メディカルシステムネットワークが調剤薬局軸に展開する地域包括支援の絵図

10月13日(水)16時48分 財経新聞

 調剤薬局はどうやって「儲けを増やそうとしているのか」が、謎?だった。言葉は適切でないかもしれないが、医薬品卸問屋からの提示価格を唯々諾々と受け入れていたのではあまりに能がない。そんな疑問に対する答えの一端を、今回知りえた。札幌市に本社を構える企業にメディカルシステムネットワーク(以下MSNW)がある。

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 順調に収益を積み重ねている。2021年3月期は第3四半期開示(2月5日)と同時に0.9%減収も、「営業利益112.3%増」に大幅に上方修正。そして高くなった下駄を履くことになった今期も、「1.4%の増収(1057億円)、2.0%の営業増益(35億円)」計画で船出した。

 本校作成中の時価は700円台前半。1月29日の年初来安値554円から同高値944円(4月20日)まで70%強上昇し、目下押し目を作っているかっこう。IFIS目標平均株価は1100円と「大代替わりがあって不思議でない」と発信している。

 では、MSNWとはどんな企業か。前期の決算内容から認められる主要セクターは以下のような具合だ。

★地域薬局ネットワーク事業: 「医薬品ネットワーク(a)」「調剤薬局(b)」「医薬品製造販薬局(c)」約67%を占めている。

 「a」は医療機関(調剤薬局)の業務は多岐に亘る。代わって、医薬品卸会社との価格交渉/決済代行・在庫管理システム提案・不動品消化サービス提供など医療機関の効率化を図る事業。「b」は調剤薬局の展開。自社ブランド「なのはな薬局(M&Aにより積み上げてきた、とする指摘が強い)」を21年3月末現在で調剤薬局416店舗、ケアプランセンター1店舗、コスメ・ドラッグストア8店舗展開。「c」は後発医薬品の製造受託(34成分68品目を/当面100品目計画)販売。「c」は「新たな医薬プラットフォーム」創造を目的に20年10月設立のファーマシフトが担う。具体的にはLINE公式アカウント「あなたのかかりつけ薬局」がスタートしている。

★賃貸・設備関連事業: 「医療モール開設(ア)」「サ高住の展開」「医師開業支援(イ)」が3本柱。(ア)複数課の医院が軒を並べるモールの展開だ。「メディカルスクエア」名で現在札幌市6カ所・西宮市(兵庫県)2カ所が稼働している。「ア」の展開に「イ」が果たす役割は改めて説明の必要はあるまい。サ高住は「ウィステリア」ブランドで札幌市3棟・小樽市1棟・大阪府豊中市1棟が運営されている。総売上高比率約3%。

★看護事業: 東京都練馬区大泉で「ひまわり訪問看護リハビリステーション」が、仙台市・東京都世田谷区で「なの花訪問看護ステーション」を実施している。

 調剤薬局を軸に地域包括支援事業にその輪を広げている企業である。

財経新聞

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