横須賀で船舶部品製造を営み50年以上。祖父から続く家業を継ぎ、町工場を技術力を発信するマッチングサイトを開発した柳井製作所の歩み
2024年11月18日(月)9時0分 PR TIMES STORY
有限会社柳井製作所は、神奈川県横須賀市で町工場を営んでいます。このストーリーでは現代の製造業の裏側、町工場を技術力を発信するプラットフォーム「カコナビ」を開発した有限会社柳井製作所の歩みをお伝えします。
金属加工の製造業、ものづくりの現場において、ドアを開けばPCに繋がれた最新鋭の数百万〜数千万の数値制御の工作機械が並ぶ時代になってきました。
部品加工はコンピューターがやるので誰がやっても良い品ができ、仕事も簡単と思っている方も非常に多いですがそれは違います。
導入後、工作機械メーカーへの宿泊研修、その後現地研修も行います。
NC旋盤、マシニングセンターなど自動機に入れるまでの前加工は手動の旋盤やフライス盤を使います。切れ味の悪くなったドリルも研磨します。最初のころは全くうまくいかなかったのを覚えています。
更に段取り、治具検討、治具製作、工程検討、曲げる場合の伸び代の計算、材料の手配の仕方等多岐にわたります。(NC旋盤とは材料を回転させ加工します、マシニングセンター、フライス盤は工具を回転して加工する機械です)
ものづくり用のCAD/CAM等で図を作成するとある程度切削条件を導いてくれますが
コンピューターが算出した送り速度(工具、刃物の1分間移動量)切込量(何ミリづつ削っていくか)を元にそのまま加工に着手することは殆どありません。
算出されたものは「提案」であり、このままでは機械にとって過負荷がかかるか?
切りくずが絡むか?などがあるためです。
そのため今までの経験を活かし、「送り速度、切込量」などは経験値を直接入力する場
合も多くあります。仕様工具、刃物での違いもでてきます。
▼地域で解決が難しくなってきた。2次加工業者の廃業など
▼ 町工場の魅力を世界へ発信したい。「カコナビ」が機械加工業界のプラットフォームとして目指す未来
最近では、地元の有名人からお声がけいただいたり、「町工場さんと町工場さん」「施工会社と町工場さん」など新たな繋がりも増えてきており、「困っていた案件が解決できた!」「このようなサービスを待っていた!」「とても分かりやすくて全国の加工屋さんを見ているだけで楽しい!」喜びの声もいただくようになりました。
プラットフォーム「カコナビ」https://kakonavi.jp/
は、どんなに小さな町工場さんにもホームページをもっていただき、今までアナログなやり方で営業をしてきた町工場が、現代のデジタル環境に適応し、設備が増えたりスタッフが増えたりした時、更には依頼側が特に気にする溶接面画像なども自らPRできる手段となりました。
職人が職業としての誇り、憧れを再認識し、未来の世代へと繋いでいくことが重要です。芸術家ではないので短時間で良いものを作らなければなりません。
職人だからこそ理解できるニーズを反映し、デジタルの力で日本の町工場の技術力を発信してほしいという思いがあります。そうすることで職人たちが自ら市場を築く意識を持つようになり、業界全体の活性化にも寄与すると考えています。。日本の職人の素晴らしい技術が「カコナビ」を通じて、世界に向けて発信されていくことを期待しています。
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