RanLOS社と協業による5G車載OTA測定ソリューションを発表

2023年11月10日(金)17時47分 PR TIMES

既存のEMCチャンバーとのシームレスな統合を可能にする、業界初[*] のアンテナ計測システム

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、RanLOS社、株式会社東陽テクニカ(以下東陽テクニカ)およびAeroGT Labs Corporation(以下AeroGT Labs)と協業し、コネクテッドカーの普及を促進する5GアンテナOTA(Over-the-Air)測定ソリューションの提供を開始したことをお知らせします。

[画像: https://prtimes.jp/i/109169/53/resize/d109169-53-6cd10781e0a796c2c814-0.jpg ]


自動運転やコネクテッドカーの需要増加に伴い、5G通信の車両搭載が加速しています。ダイナミックでリアルタイムなデータ通信を実現し、高度化する自律型サービスの信頼性要件を満たす上で、アンテナ性能の向上が技術課題になっています。この課題は、アンテナデザインと車体搭載の最適化により解決することができますが、その検証には実環境をエミュレートできる再現性と柔軟性が備わったラボ環境が求められます。

RanLOS社のポータブルアンテナ試験システムとアンリツの5Gネットワークシミュレータを組み合わせることにより、この課題に最適なソリューションを提供します。静的な条件下でのスループット性能とアンテナ放射パターンおよびダイナモメータを用いた動的環境下でのスループットの劣化を評価可能で、自動車、ミニバス、自律型輸送車両等のアンテナ特性を定量化します。従来の車載アンテナ評価システムは、専用のOTAチャンバーを必要とし高額な初期投資を伴う課題がありました。本ソリューションは、既存のEMCチャンバーにシームレスに統合できる特長を有し、導入コストを大幅に抑制します。

本ソリューションのシステムインテグレーションは、東陽テクニカ、およびOTAシステム計測を専門に扱う東陽テクニカの関連企業であるAeroGT Labsにより提供されます。両社は、EMCおよびアンテナ計測の幅広い専門知識とビジネス経験を活かし、顧客課題に対する最適なコンサルティングをリードします。

「5G機能を当社のOTAシステムに統合することは大きな一歩です」とRanLOS CEO、Louice Rosdahl 氏は述べています。「5Gは4Gの100倍のピーク速度を有し、より安全なコネクテッドカーを実現します。アンリツとのコラボレーションにより、この革新的な製品のベネフィットをユーザに提供できることを心待ちにしています。」

「コネクテッドカーや自動運転車など次世代モビリティの開発には5G通信の品質評価が不可欠ですが、試験方法はいまだ標準化されていません。本ソリューションは、初期投資を最小限に抑えるためのシンプルかつ独自性の高い試験手法により、効果的な車載アンテナの評価環境を実用化しています。」と東陽テクニカ 取締役の今泉 良通 氏は述べています。「この革新的なソリューションをモビリティ業界に推進することで、私たちはより安全で信頼できる交通ネットワークの構築に貢献いたします。」

「交通車両が相互接続された未来に向けて進歩するにつれて、コネクテッドカーにおける 5Gアンテナの性能を総合的に評価することは、単なるベンチマークやテスト以上の意義があります。」とAeroGT LabsのChief Marketing OfficerであるSteve Wong 氏は述べています。「この重要なプロセスは、安全性と効率性の向上を特長とする未来の交通社会の基盤を築きます。」

「東陽テクニカとAeroGT Labsと協力し、本ソリューションをグローバルに展開できる日を待ち望んでいました。この技術革新はRanLOS社とのパートナーシップの成果です。アンリツの5GネットワークシミュレータとRanLOS社のアンテナ試験システムを組み合わせることで、コスト効果の高い先進的なソリューションを提供することができます。自動運転サービスの急速な進歩に伴い、車載アンテナの性能要求は一層シビアになっています。」とアンリツ株式会社 取締役 常務執行役員 通信計測カンパニープレジデント 島 岳史は述べています。「本ソリューションはコネクテッドカーにユーザエクスペリエンスの向上をもたらし、加速するスマート社会の発展に貢献いたします。」

[*]アンリツ調べ。既存チャンバーに後付け可能な車載サイズのOTAシステム(5G Call Boxに対応)を対象に調査。(調査年月:2023年11月)

RanLOS社について


RanLOS社はフルビークルでの接続性試験およびアンテナ試験向けのOTA試験ソリューションの革新的なプロバイダーです。世界で最も影響力のあるアンテナの専門家である、パー・サイモン・キルダル教授により2016年に設立されたRanLOS社は、その起源をスウェーデン・ヨーテボリのチャルマース工科大学に持ち、現在、ナスダック上場会社として活動しています。RanLOS社は最もコスト効率の良く、使い勝手の良いOTA試験ソリューションを提供することを目標にしており、ハードウェアや独自のソフトウェアは何年にもわたる研究をベースに開発し、関連するすべての規格に対する試験ができるよう設計されています。
RanLOS社Webサイト:https://ranlos.com/

株式会社東陽テクニカについて


東陽テクニカは、1953年の創立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/

AeroGT Labs社について


北カリフォルニアに本社を置き、世界中にサテライトオフィスを構えるAeroGT Labs社はグローバルなOTA測定ソリューションプロバイダーです。AeroGT Labs社の特許を使用した製品やソリューションは主要な自動車や家電、また医療機器メーカーで使用され、製品開発サイクルのスピードを向上し、最終的には、より質の高い製品の開発に貢献しています。我々の自動車試験ソリューションに使用されている手法や技術は3GPPをはじめとした標準化団体で採用されています。
AeroGT Labs社Webサイト:https://aerogtlabs.com/

アンリツの製品・ソリューション・その他の情報は、Facebookでもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/AnritsuTandM/

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