下であっても子どもたちがのびのびと身体を動かすことのできる環境づくりが多く提案されていました。小規模街区におけるコミュニケーションスペース創出の提案は今年も多くみられ、湖上の船という特殊な作品もありました。
◆過去受賞作品のリニューアルや発展型応募にさらなる進化の可能性
これまでに受賞された作品のリニューアルや異なる年代に向けたバージョンの作品応募が目につきました。過去の受賞作品が基となってキッズデザインが進化・拡張されていく可能性を感じさせられます。また、キッズデザイン賞は発表から何年以内といった制限を設けていないことで、ロングセラーの応募もありました。
◆第18回キッズデザイン賞 表彰式 ※詳細後日発表
日程:9月25日(水) 場所:虎ノ門ヒルズフォーラム
本日の受賞作品の中から、最優秀賞「内閣総理大臣賞」など優秀作品の表彰式を行います。
取材のご案内等詳細につきましては、9月上旬に予定している優秀作品ノミネート発表に合わせてご案内いたします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/20109/33/20109-33-08b9f4dabb301e4bc8c3f0fcfd562937-359x239.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<第17回キッズデザイン賞表彰式>[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/20109/33/20109-33-2100c5af6f41df0f0bb0f598b2c731ac-359x239.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<受賞作品展示>
■賞の構成
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/20109/33/20109-33-6c7cabb81a753c1c4aef24f806009ca1-1218x333.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■「第18回キッズデザイン賞」審査委員
(所属・役職は2024年6月1日現在)
審査委員長 益田 文和 (インダストリアルデザイナー/オープンハウス 代表取締役)
副審査委員長 赤池 学 (科学技術ジャーナリスト/ユニバーサルデザイン総合研究所 所長)
持丸 正明 (産業技術総合研究所 フェロー 人間拡張研究センター 研究センター長)
山中 龍宏 (小児科医/緑園こどもクリニック 院長)
審査委員 【50音順】
赤松 幹之 (産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 首席研究員)
五十嵐 久枝 (インテリアデザイナー/イガラシデザインスタジオ 代表/武蔵野美術大学 教授)
大月 ヒロ子 (ミュージアム・エデュケーション・プランナー/イデア 代表)
岡崎 章 (拓殖大学 工学部 情報・デザイン工学専攻 デザイン工学コース 主任)
定行 まり子 (日本女子大学 名誉教授)
竹内 昌義 (建築家/東北芸術工科大学 教授/「みかんぐみ」共同代表/エネルギーまちづくり社
代表取締役/一般社団法人パッシブハウスジャパン 理事)
竹村 真一 (文化人類学者/京都芸術大学 教授/Earth Literacy Program 代表)
中村 俊介 (芸術工学博士/しくみデザイン 代表取締役)
西田 佳史 (東京工業大学 工学院 機械系 教授)
橋田 規子 (プロダクトデザイナー/芝浦工業大学 教授)
深田 昭三 (愛媛大学 名誉教授)
宮城 俊作 (ランドスケープアーキテクト/設計組織 PLACEMEDIA パートナー)
森本 千絵 (コミュニケーションディレクター/アートディレクター)
山中 敏正 (筑波大学 特命教授 教学マネジメント室長)
渡 和由 (UR都市機構 東日本都市再生本部 事業企画部 参与)
審査委員紹介URL:https://kidsdesignaward.jp/examination/member.html(https://kidsdesignaward.jp/examination/member.html)
■キッズデザイン協議会とは
キッズデザイン協議会は、次世代を担う子どもたちの安全・安心の向上と、健やかな成長発達につながる社会環境の創出のために、さまざまな企業・団体が業種を超えて集い合うNPO法人です。キッズデザインの理念を広く普及・啓発し、子ども目線での製品・コンテンツ開発が拡大していくことを目的としています。
会員数99: 企業54 自治体27 その他、団体など18 (2024年6月20日現在)
「第18回キッズデザイン賞」実施概要
【主催】特定非営利活動法人キッズデザイン協議会
【後援】経済産業省、内閣府、消費者庁、こども家庭庁
【概要】
キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。
キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に創設されました。
子ども用にデザインされたものはもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象となります。
キッズデザイン賞を受賞した作品には「キッズデザインマーク」をつけることが認められ、販売促進活動や広報活動などで、その成果を広く社会にアピールすることができます。
※キッズデザイン賞での「子ども」の対象は、0〜15歳までを指します。
【募集期間】2024年3月1日(金) 〜 5月13日(月)13時
【応募方法】キッズデザイン賞Webサイト<https://kidsdesignaward.jp/(https://kidsdesignaward.jp/)>より受付
【受賞数】受賞数237点(応募数:409点)
応募者は、キッズデザインの3つのデザインミッションから設けられた以下より応募部門を選択。
【部門】
《子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン》 ・・・ 59点
子どもの安全・安心に寄与する製品、サービス、建築・空間、活動、研究など。子ども向け、あるいは一般向けの製品、サービス、建築・空間、活動、研究において、安心・安全に配慮されたもの。
《子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン》 ・・・ 115点
子どもの創造性や感性に寄与する製品、サービス、建築・空間、活動、研究など。子どもの創造性・感性の育成、多様な知識の習得や運動能力の向上に役立つもの。また、そこに新たな発想、工夫、手法があるもの。
《子どもたちを産み育てやすいデザイン》 ・・・ 63点
子どもや子育てに関わる人々に寄与する製品、サービス、建築・空間、活動、研究など。
妊娠・出産・子育てに関わる人が利用する製品、サービス、建築・空間、活動、研究において、
安全かつ楽しく育児に取り組める工夫がなされたもの。保育園、学校、自治体、地域などで利用されるものも含む。また、子育て期の男女が、育児や仕事、地域との交流などに積極的に参加するための新たな発想、工夫、手法があるもの。
※第18回キッズデザイン賞 受賞作品一覧(237点)は添付プレスリリースよりご覧いただけます。