【摂南大学】【能登復興】伝統文化の保護と継承を目指す「能登半島地震支援プロジェクト-輪島塗がつなぐ物語-」
2024年9月19日(木)11時46分 PR TIMES
〜学生が5日間で275膳の輪島塗を洗浄、活動をまとめた冊子「輪島塗がつなぐ物語」を作成〜
2025年に開学50周年を迎える摂南大学は、開学50周年記念事業『「挑む、楽しむ。」プロジェクト』(愛称『むむプ』)を発足しました。
『むむプ』の一環である、能登半島地震で被災した輪島塗の復旧支援プロジェクトは、伝統文化の保護と継承を目指し、被災家屋から救出された輪島塗の漆器等を洗浄し、新しい持ち主に引き渡すことで震災の記憶と持ち主の想いをつなぐ活動です。8月23日から8月27日の5日間、石川県能登町にある「春蘭の里」と宮地交流宿泊所「こぶし」を訪問し、能登半島の伝統工芸品をつなぐ活動を行いました。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/140284/table/62_1_594482d39441366ff11d8b49a4e74797.jpg ]
[画像1: https://prtimes.jp/i/140284/62/resize/d140284-62-1b1faeaa41594807529d-0.jpg ]
再生した輪島塗と訪問先担当者・学生たち
■活動概要
8月 :事前学習「能登半島地震」「地域に伝わる輪島塗等伝統工芸品をつなぐ意義」
への理解を深める
8月23日〜8月27日 :能登訪問、活動実施
9月〜12月 :冊子「輪島塗がつなぐ物語」の作成
12月 :情報交換会の開催
1月〜3月 :冊子「輪島塗がつなぐ物語」の発行
石川県内での配布、本学ホームページ等での情報発信
■摂南大学生、能登の輪島塗を洗浄・整理、震災の記憶と想いを未来へ繋ぐ
東日本大震災をきっかけに、摂南大学では「ボランティア活動」という特別講義を立ち上げ、学生の被災地支援を後押ししてきました。そんな中、今回は能登半島地震からの復興を目指し、学生たちが能登の誇る伝統工芸・輪島塗の保護と継承に取り組みました。
学生は事前学習で能登半島地震や輪島塗について学んだ後、8月下旬の5日間、石川県輪島市に隣接する能登町を訪れました。訪問先の「春蘭の里」は、伝統家屋を活用した民宿で外国人観光客にも人気でしたが、今回の地震で被害を受けていました。そこで被災した家屋から持ち出すことのできた輪島塗の器を丁寧に洗い、使い続けることができるよう整理する活動を行いました。学生は、ただ「洗う」だけではなく、分担して効率よく進めるためのチームワークとコミュニケーション、輪島塗のお椀・御膳を正しく組み合わせるためにパズルを解くような想像力が求められる作業に苦戦しながらも、わずか5日間で275膳もの輪島塗を整理しました。この活動は、被災地の復興支援だけでなく、日本の伝統工芸を守る取り組みにもなると考えています。
更に、今後は現地での経験を「輪島塗がつなぐ物語」という冊子にまとめ、被災地の今を多くの人に伝え、支援の輪を広げる予定です。学生たちの熱意と行動力が、能登の復興と伝統の継承に寄与できることを願っています。
▶能登×摂南プロジェクト Instagram:https://www.instagram.com/noto_setsunan
[画像2: https://prtimes.jp/i/140284/62/resize/d140284-62-25ed42e8e625ebfec4cb-1.png ]
輪島塗を丁寧に洗浄する様子
■理工学部住環境デザイン学科 榊 愛准教授のコメント
〜能登半島地震支援プロジェクトへの想い〜
能登半島地震発生後、農家民宿群「春蘭の里」の拠点施設「こぶし」には、周辺の被災家屋等から救出された輪島塗の御膳・お椀などの漆器がたくさん持ち込まれましたが、現地の方だけでは漆器の整理に手が回らないとの話を聞きました。能登では客人を招いた時の食器として、多くの家庭が飯椀や汁椀、煮物椀などをセットにした膳を継承しています。そのような能登の皆さんにとって大切な輪島塗を私たちが洗浄・整理して、新たな持ち主に引き継げるように整える活動を計画しました。この活動が伝統工芸「輪島塗」を次の世代につなぐ小さな一歩になればと考えています。また、能登にとって大切な「春蘭の里」に私たちが訪れて農家民宿に泊まり、豊かな自然と文化を体験することで、「春蘭の里」の魅力を発信したいと考えています。
5日間の活動で、江戸時代の御膳にも大切に「使われてきた」形跡があることに気づき、少しずつ異なるお椀の形や色に個性の豊かさが表れ、とても愛おしく感じるようになりました。能登の皆さんにとって大切な品物を洗浄させていただける機会を得たことを、改めて有難く思います。今回は9人の学生が参加しました。地域に根付く生活や文化、歴史の一端に触れ、能登の豊かな自然と温かな人々に囲まれて過ごした活動は、大学内での学びでは得られない、貴重な経験になったと思います。
