体操パワハラ、「本人がOKなら良し」が通用しない根本的な理由

9月18日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

誰がどう見ても暴力行為なのに、当の宮川選手は「パワハラされたと感じていない」と否定するなど、ややこしい状況になっている 写真:日刊現代/アフロ

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日本体操協会のパワハラ問題が紛糾している。指導を受けていた選手は、コーチはパワハラをしていないと言い、日本体操協会の幹部をパワハラで訴えた。しかし、実際にコーチの選手への暴行映像は存在する。このややこしい問題、どのように考えればよいのだろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)


宮川選手が嫌がらなくても

周囲の人間が不快ならパワハラ



 体操の宮川紗江選手が、日本体操協会の塚原光男副会長、千恵子女子強化本部長夫妻を、パワハラで訴えた。事の発端は、速見佑斗コーチが宮川選手に暴力・パワハラをしていたことを理由に、日本体操協会が速見コーチを無期限の登録抹消処分にしたことだ。


 速見コーチはこの処分を受け入れているが、宮川選手は速見コーチからパワハラを受けていないとし、逆に、処分した側の塚原夫妻を訴えている。一方、速見コーチが宮川選手を数回殴る映像が公開されているが、これは誰が見てもパワハラどころか暴力行為である。この不思議な展開は、一体どう考えたらいいのだろうか。


 それには、パワハラには2種類あることを理解して考えることが必要だ。やられた本人が不快に思うか、やられた人を見ていた周囲の人間が不快に思うかの2種類だ。このいずれもパワハラになり得る。


 宮川選手は、速見コーチに殴られたことを不快に感じなかったようだ。しかし、それを練習場で見ていた他の選手やコーチなど関係者たちは、自分が殴られていたわけではないが、不快な行為だと感じたのである。これも立派なパワハラなのだ。


 同様の問題は、ビジネスの場面でもよく起きてしまう。緊密な関係にある上司が部下に対して、暴言を吐く。暴言を受けた方は、パワハラだと感じていない。しかし、それを聞いた周囲のメンバーは不快に思い、パワハラだと感じる。上司は、当事者の部下がパワハラだと言っていないからよいではないかと言うが、周囲のメンバーを不快にさせたことにより、パワハラだと認定されるのだ。





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