香港大引:ハンセン1.1%安で3日続落、資源関連に売り

2024年9月4日(水)17時42分 サーチナ

 4日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比194.15ポイント(1.10%)安の17457.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.57ポイント(1.12%)安の6133.98ポイントと3日続落した。売買代金は969億8220万香港ドルにやや拡大している(3日は793億1540万香港ドル)。
 内外の景気懸念が投資家心理を冷やす流れ。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した8月の製造業景況感指数は予想(47.5)を下回る47.2に低迷し、景況判断の境目となる50を5カ月連続で割り込んだ。中国でも先ごろ公表された8月の製造業PMI(国家統計局による)が改善見通しに反し前月から低下。6カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。商品市況安も逆風。昨夜のWTI原油先物は4.4%安と続落し、今年1月以来の安値を付けている。金先物価格も続落し、ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品の先物価格が軟調に推移した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、資源関連の下げが目立つ。石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が6.4%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が6.2%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が6.1%安、アルミ産業の中国宏橋集団(1378/HK)が3.4%安で引けた。
 半導体セクターも安い。ASMPT(522/HK)が3.8%、華虹半導体(1347/HK)が3.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.6%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.6%ずつ下落した。
 ゼネコンやエンジニアリングなどインフラ関連の銘柄もさえない。中国鉄建(1186/HK)が2.8%安、中国中鉄(390/HK)が2.1%安、中国冶金科工(1618/HK)が4.5%安、中リョ国際工程(2068/HK)が1.3%安で取引を終えた。
 中国発電セクターも売られる。華電国際電力(1071/HK)が2.4%安、中国広核電力(1816/HK)と龍源電力集団(916/HK)がそろって2.0%安と値を下げた。
 本土マーケットも3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.67%安の2784.28ポイントで取引を終了した。資源株が安い。ハイテク株、不動産株、食品・酒造株、インフラ関連株、金融株なども売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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