CoCo壱番屋がカレー発祥インドへ逆進出

10月16日(火)15時15分 プレジデント社

写真=iStock.com/kazoka30

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■2018年内にロンドン、3年内にインドへ


「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋はカレー発祥の地、インドへの逆進出を狙っている。日本だけでなく、アジア各国への進出もしてきた「ココイチ」にとってはカレーの本場への出店は浜島俊哉社長の夢。明治の日本にカレーを伝えたイギリス・ロンドンへの1号店の2018年末での出店を足がかりに、3年以内のインド1号店の実現を目指す。




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壱番屋は1978年に愛知県で創業し、現在は12カ国・地域に約1500店舗を展開している。クセのないなじみやすい味付けと手ごろな値段で根強いファンを獲得してきた。2016年1月には廃棄カツの横流し事件もあったが、決算にはほとんど影響がないほど顧客の支持は強い。


アジア各国への進出も強化しており、香港やタイなどにも進出。18年8月にはベトナムに1号店を出店するなど、勢いを強めている。ベトナムではベトナム国内で最高層となる81階建て「ランドマーク81」内の商業施設に出店し、集客力も高めている。


同社の担当者によると、進出した各国では業績にばらつきはあるものの堅調だという。「QSC(※)など国内で当たり前にやってることを海外でやるのみです。原則、味もサービスも変えない方針です。海外店舗で現地化するのはトッピングですね。日本にはないカレーを卵でカバーした料理なども提供して差別化を図っています」(担当者)。


かつて中国ではコーヒーとコーラの区別がつかなかったり、メニューを客に投げる店員もいたそうだが、今は昔。海外でも着実にサービス精神がなじんでいるという。


※Quality=品質、Service=サービス、Cleanliness=清潔・清掃の頭文字



■「インドに店がなくて、世界最大チェーンと言えるのか!」


さて日本国内では競合がいないほど市場を席巻する壱番屋があえてインドにこだわる理由は何なのだろうか。「現社長の浜島が、カレーの本場で勝負したいということを夢として掲げていたからです。13年に世界最大のカレーチェーンとしてギネス認定を受けた後も、『インドに店がなくて、世界最大と言えるのか!』と意気込んだそうです」(同)。




浜島社長「インドに店がなくて、世界最大と言えるのか」。(時事通信フォト=写真)

確かにカレーは明治時代に、当時イギリスの植民地だったインドからイギリスを経由して普及した歴史がある。日本からイギリス経由でインドと、逆ルートで進出するのは壮大な構想だ。「おいしい料理を教えてくれたことへの日本人としての恩返しもありますが、やはり13億人が毎日3食カレーを食べるわけですから、世界最大のマーケット。ビジネス的にもものすごくチャンスだと思っています」(同)。


海外でも日本基準を通してきた同社だが、果たしてインドでも通用するのだろうか。「例えば、タイは日本でも有名なタイカレーの本場。でも、店舗数を増やしています。インドネシアにも独自のカレー料理がありますが、こちらも共存できています。やはり、同じカレーとはいっても『別モノ』としてポジションが取れているので、インドでも同じように通用するという自信はあります」(同)。


インド進出への一歩となるロンドン1号店の準備は着々と進んでいる。市内中心地のトラファルガー広場近くに路面店として、営業許可が取れ次第、18年末にオープンする予定だ。


ロンドン店では「カレー自体は国内と変わらないものを提供しますが、現地はお酒を食事中に飲む習慣がありますのでそこを合わせるつもりです。ビールのラインアップを揃えたりするほか、フライドチキンとフライドポテトなどおつまみのメニューを充実させる予定です」(同)。


ロンドンはヨーロッパ全体の拠点として今後はドイツなどにも進出を考えているという。「ロンドンは直営ですが、インドは現地事情に詳しいパートナーとフランチャイズ契約を結びたいと考えています。インド進出は出会いがあり次第、本格的に進めたいです」(同)。


カレー伝来の逆ルート進出という夢の実現に向けて動き始めた壱番屋。名実ともに世界で最も日本のカレーライスを広めるカレーチェーンとしての飛躍を狙っていくつもりだ。



(青井 喜三郎 写真=時事通信フォト、iStock.com)

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