本来禁止の副業先で、本業の会社を裏切った社員。懲戒解雇できる?

9月25日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

副業を認める企業が増える中、従業員が副業先で本業の顧客の引き抜きを行う可能性も…!?(写真はイメージです)Photo:PIXTA

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「副業禁止」の税理士事務所で働く福島は、年金事務所からの問い合わせで副業がバレてしまう。その後、取引先の社長から連絡があり、副業先で顧客の引き抜きを行っていたことが判明。所長は就業規則違反の福島に懲戒解雇を言い渡すが、この解雇は認められるのか?副業を認める時代の中で、企業が抱える問題点も合わせてお伝えしたい。(特定社会保険労務士 石川弘子)



O税理士事務所概要

25年前に創業した税理士事務所。地域では、親切で仕事が丁寧と評判の事務所で、職員数は20名ほど。50代の所長を中心に、若手税理士が活躍中。

登場人物

山形:20代半ばの男性。大学卒業後、O税理士事務所に就職。税理士を目指して勉強中。先輩の福島とペアで仕事をすることが多い。

福島:30代後半の男性。大学卒業後、一般企業に勤めながら税理士試験に合格した後、O税理士事務所に転職。顧客の前では愛想がいいが、同僚に仕事を押し付けるところがあり、人望がない。妻と中学生になる娘がいる。

岡山:内勤事務のリーダー。福島と同世代の女性。真面目で丁寧な仕事ぶりから、所長の信頼も厚い。

所長:創業者で50代の男性。20代で税理士試験に合格し、30代で独立。着実に事務所を拡大し、地域の評判も上々。いつもは温厚だが、仕事に対しては厳しい一面もある。

グチの多い先輩が所長に叱られ

陰で後輩に八つ当たり


 顧客訪問の帰り道で、福島は助手席から運転中の山形に声をかけた。


「山形、さっきの件よろしく。早くやらないとあそこの社長はうるさいからな」

「わかりました」

「ところでうちの事務所、安い給料でやってられないよなあ。所長なんかベンツ乗り回して、ゴルフしているだけで高い給料とってるからな。所長のような生活がしたいよ」





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