イギリスの地方都市にふきだまる「下級国民」、 チャヴは蔑まれ、嘲笑される白人の最貧困層 【橘玲の世界投資見聞録】

9月11日(水)21時0分 ダイヤモンドオンライン

ブリストルのエイボン川の埠頭    (Photo:ⒸAlt Invest Com)

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 イギリスが国民投票でブレグジット(EUからの離脱)を決めた2016年6月、たまたまロンドンにいた。といっても、ジャーナリストとして選挙を取材したわけではなく、同時期にフランスで行なわれたサッカーのEURO2016(UEFA欧州選手権)を見に行くついでに立ち寄ったのだ。


 国民投票の翌日、予想に反してEU離脱派が過半数を制したとのテレビニュースを聞きながらユーロスターでドーバー海峡を超え、準々決勝まで3試合をスタジアムで観戦して帰国のためイギリスに戻ったのだが、そのときはロンドンから西に150キロほどのブリストルに泊まってみた。


白人のホームレスらしき若者が目につく街・ブリストル


 サウス・ウェスト・イングランドの中心都市であるブリストルは人口40万人ほどで、ローマ時代の温泉がある観光地バースや、ウェールズの首都カーディフにも近い。市の中心部を流れるエイボン川を下ればブリストル海峡から北大西洋に出るため、18世紀には三角貿易(奴隷貿易)の拠点として栄えた。


 ブリストル駅に近い中心部のホテルにチェックインすると、川沿いにレストランが並んでいると教えてもらったので、夕方、すこし市内を歩いてみた。イギリスの地方都市はあまり行ったことがなかったのだが、所在なげにしている若者がやけに多いなあ、というのが第一印象だった。


 下は、埠頭に座ってビールを飲みながらエイボン川を眺める男性2人。この日はたまたま日曜だったので、久しぶりに会った友だち同士で語り合っているのだろうと思った。




 次は、別の埠頭で見かけた若者5人組。近くのスーパーでビールを買ってきて日がな一日えんえんと飲みつづけているようで、1人はぐっすり寝入っていた。




 ホテルの近くに小さな広場があるのだが、そこでもなにをするでもなく時間をつぶす若者たちを見かけた。




 下の写真は、その公園の一角で、犬を散歩中の男が知り合いと出会って話をしているところ。右の2人はヒッピーなのかホームレスなのかわからない風体をしている。その奥では、地元のひとたちが10人ほど集まっている。



 公園から車道に出るトンネルの壁には、さまざまなアート(あるいは落書き)が描かれていた。夕方早い時間はギターの弾き語りをしている若者や、壁の伝言板を見ている男たちがいたが、夜になってホテルに戻るときはホームレスのねぐらになっていた。






 ブリストルではどこに行ってもホームレスらしき若者が目につく。そのため、ふつうにカメラを構えるとそこに彼らが写り込んでしまうのだ。下の写真は市内のカフェを撮ろうとしたのだが、路上に若い男性が座っていることはシャッターを押してから気づいた。


 こうした若者たちの共通点は、全員が「白人」だということだ。その後、彼ら/彼女たちは、「チャヴChavs」と呼ばれていることを知った。






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