着実に根をおろしつつあるクラウドファンディング

9月23日(月)17時12分 財経新聞

 週1ペースで顔を出す業界紙がある。そこの総務部に千葉県八千代市の住人がいる。

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 ヒット作品となった映画『翔んで埼玉』(既に財経新聞で伝えた通り、我が街:埼玉を揶揄し面白おかしく宣伝?してくれた)の監督、竹内英樹氏が千葉県出身であることから、件の住人(女性)を意趣返しとばかりに「だから千葉県は駄目なのだ、云々」とからかっている。

 だが彼女も負けてはいない。ある時「千葉の高校生は素晴らしいですよ」と切り返してきた。なんでも経営危機に陥った銚子電鉄の立て直しに一役も二役も買った、というのである。

 具体的には「脱線で走れなくなってしまった電車を修理するために新しい資金調達の方法を活かし、500万円からの資金を集めた」というのである。「確か、数年前の銚子市の広報誌でも紹介された」とも言った。

 調べた。確かに2015年1月号の「広報ちょうし」の越川信一市長の「新年のごあいさつ」に、こんな内容の下りがあった。

 「・・・そして昨年は、もう一つの銚子のシンボルである銚子電鉄をめぐるドラマもあった。銚子商業の高校生たちが何と、500万円近い金額を寄附してくれた。クラウドファンディングという方法で、目標の300万円を大きく上回る約500万円の金額を集めた。高校生の柔軟な発想力と行動力は、銚子電鉄と銚子市民に新たな可能性、勇気を与えてくれた。少子高齢化と人口減少が急速に進む中、このようは若い力の結集は心強いばかりだ」。

 しばらくは彼女をからかうまい、と思うのと同時に「そんな社会貢献に役立つクラウドファンディング企業はどこか」という興味を覚えた。

 辿り着くまで、さして時間はかからなかった。斯界の老舗格で多くの実績を積み重ねている業者、レディーフォーのホームページを覗いた。あった。

 確認ができた直後の8月6日にSanKeiBizが、『クラウドファンディングのREADYFOR 企業の社会貢献活動に資金提供』と題する記事を配信した。「社会貢献活動を展開する企業からの求めに応じて展開。企業が掲げるビジョンや事業テーマに合致する地域の社会貢献活動に、クラウドファンディングで集めた資金(目標額の半分)を供給し、残りはレディーフォーが協力金として供給する」という内容だった。

 候補に上っている企業名/社会貢献事業が具体的に記されていた。米良はるか代表の「見返りのない寄付、配当を求める投資、その中間的な性格を持つ新たな資金の流れが必要と感じていた」といったコメントも記されていた。

 取材を申し入れた。広報担当者から電話を貰った。「企画書と、どんな内容を取材したいのかを具体的に示して欲しい」とメールアドレスも教えてくれた。私の対応ミス。「銚子電鉄のようなケースを知りたい」の思いが色濃く出過ぎた。「今回は・・・」という答えが返ってきた。

 がいま、つくづく思っている。クラウドファンディングの存在は実績派大手を中心に「新たな金融手段として着実に根を張りつつある」と。

財経新聞

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