メジャー挑戦を表明した日本ハム・上沢直之に球団OBから活躍に太鼓判が押される理由

2023年11月1日(水)6時0分 ココカラネクスト

上沢は今季9勝をマーク、かねてからメジャー挑戦を目標としていた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 元日本ハムで現在は野球解説者として活動する岩本勉氏が10月29日、自身のYouTubeチャンネル「岩本勉チャンネル」を更新。今オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を表明した日本ハム・上沢直之投手へエールを送った。

 10月28日、エスコンフィールド北海道にて会見を開き、今オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍挑戦を表明した上沢。

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 昨季の契約更改の場で球団にその意思を伝えていたことを明らかにしており、この度球団側がポスティングを容認したことで夢への第一歩を踏み出す形となった。

 今季の上沢は9勝9敗、防御率2.96と二桁勝利を達成することはできなかったが、球団は快く挑戦を認めた。

 岩本氏もこの成績について、「二桁には届かなかったものの、チームの成績やチームのもがく姿を考えると十分やってくれた。イニング数や防御率を考えても、頑張ってきてくれと言わざるを得ない」と、チームへの貢献を評価した。

 そんな上沢について、岩本氏は若かりし頃のエピソードを振り返った。

 ある年の春季キャンプで、ファーム組を中心とした沖縄・国頭球場へ視察に行ったという同氏。

 続々とチーム関係者が挨拶に来る中、「ひょろっと背の高い男性」に声をかけられたという。

「選手じゃなくて地元の学生バイトの子かと思った」と話すその男性が、ルーキー時代の上沢だった。

 今でこそチームのエースピッチャーとして、立ち振る舞いや風貌など堂々たる姿が印象的な上沢だが、入団当初はかけ離れた様子だったと話す。

 入団から2年はファームで体づくりを中心とした基礎固めに徹底したが、3年目に開幕から先発ローテーション入りを果たすとプロ初登板初先発で初勝利を記録。デビューから3連勝も記録するなどし、着々とエースへの道を歩み、成長を遂げてきた。

 その様子を追いかけてきた岩本氏は、年を重ねるごとに身についてくる技術面だけではなく、「周りに気遣いができる。ポジティブだし切り替えも上手い。アスリートとして最適のハートを持っている」と、その人間性についても賞賛した。

 上沢のストロングポイントに関しては「(投球の)コーディネートを頭で描きアウトを重ねながら、2.3周り目は違った顔を見せることができる、色々な引き出しを見せることができる」と話し、メジャーにもアジャストできるとした。

 実際に米国サイドからもローテーションピッチャーとして長年安定した成績を残してきたことに着目し、「イニングイーター」(多くのイニングを消化できる投手)としての働きを期待する声もある。

「今までメジャーに挑戦した日本人選手以上の成績を残す可能性もある」とまで高い期待の言葉をかけた岩本氏。上沢の挑戦の行方もオフの楽しみの一つとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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