一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ「令和政経義塾」開講式レポート

2024年9月18日(水)14時16分 PR TIMES

〜コロンビア大学名誉教授 ジェラルド・カーティス氏による初回講義を実施〜

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2024年9月12日、一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ(所在地:東京都港区、代表理事:吉村 英毅、以下NXJI)は、東京都港区赤坂の「令和政経義塾」にて第1期生の「開講式」を開催しました。NXJIは2024年7月1日、日本の政治の内外から変革を起こす次世代の政治リーダーと政策起業家を育成すべく「令和政経義塾」を創設し、第1期生の募集と選考を行いました。今回、第1期生として39名が決定し、記念すべき第1期がスタートしました。開講式では米国の政治学者であるコロンビア大学名誉教授のジェラルド・カーティス氏による初回講義が行われました。

次世代の若手政治家や政策起業家の育成を通じて、課題解決を図り日本の未来を築いていくNXJIの取り組みと開講式の様子についてレポートします。

<ハイライト>
日本は長期衰退傾向にあり、数多くの社会課題に直面しています。これまで、様々な施策が短期最適、部分最適、局所的に繰り返されてきましたが、足踏み状態と課題の先送りによってグローバルにおける地位低下も憂慮されています。

「令和政経義塾」は、こうした状況の打開を求める経済界の声を背景に創設されました。長期最適、全体最適、グローバルな視点を持つ若手の次世代の政治リーダー及び政策起業家を育成することによって日本の変革を目指しています。

また、政治の現場に多様性と包括性、公正性と透明性を取り入れる若手政治家を育成し、彼らの活躍を後押しする社会的土壌の醸成を図ることで日本社会の進歩と発展に寄与することを目指しています。

このような中、第1期生の開講式が行われました。共同創設者・代表理事である吉村英毅(よしむら ひでき)や共同創設者の山口功一郎(やまぐち こういちろう)による挨拶、会長・理事の挨拶、評議員・講師の挨拶、塾長・理事による開講宣言が行われました。さらにこの度、評議員として参画していただいた、コロンビア大学名誉教授ジェラルド・カーティス氏によるご挨拶もありました。

その後、報道関係者からの質疑応答、フォトセッションが行われ、ジェラルド・カーティス氏による初回講義が行われました。その後、塾生は複数のグループに分かれ、ディスカッションを行いました。熱量が溢れた意見交換に続いてまとめを行い、懇親会で師弟の親交を深めた後、開講式は終了しました。

<イベントレポート>
39名の精鋭を迎えて行われた「令和政経義塾」開講式


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はじめにNXJIの共同創設者・代表理事の吉村 英毅が登壇し、共同創設者として挨拶しました。

「再び日本に活力をもたらしたいと、多くの方々の賛同のもと、NXJIを立ち上げ、令和政経義塾を創設しました。当塾ではグローバルな視点で物事を推進していくことができる次世代の政治リーダーの育成を支援し、塾生のみなさんと大志を共にしていきたいと思います。今後の日本を長期にわたって前進させるとともに、塾生のみなさんにとっては、当塾が学びの時間と、夢の実現に向けた飛躍の発射台となることを願っています」

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同じく共同創設者として評議員の山口 功一郎が登壇し、挨拶しました。

「15年にわたってヘッジファンドビジネスを行い、株式市場、金融市場の観点から日本を見てきました。この間、日本の株価は2倍以上に上昇した一方、米国ではナスダックにインデックス投資をするだけで、約7.5倍のパフォーマンスを実現しています。こうした成長の乖離に日米の国力差を感じる中、これまでの失われた30年を40年、50年と長期化させないために、みなさんが日本をリードする人材に成長することを願っています」

次に理事・会長 船橋 洋一(ふなばし よういち)氏が登壇し挨拶しました。
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「米国の大統領選や自民党の総裁選を迎える熱い政治の季節の中で、記念すべき第1回の講義を行うことになりました。グローバルの視点を持つ若手政治家や政策起業家を育てる令和政経義塾の志の中で、最も相応しい講師がコロンビア大学の名誉教授であるジェラルド・カーティス氏と考え、初回の講義をお願いしました。

ジェラルド・カーティス氏は大分県で代議士誕生について研究を重ね、『代議士の誕生』という処女作を著しています。まさに未来の政治リーダーを目指すみなさんの初日の講義に相応しい方だと思います。塾生のみなさんにはジェラルド・カーティス氏の講義を当塾での学びの始めとして、国政を担う代議士を目指して欲しいと思います」

米国の政治学者 ジェラルド・カーティス氏の未来の政治家に対する思い


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続いて令和政経義塾の評議員・講師である、コロンビア大学名誉教授ジェラルド・カーティス氏から、令和政経義塾に対する思いについてプレゼンテーションが行われました。

「米国のコロンビア大学で政治学者として長らく教えてきました。現在はコロンビア大学の名誉教授として、半年は米国、半年は日本で過ごしています。コロンビア大学の大学院生の時に、九州の大分県の政治家の家に住み込み、地方選挙の実態や代議士がどの様に誕生するのかを研究しました。当時はこうした研究を行う研究者がいなかったため、その時の博士論文が『代議士の誕生』としてベストセラーになりました。

これは約60年前のことですが、本日は若い人たちが日本を良い国に変化させる応援をしたいと思ってまいりました。令和政経義塾の塾生のみなさんは、私が大分で研究をしていた当時と近しい年齢だと思います。若いみなさんには様々なことを学んで頂き、これまでの政党政治のガバナンスモデルが崩れ、新しいモデルが存在しない日本の未来をリードしていってほしいと思います」

