「iPhone 11 Pro」は別格すぎる! “本気のトリプルカメラ”を「Pixel 3」と徹底比較してみた

9月27日(金)17時0分 文春オンライン

「iPhone 11 Pro」の“トンデモなカメラ”を検証してみた


 メインのスマホとしてiPhoneを長年愛用している筆者ですが、昨年暮れからの10ヶ月間、写真撮影だけはGoogleの「Pixel 3」を使ってきました。暗所や逆光などでの撮影に強いことが大きな理由で、当分この2台体制を継続するつもりでした。


 ところがそんな筆者の決意を揺るがす、トンデモなカメラを搭載したiPhoneのニューモデルが登場しました。


 今回はそのニューモデルこと「iPhone 11 Pro」を使い、同じシチュエーションでPixel 3と撮り比べてみました(検証には大画面モデルの「iPhone 11 Pro Max」を使用)。



今回はPixel 3(右)とカメラ性能を比較します。なお機材の関係で、今回は大画面モデルであるiPhone 11 Pro Max(左)を使用しています


こんなところまで写せる 「超広角レンズ」がすごい!


 ひとつめの特徴は、超広角レンズです。一般的にスマートフォンのカメラは、室内で広い範囲を撮るのはあまり得意ではありません。たとえ壁ギリギリまで後退しても、室内の全景はもちろん、手元のテーブルすら収まらないこともしばしばです。


 しかし本製品では、35mmレンズ換算で13mmという、非常に広い画角のレンズを新たに搭載したことで、驚くほど広い範囲を撮影できます。以下のホテル室内の写真では一目瞭然ですが、監視カメラに匹敵する範囲が写り込んでいることが分かります。




 この広い画角を活かせば、室内で仲間や家族とのスナップを撮影するのはもちろん、屋外では空や地面を広く見せるアングルの撮影もお手の物です。旅行先で風景を撮るのも、これまで以上に楽しくなるでしょう。個人的には、これだけでしばらく遊べる印象です。




 また、あまり知られていませんが、この超広角レンズはパノラマ機能との組み合わせにも対応しています。従来のパノラマ機能では、左右240度という広い範囲は撮影できても、上下はかなり制限されていました。しかしこの超広角レンズと組み合わせれば、上下範囲までを広くカバーしたパノラマ撮影が行えます。




「望遠レンズ」も変わらずにしっかり搭載


 一方の望遠レンズについては、iPhone XSシリーズの時点ですでに光学2倍ズームを搭載済みで、またPixel 3もダブルタップで2倍ズームする機能がありますので、それほどのインパクトはありません。実用性はもちろん高いのですが、超広角レンズの驚きにはかないません。





雲までくっきり! 夜景が自然に撮れる「ナイトモード」


 もうひとつのセールスポイントは「ナイトモード」です。本製品は、Pixel 3の夜景モードと同等の「ナイトモード」が新たに搭載され、夜景などの暗い場所であってもわずかな光をもとに、まるで昼間のような明るさで写真を撮ることができます。





 試してみた限り、夜景を明るく撮るというコンセプトは同じですが、画作りの方向性はかなり異なっています。大雑把に言うと、iPhoneは元の色合いを重視するためやや地味なのに対し、Pixel 3は多少わざとらしくなっても派手さ優先、という傾向が感じられます。どちらがよいかはユーザの好みにもよるでしょうし、シーンによっても判断が分かれそうです。




 ちなみにこれらのモードは、Pixel 3の「夜景モード」は手動でオンにしなくてはいけないのに対し、本製品の「ナイトモード」は自動的にオンになります。もちろんオフにもできますので、これらモードに共通する、若干わざとらしい画作りが好みでなければ、使用しない選択肢もあります。


 ひとつ気をつけたいのは、このナイトモードは、3つあるレンズのうち「広角」「望遠」では利用できますが、「超広角」では使えないことです。そのため、例えば暗い室内を撮る場合、超広角レンズで全景を収めつつ、ナイトモードを利用して明るい写真を撮ることはできません。





これまでの弱点を解消できる? レンズでガラリと変わる「色合い」


 従来のiPhoneでは室内を中心に、赤い被写体を撮ると画面全体が黄色っぽくなることもしばしばですが、今回のiPhone 11 Pro Maxではどうでしょうか。結論から書くと「全体的な傾向はこれまでと同じ」「ただしレンズによる」となります。


 まず通常のレンズ(広角レンズ)で撮った場合ですが、以下の写真のように、ステンレスの皿まで黄色い照明が当たったようになってしまいます。写真自体のクオリティは高いのですが、色がおかしい印象です。ちなみに従来のiPhone XS Maxでもほぼ同じ色合いになります。



 これに対してPixel 3は、肉は赤、ステンレスの皿は青みがかったシルバーと、くっきりと分かれています。多少冷たい印象もありますが、肉の色が引き立っており、メニュー写真にも十分使えそうなレベルです。



 と、これだけならば「従来と変わりませんでした」という結論になるのですが、本製品のレンズを広角から望遠に切り替えると、まったく異なる色合いに変化するので驚かされます。広角レンズの時のように全体が黄色いわけでもなく、またPixel 3のような冷たさもなく、相応にシズル感があり、かつバランスが取れた色合いです。



 Appleはどのレンズでも色合いは同じになるようチューニングしていると説明していますが、実際にはこのように、レンズごとの色の違いは少なからずあるようです。料理や草花など原色系の色がついた被写体を撮る場合は、念のために広角レンズと望遠レンズの両方で撮っておくと、満足の行く結果が得られやすいかもしれません。


カメラ重視ならば、いますぐ買い替える価値あり!


 トリプルレンズ搭載というハードウェア側の強化、ナイトモードなどソフトウェア側の強化という、ハード・ソフト両面での進化を果たした「iPhone 11 Pro」。昨年の新モデル「iPhone XS」や「iPhone XR」を買った人でも、カメラ機能を多用するのであれば、今回の「iPhone 11 Pro」に買い替える価値は十分にあります。望遠レンズが不要で、超広角レンズだけ使いたいのならば、Proのつかない「iPhone 11」でもよいでしょう。



 逆に、カメラは撮れさえすれば十分という人は、バッテリー駆動時間の延長などほかのメリットはあるにせよ、慌てて飛びつく必要はなさそうです。ただし将来的にiPhoneの歴史を振り返った時、この「iPhone 11」シリーズを境に、カメラ機能は別の世代とみなされるであろうことを考えると、遅かれ早かれ、買い替えは視野に入れておいたほうがよいのかもしれません。



(山口 真弘)

文春オンライン

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