発達障害の僕が発見した「気づくと人間関係で地雷を踏んでしまう人」が知っておくべき本質

11月29日(日)6時0分 ダイヤモンドオンライン

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発達障害のひとつであるADHD(注意欠陥・多動症)の当事者である借金玉さん。早稲田大学卒業後、大手金融機関に勤務するものの仕事がまったくできずに退職。その後、“一発逆転”を狙って起業するも失敗して多額の借金を抱え、1ヵ月家から出られない「うつの底」に沈んだ経験をもっています。

近著『発達障害サバイバルガイド──「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』では、借金玉さんが幾多の失敗から手に入れた「食っていくための生活術」が紹介されています。

働かなくても生活することはできますが、生活せずに働くことはできません。仕事第一の人にとって見逃されがちですが、生活術は、仕事をするうえでのとても重要な「土台」なのです。

この連載では、本書から「在宅ワーク」「休息法」「お金の使い方」「食事」「うつとの向き合い方」まで「ラクになった!」「自分の悩みが解像度高く言語化された!」と話題のライフハックと、その背景にある思想に迫ります。



今回は、大盛況に終わったオンラインイベント「発達障害なんでも人生相談」で寄せられた読者の質問と、借金玉さんの回答をお伝えします。



<相談>

 借金玉さんは、本の中で「プライベートな関係をハックしてはいけない」とおっしゃっています。ならば、人間関係の悩みをどう扱うべきでしょうか?

 私はASDの傾向を持つ新卒社員です。大学時代、借金玉さんのライフハックを参考にしながら、自分の悩みを解決することができました。そうして最後に残った悩みが、人間関係なのです。


ハックできないものこそが「親密さ」です


<答え>

 「プライベートの親密な人間関係」と「仕事上の人間関係」は根本的に違うものです。


 マナーやお作法といった表面的なやり取りは、距離を詰めるための技術に過ぎません。発達障害の僕たちはもともと人間関係が苦手ですが、「仕事上の人間関係」は僕が本に書いているような技術やライフハックさえ手に入れれば、なんとかクリアできることが多いと思います。「傾向と対策」は人間関係にももちろん有効なので。


 しかし、僕のライフハックは、「自分を変えるのではなく、やり方や環境、道具を変える」を大きなテーマに掲げています。ハックはサバイバルの手段であって、プライベートな領域においてまで自分を偽る必要が果たしてあるでしょうか。それは、究極的に言うと世界がまるごと職場になってしまうことと同義ではないでしょうか。


 僕が僕であること、あなたがあなたであること。それこそが、人生において、最大の価値を置くべきことだと、なんだかんだと言って僕は思うのです。


 技術的には、ハックで家族や友人、恋愛などプライベートの人間関係を親密にすることも可能だと思います。端的に言えば上手に相槌を打ち、相手が望む応答を返す。しかしそうやって得られた関係は、本当に親密なものだといえるでしょうか。それって、ハッピーなことでしょうか?


 「誰かと仲良くなりたい、親密になりたい」という思いは、ハックを超えたレベルの話だと思うのです。


 自分を偽らず誰かと親密になるには、自分をさらさなくてはいけない。「私はあなたと個人的な親交を結びたいと思っています」というアプローチをするために、自分から一歩を踏み出さなくてはならない。踏み込めば拒否されるかもしれないし、嫌がられるかもしれない。そこにはテクニックでは決して解決できない怖さがある。逡巡する気持ちはよくわかります。でも、ここまでやってこれたのなら、きっと大丈夫。


 あなたはあなたのまま、幸せになりましょう。


★大好評著者インタビュー「だから、この本。」

第1回 発達障害の僕が「毎日怒られていた子ども時代の自分」に絶対伝えたい2つのこと

第2回 発達障害の僕が発見した「学校に適応できず破滅する子」と「勉強で大逆転する子」の決定的な差

第3回 発達障害の僕が失敗から見つけた「向いている職業」「避けるべき職業」

第4回 発達障害の僕が伝えたい「意識高い系」の人が人生から転落する危うさ





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