稟議の50%が1日で通り、 25%の振込処理が 当日完了した理由

9月2日(日)6時0分 ダイヤモンドオンライン

小山 昇(こやま・のぼる)株式会社武蔵野代表取締役社長「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を15年連続増収の優良企業に育てる。「数字は人格」をモットーに、700社以上を指導。5社に1社が過去最高益、倒産企業ゼロとなっているほか、年間240回以上の講演・セミナーを開催。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2017年にはJR新宿ミライナタワーにもセミナールームをオープンさせた。『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』、『強い会社の教科書』、『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』、『1日36万円のかばん持ち』、『残業ゼロがすべてを解決する』などベスト&ロングセラー多数。

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JR新宿ミライナタワー改札から15秒! 夏は神宮外苑の花火大会、冬は日本一高い富士山の雪化粧が見られる10階の一等地。ここに15年連続増収の株式会社武蔵野がセミナールームを開いたのは2017年2月。あれから1年弱……。社長の小山昇氏を直撃すると、「新卒説明会にも前年比2.36倍の1020名がきて、どんどん採用できる。しかも辞めない」という。JR新宿ミライナタワーの家賃は「月500万円」。ここだけで年間6000万円にもなる。

小山氏が社長に就任した1989年の売上が7億円だったが、直近では63億円に達した。

実に28年間で売上を「9倍」にした“経営のカリスマ”は、なぜこれだけの大金を1か所に投資したのか?

全国700社以上を指導し、倒産企業ゼロ、5社に1社が過去最高益、自社も日本初の「日本経営品質賞」2度受賞、15年連続増収の小山氏が、創業以来最も大切にするのが「数字は人格」という経営哲学だ。

発売たちまち重版が決定した話題の『数字は人格——できる人はどんな数字を見て、どこまで数字で判断しているか』に関して、「書いてはマズイ全51社のエピソードと、99%の社長が勘違いしている“人を育てる数字・ダメにする数字”を書き尽くしてしまった。“数字は人格”には魔力がひそんでいる」と小山氏。

企業の不正発覚が相次ぐ中、なぜいま「数字は人格」なのか?

全国を飛び回っている分刻みのスケジュールの小山氏をついにつかまえた!(構成:寺田庸二)。


「スピード決裁」とは?



 アクションを具体的に変えたら、その結果を検証することも大切です。


 経理の平川智久は、前回触れた、データネイチャー大会で経理部門の残業時間を分析しました。


 当時は月曜の残業が突出して多かった。

 その原因を探るために、経理処理との関係を調べたところ、出張費の精算を金曜や土曜にまとめて行う営業社員が多く、月曜に振込処理が集中して残業時間が増えていることがわかった。


 もともと、武蔵野では株式会社メディアラボ(東京都、ソフトウェア業)の長島睦社長に開発を依頼した「スピード決裁」という申請システムを利用していました。


「スピード決裁」は、社長や上長が社内にいなくても、iPhoneやiPadで専用アプリを使って、簡単に出張精算や有給休暇申請を承認できる仕組みです。


 このシステムを導入することで、稟議の50%が1日で通り、25%の振込処理が当日中に完了し、翌日には社員の銀行口座に振り込まれるようになりました。


 いままで社長や上長が社内に戻ってくるまで止まっていた決裁承認のスピードが飛躍的に上がるため、武蔵野以外の企業にも広がり、現在180社の会員企業で8000IDが利用されています。


 ただ、「スピード決裁」を使って出先でできるのは承認だけ。

 当初は出先から申請できず、それが経理の月曜残業の原因になっていました。


 そこで平川は申請のシステムを改良して、出張先からも簡単に申請ができるようにした。


 次のデータネイチャー大会では、その結果を発表させます。

 出張先でも申請できるシステムにしたら、目論見どおりに申請が平日に分散して、経理の月曜の残業時間も減った。これでめでたし、めでたしです。





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