使用した生木のクリスマスツリーを、再び土で育てて再利用 大阪・梅田「HEP FIVE」の循環型クリスマス

2024年12月2日(月)15時30分 OVO[オーヴォ]






 生木のクリスマスツリーを飾る慣習がある欧米では、毎年1月に出される大量のツリーのゴミがさまざまな意味で問題視されているが、日本でも生木を使えば同じ問題に直面する。大阪・梅田のファッションビル「HEP FIVE」(阪急阪神ホールディングス・大阪市)は、今年のクリスマスツリーを11月15日に公開したが、このツリーは2021年のクリスマスで使用した生木のツリーを再利用している。生の大木を土に植え戻し、もう一度ツリーとして活用した事例は国内では少ない。




 このツリーは北海道・とかち産。2021年に北海道から大阪まで運ばれた。クリスマスに役目を終えたツリーをもう一度再生させたいと、兵庫県宝塚市で約150年続く植木生産者が徹底管理して再生を成功させた。




 通常7mを超す大木は広範囲に根が張りめぐり、一度根を切って掘り起こした木を移植してもかなりの確率で枯れてしまうという。そこで水やり、メンテナンスはもちろん、北海道と環境が大きく変わることを考慮し、せん定、散水量の調整、高温で発生する害虫駆除のための薬剤散布、関西で生育するための土壌改良などを実施。2021年に7mだった樹齢約50〜70年ほどのツリーは約8mに成長、行き交う人の目をまた楽しませている。

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