「広島PARCO」の大リニューアルが「注目」される理由

11月12日(月)21時28分 財経新聞

 11月9日、パルコが運営する広島PARCOでは、中四国初出店のフラワーショップや全国初展開となるカフェを含む5つの新店舗がオープンした。2018年9月から行ってきた、全40店舗、約2700平方メートルの大リニューアルが完成。今なぜ、大リニューアルなのか?そして、経済界が注目する理由とは何か。

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 30歳代の若いスタッフがプロモーションを展開してきた今回の大リニューアル、テーマに掲げたのは「LIFE with PARCO」。パルコの顔ともいえる1階正面入り口の両サイドには目玉となる2つの店舗がオープン。ひとつは全国でカフェなどを手掛ける地元企業、商業藝術とパルコが共同考案したパイ専門のカフェ。アップルパイをはじめとして、旬のフルーツを使ったデザート系のパイと、肉や野菜を使った食事系のパイが楽しめる。もうひとつが、パーク・コーポレーションが運営する「青山フラワーマーケット」。こちらは中四国初出店。

■若者の服離れ
 広島PARCOと言えば『広島市の中心部、本通・新天地にあるファッションビル』と言われ続けてきた。もちろん今回のリニューアルでもデニムブランドを牽引するショップもオープンしているが、もはや広島PARCOは「ファッション」から「ライフスタイルへの提案」にシフトしたと言っても過言ではない。

 それだけ今、アパレル業界の不振が続いているということなのだろう。他の業界でも同じようなことが言われているが、服から若者の気持ちが離れている。だから「LIFE with PARCO」。しかし、パーソナルで多様化しているライフスタイルの提案は容易ではない。今回のリニューアルでどこまで消費者の心に響くのだろうか?

■広島の中心部は活性化するのか?
 広島PARCOは広島市の繁華街の中心部に位置する、中四国唯一のパルコだ。オープンしたのは1994年、広島でアジア競技大会が開催された年。それからおよそ四半世紀。駅前再開発が進み、郊外型SCが次々誕生、競合も激化している。都心部(八丁堀周辺)の利用率は、この10年で最低値というデータも新聞で発表されている(2016年 中国新聞)。

 駅前はかつてその街の顔でもあったのだが、今では郊外の大型SCにその客足を奪われ、空洞化が進むのは全国どこでも共通している。広島PARCOの大リニューアルがそこに待ったをかけることができるのか?これはある意味、都心部の町起こしなのかもしれない。

財経新聞

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