採用される人、されない人についての真実

9月17日(日)10時0分 Forbes JAPAN

私は人事部門に移る前、採用の決定権を持つ監督者だった。私はその間、自分の採用決定方法について疑問に思っていた。

面接の設定は人事部がしていたが、採用の可否は私ひとりの手に委ねられていた。当時の私は20代前半。私は採用判断について誰の承認も得なくてよいことに驚いた。

私は採用について話し合える人がほしいと思っていた。採用枠が1人しかないところに3〜4人の適格な候補者が現れることもあり、大きな決断を下す必要があった。

他の管理職の人々はどのように採用の決断をしているのか気になったので、周囲に聞いてみた。すると、「職務内容を一番熟知していて、最も賢い質問をする人を採用する」という人もいれば、「職務経験と学歴が一番優れている人を採用する」という人もいた。

私は「管理職の人々が、変化しやすく、ごく個人的な要素に基づいて採用の決断を下しているのは、この会社だけだろうか?」と疑問に思った。その後、私は人事部に異動。多くの人事担当者と話す機会を得たことで、次のことを学んだ。採用の決断はほぼ芸術に近く、科学的な要素はほとんどない、と。

候補者は学歴と経験によって採用の入り口までは来ることができる。だが、採用を決定するのは生身の人間で、それは採用権限のある人自身も理解していないような要因に基づく個人的な決定だ。

採用の決断は常に、主観的な要素を含む。特定の求人に執着し過ぎてはいけない。なぜなら、他の誰かが採用された(または誰も採用されなかった)場合、自分が打ちのめされてしまうからだ。大切なエネルギーをそんなことで無駄にしてはいけない。

重要なことは、なるべく多くの面接を受け、新しい鉄を火に投じ続けること。あなたを採用したくない人がいても、気にしないこと。誰か別の人が採用されればいいことだ。逃した求人についてくよくよ考え続けないこと。あなたの才能が見えない人にその才能を認めてほしいと願っている状態では、自分を成長させられない。

求職者の多くが、仕事の面接に落ちると、自分が何らかのへまをやらかしたと思い込んでしまうが、それはばかばかしい考えだ。1つのポジションをめぐり面接を受ける人の数は6〜8人、時にはそれ以上に上る。採用されるのは1人のみだ。

面接に落ちたからといって、自分を責めてはいけない。不採用には何の意味もない。採用されても、その仕事が大嫌いになる可能性もある。

世界中の人に自分の才能を認めてもらう必要はない。あなたの波長に共鳴する人がいる一方で、あなたの持つ才能を見出すことができず採用に値しないと考える人も多くいる。

自分と同じ波長で共鳴する人を探すことに集中し、それ以外の人は忘れよう。あなたのするべきことは、ありのままの自分となることで、採用担当者が会いたいと思う人物になることではない。

自分と合う採用担当者に会うと、互いに分かるものだ。その面接にたどり着くまでに乗り越えてきた挫折や困難が、突如として意味のある投資に思えるだろう。

あなたのするべきことは、面接を受けるすべての職に採用されることではない。自分を小さな箱に押し込めて、あなたの素晴らしさを決して理解できない人に好かれるよう取り繕うことでもない。

自分の道を歩み続けよう。自分に合った上司は、思いがけない時に現れるのだ。

Forbes JAPAN

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