シリコンバレー最大の秘密「ジョブズの師」の正体

11月11日(月)6時0分 ダイヤモンドオンライン

右からエリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル

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スティーブ・ジョブズとグーグル元会長兼CEOのエリック・シュミットには「共通の師」がいて、さらにはグーグル共同創業者のラリー&セルゲイ、フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ、『HARD THINGS』著者のベン・ホロウィッツ、そのほかツイッターやヤフー、ユーチューブのCEOまでが同じ師に教えを請うていたというと、ウソのような話だと思われるのではないだろうか。

だが、それがまぎれもなく本当のことなのだ。その師の名は、ビル・キャンベル。アメフトのコーチ出身でありながら有能なプロ経営者であり、「ザ・コーチ」としてシリコンバレーで知らぬ者のない存在となった伝説的人物だ。

そのビルが亡くなったことをきっかけに、このままではその教えが永久に失われてしまうと危機意識を抱いたのが、15年以上にわたってビルに教えを受けてきたシュミットら、世界的ベストセラー『How Google Works』の著者トリオだ。



シュミットらは、自分たちの体験に加え、ビル・キャンベルのおかげでシリコンバレーで成功した100人近くもの人物に、ビルの「成功の教え」について取材を敢行、ついに完成したのが『1兆ドルコーチ──シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』(エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル著、櫻井祐子訳)だ。

序文はペンシルベニア大学ウォートンスクール教授で世界的ベストセラー『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』著者のアダム・グラントが寄せ、現役のグーグルCEO(スンダー・ピチャイ)とアップルCEO(ティム・クック)が並んで賛辞を寄せる異例の1冊となった。同書は発売早々ニューヨークタイムズ・ベストセラー、ウォール・ストリート・ジャーナル・ベストセラーとなり、世界21か国での発売が決まっている。

このたび日本版が刊行されたことを記念して、同書から特別に、訳者によるあとがきを公開したい。


シリコンバレーの「謎の大物」


 ビル・キャンベルの姿を初めて見たのが2011年のスティーブ・ジョブズの追悼式だったという人も多いだろう。


 アップルCEOのティム・クックに「ザ・コーチ」としてうやうやしく紹介され、誰よりも先に登壇した初老の男性。あの規格外の天才として知られるジョブズが無二の親友、メンター、コーチとして慕い、アドバイスを求めて毎週会っていたという人物だ。


 涙ながらに、彼の遺志を継ぐ人たちを鼓舞する熱いメッセージを語るその姿は、世界に強い印象を残した。


 実際、ビル・キャンベルの名前は、ビジネス書をよく読まれる方にはもうおなじみだろう。決定的に重要な場面で助言をしてくれた、精神的支えになってくれたという最大級の賛辞とともにたびたび登場する、謎の存在だ。


 彼はシリコンバレーの長老のような権力者なのだろうか? ありがたいご託宣を授ける禅の導師? それとも人柄のよい好好爺?


 結局、彼は最後まで表舞台に立つことなく、2016年に亡くなってしまった。


 ビル・キャンベル自身の追悼式は、テック業界中の著名人をはじめ、彼を慕う老若男女が1000人以上集結するという、歴史に残るものだった。


 エリック・シュミット、セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ、スンダー・ピチャイ、ティム・クック、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグ、シェリル・サンドバーグ、ジョン・ドーア、マーク・アンドリーセン……。


 これらの人々を育て、そして何より彼らに愛された人物がビル・キャンベルなのだ。


 本書はその追悼式の席で、「コーチの教えをシェアしなければすべてが失われてしまう」という危機感を持った人々によって執筆された。スティーブ・ジョブズと並び、コーチと最も親しく仕事をしてきたエリック・シュミットらグーグルの三人である。


 彼らは『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』を書いたチームでもあり、その意味で本書はその続編として読むこともできる。実際、三人は本書を執筆するうちに、前作からはビジネス上の成功に欠かせない、ある重要な要素が抜け落ちていることに気づいたという。その要素こそ、ビル・キャンベルのコーチングのエッセンスである。





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