ジェラルド・カーティス氏の紹介の後、令和政経義塾 塾長 理事 糸川 正晃(いとかわ まさあき)より開講宣言がなされました。
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「記念すべき第1期生は、応募総数164名の中から39名の精鋭が選ばれました。令和政経義塾では次世代のリーダーをしっかりと育てていきたいと思います。第1回の記念講義として、ジェラルド・カーティス先生の講演から学んでいただき、将来の日本をどのようにしていきたいのかを語っていただきたいと思います。ぜひみなさんには第1期生という誇りを持って、共に学んでいっていただきたいと思います。では、これから開講いたします」

その後、メディアの質疑応答とフォトセッションが行われ、開講式が終了しました。

ジェラルド・カーティス氏による第1回記念講義


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休憩の後、初回講義が行われました。流暢な日本語で、ときにはユーモアと笑いを交えながら、日本の政治における戦前と戦後の連続性や様々な日本の政党政治に関するエピソードが話されました。

「日本の戦前と戦後の政治には連続性があります。自由民主党は1955年に結成されましたが、1950年代、1960年代の政治家は戦前の政治の経験があります。私の経験から印象的なエピソードをお話したいと思います。1974年に第66代内閣総理大臣に任命された三木 武夫氏は、1976年に自由民主党内で起こった「三木おろし」といった退陣運動に直面しました。

当時、日本を訪ねていた私は三木首相に面会したいと連絡したのですが、退陣運動の最中で自宅から出られずお会いすることが難しい状況でした。そこでお電話をかけたのですが、当時スマホなどはありませんでした。10円を入れると会話ができる公衆電話で会話しましたが、通話中に10円がどんどんなくなって切れそうになりました。妻にポケット中を弄ってもらって10円を探しながら話をしたことがあります(笑)

そんな中で三木首相が話したのが「日本の政治には『憲政の常道』というものがある」ということでした。「憲政の常道」とは、大日本帝国憲法下の日本における政党政治における政界の慣例のことですが、1976年当時の総理大臣が、戦前にできた憲法の言葉を使っていることが非常に印象的でした。

日本の政治には歴史があり伝統があります。1945年に終戦を迎え、日本は1952年にGHQの占領下から独立しましたが、そこから民主主義が始まったわけではありません。戦前の日本には民主主義ではありませんが、民主主義的な要素もありました。

例えば、戦前の政治家にも地盤があり、後援会がありました。こうした伝統が戦後政治においても、政治家の後援会として存続しています。日本では戦前の経験を生かして戦後の政治を行っています。まず、令和政経義塾の塾生のみなさんには日本の政治を知るために、是非とも戦前の政治と歴史を学んでほしいと思います。

そのために最適なものが政治家の自伝です。例えば『猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人だ』などの名言を残した大野 伴睦(おおの ばんぼく)氏の著書は小説の様に面白い本です。

翻って現在に視点を移すと、総裁選を迎える現在の自由民主党では派閥の解消が進んでいます。これまでは派閥から総裁が選ばれ、内閣総理大臣として任命されていましたが、現在の総裁選では候補も乱立しています。自由民主党のガバナンスが崩れ、これまでのリーダーを選ぶシステムが機能しなくなる中、今後の日本ではどのようなシステムが適しているのかを考える必要があります。

みなさんにお伝えしたいことの1つは、政治家は議会を説得する、あるいは国民を説得するということです。説得する政治が非常に大切です。負けることを怖がらずに政策を進めていく必要があり、そのために必要なことが説得です。

今の日本には数多くの課題があります。その中で優先順位を考え国民を説得し、政策を実現していくことが大切です。今は政治家になる非常に良いタイミングだと思います。みなさんの活躍によって、これからの日本は変わります。政治家が変わらなければ日本は変わりません。先延ばしをしてゆっくりしている時間はありません。負けることを怖がらず一生懸命に進んで行けば、まだまだ日本には明るい将来があります」

ジェラルド・カーティス氏はこの様に語り、第1期生を鼓舞しました。

日本の未来の政治を担う「令和政経義塾」の今後


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記念講義の後、39名の塾生は小グループに分かれ、各々ディスカッションを行いました。ディスカッションの後、各グループから、熱量溢れるまとめが発表されました。

その後、令和政経義塾のメンバーや講師を囲んで、熱気あふれる懇親会が行われ第1回の講義は終了しました。

尚、令和政経義塾では1年間に渡ってこれからも講義が続きます。毎週木曜日19:00〜21:30に行われ、前期では歴史や政治思想等の政治についての視座の向上を目指します。後期では「政治家コース」と「政策起業家コース」に分かれ、より実践的な課題に取り組みます。具体的には「政治家コース」では政策立案、選挙戦略等について学びを深め、「政策起業家コース」では政策起業に関する概論、パブリックアフェアーズ、渉外手法等について学びます。
令和政経義塾のこれからの活動と塾生の活動に期待が高まります。

一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブについて


法人名   :一般財団法人 ネクストジャパン・イニシアティブ
略称    :NXJI(エヌエックスジェイアイ)
所在地   :東京都港区赤坂 2丁目6−24 赤坂水野ビル 3階
WEBサイト:https://nxji.jp/
代表者   :会長、理事        船橋洋一
       共同創設者、代表理事   吉村英毅
       共同創設者、評議員    山口功一郎
       所長、塾長、理事     糸川正晃

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