2025年に開学50周年を迎える摂南大学は、開学50周年記念事業『「挑む、楽しむ。」プロジェクト』(愛称『むむプ』)を発足しました。
『むむプ』の一環である、能登半島地震で被災した輪島塗の復旧支援プロジェクトは、伝統文化の保護と継承を目指し、被災家屋から救出された輪島塗の漆器等を洗浄し、新しい持ち主に引き渡すことで震災の記憶と持ち主の想いをつなぐ活動です。8月23日から8月27日の5日間、石川県能登町にある「春蘭の里」と宮地交流宿泊所「こぶし」を訪問し、能登半島の伝統工芸品をつなぐ活動を行いました。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/140284/table/62_1_594482d39441366ff11d8b49a4e74797.jpg ]
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再生した輪島塗と訪問先担当者・学生たち
■活動概要
8月 :事前学習「能登半島地震」「地域に伝わる輪島塗等伝統工芸品をつなぐ意義」
への理解を深める
8月23日〜8月27日 :能登訪問、活動実施
9月〜12月 :冊子「輪島塗がつなぐ物語」の作成
12月 :情報交換会の開催
1月〜3月 :冊子「輪島塗がつなぐ物語」の発行
石川県内での配布、本学ホームページ等での情報発信
■摂南大学生、能登の輪島塗を洗浄・整理、震災の記憶と想いを未来へ繋ぐ
東日本大震災をきっかけに、摂南大学では「ボランティア活動」という特別講義を立ち上げ、学生の被災地支援を後押ししてきました。そんな中、今回は能登半島地震からの復興を目指し、学生たちが能登の誇る伝統工芸・輪島塗の保護と継承に取り組みました。
学生は事前学習で能登半島地震や輪島塗について学んだ後、8月下旬の5日間、石川県輪島市に隣接する能登町を訪れました。訪問先の「春蘭の里」は、伝統家屋を活用した民宿で外国人観光客にも人気でしたが、今回の地震で被害を受けていました。そこで被災した家屋から持ち出すことのできた輪島塗の器を丁寧に洗い、使い続けることができるよう整理する活動を行いました。学生は、ただ「洗う」だけではなく、分担して効率よく進めるためのチームワークとコミュニケーション、輪島塗のお椀・御膳を正しく組み合わせるためにパズルを解くような想像力が求められる作業に苦戦しながらも、わずか5日間で275膳もの輪島塗を整理しました。この活動は、被災地の復興支援だけでなく、日本の伝統工芸を守る取り組みにもなると考えています。
更に、今後は現地での経験を「輪島塗がつなぐ物語」という冊子にまとめ、被災地の今を多くの人に伝え、支援の輪を広げる予定です。学生たちの熱意と行動力が、能登の復興と伝統の継承に寄与できることを願っています。
▶能登×摂南プロジェクト Instagram:https://www.instagram.com/noto_setsunan
[画像2: https://prtimes.jp/i/140284/62/resize/d140284-62-25ed42e8e625ebfec4cb-1.png ]
輪島塗を丁寧に洗浄する様子
■理工学部住環境デザイン学科 榊 愛准教授のコメント
〜能登半島地震支援プロジェクトへの想い〜
能登半島地震発生後、農家民宿群「春蘭の里」の拠点施設「こぶし」には、周辺の被災家屋等から救出された輪島塗の御膳・お椀などの漆器がたくさん持ち込まれましたが、現地の方だけでは漆器の整理に手が回らないとの話を聞きました。能登では客人を招いた時の食器として、多くの家庭が飯椀や汁椀、煮物椀などをセットにした膳を継承しています。そのような能登の皆さんにとって大切な輪島塗を私たちが洗浄・整理して、新たな持ち主に引き継げるように整える活動を計画しました。この活動が伝統工芸「輪島塗」を次の世代につなぐ小さな一歩になればと考えています。また、能登にとって大切な「春蘭の里」に私たちが訪れて農家民宿に泊まり、豊かな自然と文化を体験することで、「春蘭の里」の魅力を発信したいと考えています。
5日間の活動で、江戸時代の御膳にも大切に「使われてきた」形跡があることに気づき、少しずつ異なるお椀の形や色に個性の豊かさが表れ、とても愛おしく感じるようになりました。能登の皆さんにとって大切な品物を洗浄させていただける機会を得たことを、改めて有難く思います。今回は9人の学生が参加しました。地域に根付く生活や文化、歴史の一端に触れ、能登の豊かな自然と温かな人々に囲まれて過ごした活動は、大学内での学びでは得られない、貴重な経験になったと思います。