E-コンサル、重症喘息の症例相談窓口を新設

2024年11月14日(木)13時16分 PR TIMES

既存治療でも症状をコントロールできない重症・難治性喘息の治療最適化を目指す

株式会社Medii(本社:東京都新宿区、代表取締役医師:山田裕揮、読み:メディ、以下Medii)は、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」において、重症喘息の症例相談窓口を新設しました。通常の治療では改善が見られない重症喘息患者の診療について、エキスパート専門医に相談できる体制を整え主治医をサポートすることで、重症喘息の治療の最適化を目指します。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/60898/71/60898-71-538d0a18f673d9357f2c6fb92edccef0-1350x760.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
背景
喘息は日本で少なくとも約800万人(※1)が罹患していると言われる国民病です。通常は吸入ステロイド薬などで症状が管理されますが、高容量の吸入ステロイドを使用しても症状が改善しない「重症喘息」は、喘息患者全体の約5〜10%(※2,3)にあたるとされます。近年、重症喘息の新たな治療法として生物学的製剤が適応されていますが、症状が改善しなくても対処療法として既存治療を継続しているケースが多い現状があります。

実際に、E-コンサルの会員医師へのアンケート(※4)では、過去1年間で診療した重症喘息患者数は、呼吸器内科では一人の医師につき平均5.4人、その他の診療科でも平均1.8人であることがわかりました。また、治療選択肢として生物学的製剤を想起する医師の割合は、呼吸器内科では82%であるのに対し、それ以外の診療科では22%にとどまり、大半が従来のステロイド治療を選択していることが示されました。

こうした結果から、呼吸器内科以外でも重症喘息患者を診療する機会が多い一方で、最新の治療法に関する知見が行き届いていない可能性が示唆されています。この課題を解決するため、重症喘息に精通するエキスパート専門医に主治医が気軽に相談できる体制を構築しました。

※1 厚生科学審議会 疾病対策部会 リウマチ・アレルギー対策委員会 報告書, 2011
※2 一般社団法人日本アレルギー学会 喘息ガイドライン専門部会 監修:喘息予防・管理ガイドライン 2015
※3 一ノ瀬正和監修: 重症喘息-定義、評価、治療に関するERS/ATSガイドライン日本語版-, 2014
※4 E-コンサル会員医師を対象にアンケート調査を実施(有効回答者数:156名、調査方法:インターネットによる任意回答、調査期間:2024/6/13~6/16)

取り組み内容
Mediiは、各領域のエキスパート専門医が持つ高度な知見や経験を必要とする医療現場に届けるため、オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を医師に無料で提供しています。

この度、重症喘息に深い知見を持った以下のエキスパート専門医にご協力いただき、E-コンサルにおいて重症喘息エキスパート専門医チームを編成し、重症喘息に関する症例相談窓口を開設しました。
喘息患者を診療する医師に対して重症喘息の啓発を行い、実際に悩ましい症例を持つ主治医が重症喘息のエキスパート専門医に無料相談できるようにすることで、重症喘息の早期診断と治療の最適化の促進を目指します。

【重症喘息エキスパート専門医チーム】
- 駒瀬 裕子 先生(市立大町総合病院 呼吸器・アレルギー内科部長)
- 中村 陽一 先生(豊田地域医療センター アレルギーセンター センター長)
- 中島 康博 先生(社会医療法人財団聖フランシスコ会 姫路聖マリア病院 呼吸器内科副部長、アレルギー疾患総合診療部門 副部門長)
- 郷間 厳 先生(堺市立総合医療センター 呼吸器内科部長、栄養管理センター センター長)

※掲載の承諾をいただいた先生のみ紹介



【重症喘息に関する症例相談はこちら】
https://e-consult.medii.jp/NewChatRoom?target_group_id=GR69dfb11c-4c94-4330-ae33-a87347d5ff4c

※本サービスは医師専用で、利用には会員登録が必要です。
※会員登録およびサービスの利用は、すべて無料です。
※会員登録がお済みでない方は、「新規登録はこちら」からお進みください。

関連セミナー開催のお知らせ
今回の相談窓口新設に合わせ、重症喘息の治療における最新ガイドラインや生物学的製剤の使用方法、専門医への紹介基準などを解説する医師向けオンラインセミナーを開催いたします。

「最新ガイドラインから紐解く 重症喘息治療の最前線」
開催日時:2024年11月19日(火)19:30〜20:30 (見逃し配信あり)
講師:佐賀大学医学部附属病院 呼吸器内科 診療教授 高橋 浩一郎 先生
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
視聴申込URL:https://share.hsforms.com/1vZJL3zART5mMtQinFm_44wq4xc1

E-コンサルについて
E-コンサルは、患者の診断や治療方針に悩む主治医が、近くにいない専門領域の専門医に症例をチャットで相談できる、完全無料のオンラインマッチング相談サービスです。1,500名以上のエキスパート専門医の協力のもと、全ての専門領域の相談に対応しており、厚労省指定難病患者数の99%を占める疾患をカバーしています。相談内容に応じて最適なエキスパート専門医とマッチングされ、医師は匿名でチャット相談が可能です。1対1だけでなく、複数の専門領域のエキスパート専門医が所属するグループへの相談(特許取得済)もできます。
詳細:https://medii.jp/e-consult

Mediiについて
Mediiは「誰も取り残さない医療を」をミッションに掲げ、各領域の高度な知見を持つエキスパート専門医にすべての医師が気軽にアクセスできる仕組みを創っています。代表の山田は現役のリウマチ膠原病専門医であると同時に自身も免疫難病患者であり、ラテン語で本質を意味する「Medii」という社名には、医師と患者の双方向の視点で課題のある医療構造を本質的に仕組みから変えていきたいという思いが込められています。特に専門的知見が暗黙知化されている課題の大きな希少疾患・難病の早期診断や治療最適化を目指しています。

会社名:株式会社Medii(メディ)
所在地:東京都新宿区新宿1-24-12 THE GATE 新宿御苑 2F
設立:2020年2月20日
資本金:1億円
代表者:代表取締役医師 山田 裕揮
URL:https://medii.jp

※E-コンサルは、株式会社Mediiの登録商標です。

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