DeNA株、2000円前後で乱高下 背景には投資家の思惑が?

9月14日(土)21時0分 J-CASTニュース

なにが要因なのか…(画像はイメージ)

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スマートフォンへのコンテンツ配信大手、DeNA(ディー・エヌ・エー)の株価が2019年8月下旬から9月中旬にかけて乱高下している。買い材料は自社株買いを巡る思惑で、売り材料は期待されたゲームの新作が苦戦しているのではないかという疑念。自社株買いは株価を押し上げる効果があるが、モバイルゲーム業界は新作の動向が業績を左右するだけに、期待作がヒットしなかったことがはっきりした場合は株価の重しとなりそうだ。

「自社株買い」と「ポケモンマスターズ」を懸念か



最初の急上昇は8月30日の金曜。一時、前日終値比7.3%(158円)高の2325円まで上昇し、この株価が9月13日の取引終了時点で年初来高値となっている。5月10日に発表後、実施実績がなかった自社株買いが足元で行われているとの観測が広がったことが株価を押し上げた。


この自社株買いは自己株式を除く発行済み株式の26.14%にあたる3800万株、取得金額500億円を上限に5月13日から20年4月30日までに市場で買い付けるもので、「資本効率を向上させる一方、株主還元策として1株当たりの価値向上」を実施理由として発表していた。


すべて実現すれば26%とかなり規模が大きいため、市場の思惑買いを招きやすい。7月までは買い付けた実績がなかったが、8月はさしたる材料もないのに日経平均株価など全体の動きから外れて株価が上昇する日が目立つ、との指摘が投資家の間で広まり、「自社株買いに着手したことで需給が引き締まる」との思惑から買いが優勢になった。


次の急下落は翌営業日にあたる9月2日の月曜。一時、前営業日終値比9.4%(211円)安の2032円まで下落した。終値も持ち直さず9.3%(209円)安の2034円。8月29日に配信を始めたスマホゲーム「ポケモンマスターズ」のアプリの売り上げが伸び悩んでいると株式市場に伝わり、前週末の急騰がウソのように売り浴びせられた。



8月に自社株買いをしていた



ポケモンマスターズは「ポケモン」(東京都港区)と共同開発した、ポケットモンスターのゲームで、今期の主力作品と位置づけられていたが、アプリ売上高ランキングで配信初日こそ2位だったものの、9月1日には7位に下げたと伝わったことが週開けのディー・エヌ・エー株を急下落させた。自社株買いに加えてポケモンマスターズへの期待感もディー・エヌ・エーの8月までの株価を押し上げていただけに、アプリをダウンロードしてもらう数が増えなければゲームで遊ぶ際の課金収入にも影響するとの懸念が広がった。


9月5日には、8月に自社株6万3100株を約1億2600万円で取得していたと前日に発表したことを受けて、一時前日終値比4.2%(85円)高の2102円まで上昇した。しかし10日には、終値が4.0%(82円)安の1948円にまで下落。翌11日には2.5%(49円)高の1997円となり、2000円前後で乱高下を繰り返している。13日の終値は、そこから微減した1975円となっている。


日本のスマホゲーム市場には中国や韓国の会社が新作を投入しているほか、米グーグルなども今後参戦するとみられ、ディー・エヌ・エーは日本勢同士だけではない激戦に直面している。巨人に食らいついてプロ野球ファンをうならせている傘下チームのような力作を連打していかないと、株価の持続的な上昇にはつながらないと言えそうだ。

J-CASTニュース

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