上野動物園モノレールとお別れ、その意外な生い立ちを振り返る

11月11日(月)6時0分 ダイヤモンドオンライン

10月末で運行を休止した上野動物園モノレール。東京都は都民の意見を踏まえて今後を決めるとしているが、運行を続けるには巨額の設備更新が必要なだけに厳しい状況である Photo by Tatsuya Edakubo

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日本最古のモノレール「上野動物園モノレール(上野懸垂線)」の運行が10月31日いっぱいで休止された。ぶら下がりタイプの「懸垂式」から始まり、全国に普及した、レールの上を走るタイプの「跨座(こざ)式」まで、モノレールの歴史を振り返ってみよう。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)


運行継続には巨費が必要…

上野動物園モノレールが「休止」に


 小雨が降りしきる10月29日、平日昼間の上野動物園で筆者は、ボランティアガイドの解説を聞きながらフラミンゴを眺めていた。モノレールに乗る心の準備が、まだできていなかったからだ。


 東京都は今年1月23日、上野動物園の西園と東園を結ぶ上野動物園モノレール(正式名称「上野懸垂線」)の運行を、11月1日から休止すると発表した。車両をはじめとする施設の老朽化が進んでおり、運行継続には巨額の設備更新が必要という。東京都は運行をいったん「休止」し、代替バスを走らせた上で、都民の意見をふまえて今後の方針を決定するとしているが、事実上の「廃止」、バス転換になると見られている。


 筆者は子どもの頃、上野動物園モノレールに乗ったことがあるはずだが、記憶には残っていない。フィナーレまであと2日となったこの日、「事実上の初乗車」かつ「お別れ乗車」をするために動物園までやって来たというわけだった。


 懸垂式(鉄桁に車両がぶら下がる形式のモノレール)特有の見晴らしのよい車内から、来園者が手を振ったり、カメラを構えたりする姿がよく見える。ミュージックホーンとともに西園を出発すると、時速15キロでゆっくりゴトゴトと音を立てて走り出す。わずか300メートルの旅路で東園に到着である。出口の「ご利用ありがとうございました。またのってね!」の看板に寂しさを覚えながら、上野動物園モノレールとの別れを済ませたのだった。


「別れ」があれば「誕生」もある。沖縄唯一の鉄道「沖縄都市モノレール(ゆいレール)」は10月1日、首里〜てだこ浦西間 (4.1km)を延伸開業した。総延長17kmとなった「ゆいレール」は、大阪モノレール(28km)、東京モノレール(17km)に次いで、国内3番目に長いモノレール路線となった。


 観光客を中心に利用は好調といい、2030年までに現在2両編成のモノレールを3両化する方針も決まっている。モノレールには人々を引きつける不思議な魅力があるのだろう。





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