車載インフォテインメント、カーナビ設定は「危険な操作」にも

10月11日(水)7時30分 Forbes JAPAN

運転中のドライバーが使用するボイスコントロールシステムやタッチスクリーンといったインタラクティブな車載インフォテインメントシステムの機能は、場合によっては危険なほどドライバーの注意を散漫にさせているという。

非営利団体の米自動車協会(AAA)交通安全基金は10月5日、自動車に搭載されている最新のテクノロジーをドライバーらがどのように使い、どのような影響を受けているかに関する調査報告書を発表した。

AAAはユタ大学の研究者らに調査を委託。2017年モデルの30車種に搭載されたインフォテインメントシステムについて、それらのさまざまな操作をするためにドライバーに必要とされる視覚的、認知的(精神的)な負担と設定完了までにかかる時間について調べた。

参加者たちには運転中に、「電話をかける」「テキストメッセージを送信する」「ラジオを好きな局に合わせる」「ナビゲーションの設定をする」など、ボイスコントロールやタッチスクリーン機能、その他のインタラクティブな機能を使って操作をしてもらった。

その後、研究者らはさまざまなタスクを完了するのに要した時間と視覚的、認知的な負担に基づき、操作の危険度を測定。どの操作がどの程度、危険であるかを割り出した。

「聴くこと」は安全

報告書によると、調査した項目の中で最も危険と判断されたのは、カーナビゲーションの設定だった。完了するまでに平均40秒かかり、その間はドライバーたちの注意をそちらに向けさせていた。連邦政府の調査によれば、道路からわずか2秒目を離すと、衝突事故を起こす危険性は倍増するとされている。

米国では現在、成人のドライバー3人に1人が運転中にインフォテインメントシステムを使用している。AAAは報告書で、運転中のこうしたシステムの使用は、危険な結果を招く恐れがあると警告している。

危険度が「低レベル」に分類されたのは、ラジオやオーディオブックを聴くことだけだった。調査対象とした30モデルの車載インフォテインメントシステムのうち、全体として危険度が「低い」との評価を受けたものはゼロだった。

以下、危険度が「中程度」「高い」「非常に高い」に分類された各モデルを紹介する。

「中程度」

シボレー エクイノックス LT
フォード F250 XLT
ヒュンダイ サンタフェ スポーツ
リンカーン MKC プレミア
トヨタ カムリ SE
トヨタ カローラ SE
トヨタ シエナ XLE

「高い」

キャデラック XT5 ラグジュアリー
シボレー トラバース LT
ダッジ ラム 1500
フォード フュージョン チタン
ヒュンダイ ソナタ
インフィニティ Q50 プレミアム
ジープ コンパス スポーツ
ジープ グランドチェロキー リミテッド
起亜 ソレント LX
日産 マキシマ SV
トヨタ RAV4 XLE

「非常に高い」

アウディ Q7 QPP
クライスラー 300 C
ダッジ デュランゴ GT
フォード マスタング GT
GMC ユーコン SLT
ホンダ シビック ツーリング
ホンダ リッジライン RTL-E
マツダ 3 ツーリング
日産 アルマダ SV
スバル クロストレック プレミアム
テスラ モデルS
ボルボ XC60 T5 インスクリプション

ただし、研究者らによれば、自動車メーカー各社がこれらの操作をより安全にすることは容易だと指摘している。走行中はテキストメッセージの送信やソーシャルメディアへの投稿をできなくする、ナビゲーションの設定をできなくするなど、連邦当局が示している任意ガイドラインに沿って機能するよう、システムを変更するだけだという。

Forbes JAPAN

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