法政大学名誉教授、江戸文化研究者である田中優子氏が、イシス編集学校の学長に就任

2024年9月2日(月)17時16分 PR TIMES

株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、この度、法政大学名誉教授、江戸文化研究者の田中優子氏を学長としてお迎えしました。

イシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、今年で25周年を迎えました。

編集者・松岡正剛を校長とし、松岡が蓄積してきた長年の編集メソッドをもとに、誰もが発想力・企画力・表現力などを身につけられるように開発した汎用プログラムで構成されています。学び手は「守」「破」「離」と段階的に進むカリキュラムを通じて、情報の収集から表現に至るまでの「編集力」を養います。松岡が提唱してきた「方法の知」を基盤に、現代社会の課題解決に向けた革新的なアプローチを提供しています。

田中優子氏は、江戸文化研究の第一人者であり、2014年度から2020年度には法政大学総長を務め、これからに有効な学習環境や教育の在り方を常に探求・提唱してきました。1980年代から松岡正剛との交流があり、総長時代には、大学でのビジョン策定後、入試改革のさなかに、新たな基準による能力(思考力・判断力・表現力・主体性)獲得方法を考えるため、イシス編集学校の基本コース[守]を受講。その後も、応用コース[破]、世界読書奥義伝[離]をすべて受講、修了し、自ら学校システムを体験しています。そうしたイシス編集学校の経験値も踏まえ、田中優子氏の研究者・教育者としての豊富な知見を、イシス編集学校のさらなる進化にもたらしていただくべく、この度学長に就任いただく運びとなりました。

校長である松岡正剛は、2024年8月12日に逝去いたしました。田中優子氏の学長就任におきましては、松岡自身からのたっての希望により、松岡の生前に内定しておりましたこと、あわせてご報告させていただきます。

●就任のねらい
田中優子氏は、2024年4月より、イシス編集学校のアドバイザリー・ボードである「ISIS Co-mission」に就任しました。今後は、他8名のISIS Co-missionメンバーとともに、編集学校スタッフ、指導陣と連携しながら、新たなイシス編集学校のプログラムの開発や質の向上、イシス編集学校が寄与しうる編集の社会的貢献において、検討・実践を進めていきます。また、就任後は定期的な学長通信を予定しています。田中氏から見た編集工学の魅力を広く伝えることで、より多くの人々に編集の重要性を理解してもらうことも狙いのひとつです。

●田中優子氏メッセージ「イシス編集学校・学長就任にあたって」
イシス編集学校は、松岡正剛が生涯を通して創り上げた編集工学の方法を、約25年に渡って「学びの方法」として組み立ててきた学校です。日本の学校教育制度は長らく、異なる個人を同じ方向に「揃える」ことを目的にしてきました。ひとりひとりが持っている多様な能力と可能性を引き出すには、十分な環境とは言えません。イシス編集学校では対話型・共読型の指導により、各自がもっている編集能力と表現力の両方を互いに意識化し、伸ばし、活かすことを、目的としています。これが本来の意味での知性です。
情報過多となった今日の社会では、わかりやすく快適な情報だけを選び続けてしまうと、多くのことを見誤り、依存し、巻き込まれます。人間が必要としているのはそういう「知識」ではなく、それぞれが編集可能な「知性」と「表現」なのです。編集的知性は、これからの社会資本として極めて重要です。今こそ必要なこの方法を、学長として多くの方に届けたい、と心から思っています。 

●田中優子氏のイシス編集学校 受講歴
2015年10月 基本コース[守] 修了
2016年4月 応用コース[破] 修了
2017年 9月 世界読書奥義伝[離]修了
2024年4月 ISIS Co-mission(アドバイザリー・ボード)に就任

●田中優子氏 プロフィール
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/109121/10/109121-10-38be4f47b5274812cbdcc8dd30074321-1908x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]1952年、横浜市生まれ。法政大学大学院博士課程(日本文学専攻)修了。法政大学社会学部教授、学部長、法政大学総長を歴任。専門は日本近世文化・アジア比較文化。『江戸の想像力』(ちくま文庫)で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年、紫綬褒章受賞。朝日新聞書評委員、毎日新聞書評委員などを歴任。「サンデーモーニング」(TBS)のコメンテーターなども務める。江戸時代の価値観、視点、持続可能社会のシステムから、現代の問題に言及することも多い。松岡正剛と35年来の交流があり、自らイシス編集学校の[守][破][離]コースを受講、修了している。基本コース[守]の特別講義「田中優子の編集宣言」に講師として登壇。ビジネス・パーソンを対象としたハイパー・エディティング・プラットフォーム[AIDA]でボードメンバーを務める。



【 イシス編集学校 について 】
2000年6月1日に、松岡正剛が校長をつとめる「イシス編集学校」が、編集工学を学ぶ唯一の場としてインターネット上に開校。2024年に25周年を迎えました。自動配信されるコンテンツを学ぶのではなく、ネット上の「教室」に入り、「師範代」が出す「お題」にそって回答を進め、縦横無尽の編集術のスキルを身につけます。受講者の年齢は10代から80代に及び、住まいや勤務先は全国、世界各地に広がっています。これまでの総受講者は3万人、育成された指導者数(師範代、師範)は850人(累計)。また、編集工学的知見を活かし、企業や教育機関と連携し、人材育成のための研修・ワークショップを実施。様々な形で、複雑・多様な現代社会に変化を起こせる編集人材を育成しています。


■プレス向け 取材申込:イシス編集学校へお問い合わせください。
イシス編集学校 学林局 front_es@eel.co.jp

■ プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社編集工学研究所 イシス編集学校
住所: 〒156-0044 東京都世田谷区赤堤 2-15-3
Tel: 03-5301-2213 │ Fax: 03-5301-2215
HP: https://es.isis.ne.jp 
イシス編集学校メディア 遊刊エディスト https://edist.isis.ne.jp(https://edist.ne.jp)
イシス編集学校 公式 Twitter: https://www.twitter.com/isis_es(https://x.com/isis_es)
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