北京の「はま寿司」中国人の評判は?不況で財布のひもが固くなる中国市民の「日本好き」最前線

2024年9月4日(水)11時0分 ダイヤモンドオンライン

北京の「はま寿司」中国人の評判は?不況で財布のひもが固くなる中国市民の「日本好き」最前線

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1月、中国・北京市内の商業施設にオープンした「はま寿司」の店舗 Photo:JIJI

スシロー北京1号店が大行列になるなど、日本の回転すしチェーンが中国で大人気だ。コロナ禍前まで中国人の日本ブランド好きは、訪日旅行での「爆買い」が話題の中心だった。今は、モノからコト消費へ志向がシフトしたこと、小林製薬の紅麹サプリメント事件が起きたこと、景気悪化により財布のひもが固くなっていることなどから、新たなトレンドが生まれている。(北京理工大学教師 吉田陽介)

中国・北京の「はま寿司」も大人気!値段は1皿10元(約200円)程度

 回転すし「スシロー」の中国・北京1号店が8月21日にオープンした。初日は600組以上が来店し、一時10時間待ちとなるほど大人気だった様子が、日本でも大々的に報じられた。スシローは2021年に広東省で中国本土1号店を開業し、今回の北京店で店舗数は計45になったそうだ。

 中国ではスシローに続いて23年に「くら寿司」が上海で、今年1月に「はま寿司」が北京で開業している。筆者は、オープンから半年もたった7月初めに北京のはま寿司に行ったが、平日の昼にも関わらず、行列ができていた。飲食店の検索・紹介アプリ「大衆点評ネット」を見ると、「この店はいつも並んでいるから、時間をずらして行ったほうがいい」「以前3回並んだことがあるが諦めていた。今日、やっと食べられた。味も良く友達とたくさん食べた。特に、フォアグラはオススメだ」といったコメントもあった。

 店内は、日本と同じような雰囲気で、注文用のタッチパネルは中国語だけかと思いきや、日本語バージョンもあった。一部のすしは日本のものと違った感じがするが、全体的に味は悪くない。値段は1皿10元(約200円)ほどで、日本のはま寿司よりやや高い印象だ。

「炙り大切地中海産本マグロ中とろ」(1カン15元、約300円)や、「アワビ醤油炙り」(1カン10元)といった1皿1カンの、プチぜいたくメニューもあった。また、枝豆やたこわさびなどのおつまみをはじめ、サイドメニューやデザート、ドリンクも豊富だ。調子に乗るとついつい注文し過ぎてしまいそうだが、それでも、簡単な料理1品で30〜40元もする北京の日本料理店に行くよりは安く済む。


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