欧州臨床腫瘍学会年次総会においてCancer Research UK が がん免疫療法候補薬HTL0039732の第I/IIa相臨床試験に関して発表予定
2024年9月13日(金)17時46分 PR TIMES
ネクセラファーマ株式会社(旧そーせいグループ株式会社、以下「当社」)は、Cancer Research UK(英国王立がん研究基金)が、当社が見出したがん免疫療法候補薬HTL0039732(NXE0039732)の現在実施中の第I/IIa相臨床試験(NCT05944237(https://clinicaltrials.gov/study/NCT05944237))に関して、2024年9月13日〜17日にスペイン・バルセロナで開催される「欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology:ESMO)年次総会」(ESMO Congress 2024)においてポスター発表を行いますので、お知らせいたします。
本試験の共同治験総括医であるGuy's and St Thomas' NHS Foundation Trusts のDebashis Sarker博士が、2024年9月14日(土)に「実施中の臨床試験(Trial in Progress)*」としてポスター発表を行います。発表についてはESMOウェブサイトをご覧ください。(発表番号:679TiP。リンクはこちら(https://cslide.ctimeetingtech.com/esmo2024/attendee/confcal_2/presentation/list?q=679TiP))
本第I/IIa相臨床試験は、進行性固形がんを対象に、HTL0039732の安全性・忍容性・薬物動態・薬力学の評価に加え、単剤および免疫チェックポイント阻害剤アテゾリズマブとの併用による抗腫瘍活性の評価を目的としています。
HTL0039732は、当社の「NxWave(TM)」プラットフォームを用いて設計され、トランスレーショナルリサーチと前臨床試験における厳格な評価を通過した経口低分子医薬品候補です。HTL0039732は、プロスタグランジンE2(PGE2)の受容体の一種であるEP4受容体を介したシグナル伝達を阻害することで効果を発揮します。PGE2はがん微小環境におけるがん細胞の免疫回避を活性化させていることから、EP4 受容体に対するPGE2 の作用を阻害し、免疫系ががん細胞を識別・抑制する機能を高めることで、既存の免疫療法では治療効果が十分でないがん種への効果が期待できます。
本第I/IIa 相臨床試験はCancer Research UK のCentre for Drug Development が資金拠出・管理を担い、ケンブリッジ大学のBristi Basu 博士(治験総括医)とSarker 博士が統括しています。2023 年8 月に最初の被験者への投与が行われ(https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/tdnet/2327298/00.pdf)、現在、ケンブリッジのアデンブルックス病院、ロンドンのガイ病院、およびマンチェスターのクリスティ病院で被験者募集が行われています。
Debashis Sarker 博士は次のように述べています。「ESMO Congress 2024 において、「実施中の臨床試験」としてポスター発表を行い、進行性固形がんを対象にしたHTL0039732 の単剤および免疫療法との併用での臨床試験の科学的根拠と試験デザインについて概説できることを喜ばしく思います。HTL0039732 は、がん細胞の免疫回避を活性化させるEP4 と呼ばれるがん免疫微小環境内の重要なタンパク質を標的とすることで、免疫系ががん細胞を識別・抑制する機能を高める可能性があります。本第I/IIa 相臨床試験は、2023 年8 月に英国で被験者募集が開始され、現在、複数のがん種を対象に実施中です。本試験により、免疫系を標的とする新たな治療法が見出され、様々な固形がんに対する治療選択肢が増えることを期待しています。」
* 「実施中の臨床試験(Trial in Progress)」の発表では、臨床試験の根拠とデザインについて説明を行いますが、臨床試験データについては発表いたしません。
以上
Cancer Research UK のCentre for Drug Development について
Cancer Research UK は、がんの新規治療法の開発において素晴らしい実績を上げています。Cancer ResearchUKのCentre for Drug Development は、30 年にわたり新規がん治療法の開発において先駆的取り組みを行い、160品目以上の新規がん治療薬候補の臨床試験を実施してきました。そのうち、脳腫瘍に対するテモゾロミド、前立腺がんに対するアビラテロン、卵巣がんに対するルカパリブを含む6 品目の新薬の上市に成功しています。加えて、他の2 つの治療薬候補が開発後期の第III相臨床試験中です。また、13 品目が、現在開発中であり、上市の可能性を有しています。現在、前臨床開発、第I相臨床試験、第II相臨床試験の初期段階には、16 品目の新規がん治療薬のポートフォリオを有しています。www.cruk.org.uk/cdd(https://www.cancerresearchuk.org/funding-for-researchers/our-research-infrastructure/our-centre-for-drug-development)
ネクセラファーマについて
ネクセラファーマ株式会社(旧そーせいグループ株式会社)は、テクノロジーに立脚したバイオ医薬品企業であり、日本および世界中のアンメットニーズにお応えし、患者さまの生活の質を向上させる新しいスペシャリティ医薬品をお届けすることを目指しています。
日本で販売されている複数の製品に加え、探索から後期臨床段階にある30 品目を超えるプログラムからなる幅広いパイプラインの開発を、自社で、あるいは大手製薬企業やバイオ医薬品企業との提携により推進しています。このパイプラインは、神経疾患、消化器疾患、免疫疾患、代謝性疾患、希少疾患などの大きく成長する治療分野における主要なアンメットニーズにお応えすることに重点を置いており、業界をリードする独自のGPCR 構造ベース創薬「NxWave(TM)」プラットフォームを活用して、ベストインクラスまたはファーストインクラスの候補化合物を持続的に創出しています。
当社は、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルに主要拠点を展開しており、350 名を超えるグローバル従業員が活躍しています。
詳しくは、ホームページwww.nxera.life/jp (https://www.nxera.life/jp)をご覧ください。
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