直木賞候補作、大藪春彦賞受賞作として話題の時代小説、青山文平『鬼はもとより』文庫化記念インタビュー!“銀色のアジを書きたかった”という言葉の真意、プロットなしの執筆法、ヒーロー不在の時代を選ぶ理由とは

10月13日(金)19時0分 PR TIMES

旬な作家の意外な素顔が・・・?旭屋書店「本TUBE」ピックアップ本、著者出演インタビュー企画!【旭屋書店主催イベント:著者出演インタビュー】

旭屋書店では、10月28日から各店舗で“ヒーロー不在の時代を描く時代小説"にて、作家・青山文平の『鬼はもとより』をご紹介&本書をフィーチャーした『本TUBEニュース』コーナーを設置!連動して、1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」のスペシャル企画、ピックアップ本の著者への直接インタビューも開催!今回は、『鬼はもとより』文庫化を記念し、青山さん自身に、作品についてじっくりと語っていただきました。

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◆本編再生はコチラ!
【前編】http://www.hon-tube.com/pc/movie.php?movieid=2215
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旭屋書店では、作家・青山文平さんの『鬼はもとより』文庫発売を記念し、著者インタビューを実施した。青山さんといえば、経済関係の出版社に18年勤務し たのち、フリーライターを経て、2011年『白樫の樹の下で』で第18回松本清張賞を受賞。2014年『鬼はもとより』が第152回直木三十五賞候補とな る。2015年、同作で第17回大藪春彦賞受賞。2015年『つまをめとらば』で第6回山田風太郎賞候補、第154回直木三十五賞受賞するなど、短期間の あいだに華々しい受賞歴を持つ。他にも、『半席』『励み場』『遠縁の女』など著書多数である。本作は、藩札掛となった奥脇抄一郎が命を賭けて藩の経済立て 直しを図るストーリーとなっている。自分の藩では藩政改革に失敗して脱藩するも、“藩札で国を救うことができないのか?”を追求した末に、フリーの藩札コ ンサルタントとして最貧小藩に活気ある経済状況を与えていくという、もがきながらも挑戦を止めない武士の気骨がみなぎった、これまでにない時代小説がここ に誕生した。


——あの直木賞の最終選考にも残り、また大藪春彦賞を受賞した本作が、ようやく文庫本になりましたね?この作品は藩札をテーマにしていますが、もともと経済の話を書きたかっのでしょうか?

そういうわけではないですね。直木賞の記者会見の時にも語ったんですけど、“銀色のアジ”っていうのを書きたいかったんです。“アジ”というのは英雄ではな い、我々と同じ普通の人間ということ。“銀色”は、アジが死んだ後の青い色ではなく、生きている時の色だと。普通の人間が生きている時の色を書きたかっ た。たまたま『鬼はもとより』という作品では、藩政改革がそれに当たったということです。

——綿密にプロットを書いているんですか?

私はプロットを立てない書き手なんです、設計図を作らない。素材をA級、B級、C級と、色々な材料をいっぱい出して、だいたいこういう世界と決めたら、あと は指任せ、降りてくる。出だしを書いて20枚書くとその小説世界が成り立ちます。ダメなやつは20枚まで行かないんですよ。
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——ご自身の中でのものすごい資料の先行投資やインプットがあるのでは?

はい、当然です。自分でも、このやり方がいつまでも通用するのかと怖くなります。登場人物を含め、全く未定ですから。怖くてしょうがないから、資料をひたす ら読んで材料をいっぱいにしておく。ただ、専門書を10冊よんでも、収穫が何もないということは頻繁にありますので、砂を噛むような作業で非常に辛いで す。

——『つまをめとらば』もそうですが、お書きになっている18世紀19世紀というのはヒーローがいない時代ですよね。時代小説としたら定石な戦国幕末はお書きにならないというのは、ご自身のポリシーでいらっしゃいますか?

そうですね。僕が書いている18世紀後半から19世紀前半という時代はですね、キーワードがない、たたき台がない、正解がない時代なんですよ。その時代に生きる人は、自分で行動せざるを得ない、自分で考えて自分で動かざるを得ない。つまり、人間っていうものが一番よく出るんですね。例えば、尊王攘夷や、戦国時代なら下剋上とか…僕がよく言うのは、これらは“流れるプール”であると。
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——流れるプールとはどのような意味ですか?

キーワードがある時代というのはプールが流れていることと同じなんです。ドブンと入ると、泳がなくても動いているわけですよ。ただし、私が今回書いた時代というのは、プールが止まったらドボンと沈む。泳がないと沈む時代なんです。自分で泳がなきゃならないから、泳いでいる、もがいている人間が出てくる。『鬼はもとより』で藩札をやったのも、動かない時代にもがいている人の様子を、藩政改革、経済という面で書いてみました。

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本編のインタビュー動画では、この他も様々な質問を投げかけて、盛り沢山の内容になっています!全てご覧になりたい方は、ぜひ本TUBEをチェック!

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[画像4: https://prtimes.jp/i/13301/57/resize/d13301-57-493449-0.jpg ]

文庫: 384ページ
出版社: 徳間書店

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