徹底的に効率化し、スキマ時間に脚本の執筆活動も。米Lifehackerニック・ダグラスさんの仕事術

12月3日(火)16時0分 lifehacker

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回は米Lifehackerの舞台裏で活躍するスタッフライター、ニック・ダグラス(Nick Douglas)さんの仕事術です。

居住地:ニューヨーク市郊外のパーク・スロープに住み、ニューヨーク市内のタイムズ・スクエアに通勤。

現在の職業:米Lifehackerのスタッフ・ライター

現在のPC:自宅と職場ではMacBook Pro。コーヒーショップでは古いAir。

現在の携帯端末:iPhone 11 Pro。これで子どもの写真を撮ります。

仕事の仕方を一言で言うと:独自性

── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

この質問には去年ほとんど答えたので、今回はパスします。

── 仕事の内容を教えてください

私は1日に2〜3つ米Lifehackerの記事を書いています。ニュースが報じられるとそれに応じて急いで書くものもありますが、多くは事前に計画して書いています。

公式な担当分野はありませんが、エンターテイメントとカルチャーが専門です。具体的には、書籍、映画、音楽、ポッドキャスト、テーブルトップロールプレイングゲームなどです。

Featured Playlist、Hack Your City、How I Workなどの定期的な特集をいくつか担当しています。『How I Work』シリーズでは、年に1度、自分以外の米Lifehackerのスタッフ全員の仕事術の記事を編集します。

たまに米Lifehackerの『Upgrade』というポッドキャストのゲストにもなります。『How to Win Over a Cat』など、米Lifehackerのビデオにはたくさん出演しています 。


ニックさんの仕事場

Photo: Nick Douglas
── 最近の1日の流れを教えてください

朝は、娘(まだ赤ちゃんです)に早く起こされない限り、7時に起きて、妻と一緒に子どもの相手をします。

1時間ぐらいすると子守をしてくれるナニーが来るので、2人とも仕事に出かけることができます。地下鉄のB系統かQ系統に乗って、通勤中は電子書籍を読んだりポッドキャストを聞いたりゲームをします。

毎朝Bagel Bossのカートから1.25ドルのコーヒーを買います。売り子の女性は誰がどんな注文をするか全部把握しているんです。

9時ちょっと前にオフィスに着くと、Slackとメールをチェックして、新しい記事のネタがあるとSlackで発表します。

その日自分がどんな記事を書くかその時点で既にわかっていることもありますが、新しい記事が浮かぶこともよくあります。

今春タイムズ・スクエアにオフィスが移転して以来、新オフィスではずっと好天に恵まれてきました。ランチはたいてい道端のカートやスタンドで買い、ブライアント・パークでオーディオ・ドラマを聴きながら食べます。

トークショーと違って物語を聴くと、ちょっとした息抜きになります。たまに、自分でもオーディオ・ドラマを書いたりしています。

今週は、チームで毎年恒例のEvil Weekのブレストをしました。毎年みんなで「十分悪魔的だけれど悪魔的すぎない」落としどころを見つけようとしています。Evil Weekで公開されることは何であれ、1年中読者の目に触れるからです。

家で子守をしてくれているナニーを帰さないといけないので、夕方5時15分ごろオフィスを出ます。妻と私は娘と2〜3時間過ごしてから寝かしつけ、その後は2人で寝る時間までテレビを見ます。

ただし、どちらか片方が夜に外出する用事があるときは、もう片方が1人で子どもの面倒を見ます。

ブラウザに溜まるタブは「Workona」で解消── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

Workonaがなかったらどうやってインターネットを使う仕事をしたらいいのかわかりません。

Workonaは、タブを整理してセッションを自動的に保存するChrome拡張機能なので、たくさんのタブを閉じても後で元通りに戻すことができます。

Chromeのブックマークを管理するよりはるかに洗練されており、複数のPC間を簡単に移動できます。このアプリはまだ開発中なので無料ですが、市場に出て有料アカウントになっても料金を払って使い続けると思います。

NATOフォネティックコードや地図上のすべての国名や25x25までの掛け算を習得するために、Tinycardsを使い始めました。TwitterでなくTinycardsをチェックするように自らをトレーニング中です。

アイデアを書き留めるときは、メモアプリでなくWunderlistを使っています。リスト化するのに便利だからです。私は米Lifehackerの資料をリストにしていて、月に1度、いつまでも鮮度を保てる物語を書きたいときに見ています。

スマホで読書することが好きなので、私のライブラリーには電子書籍がたくさん入っていますが、最長で半年しか待機させられません。

それで、Libbyを使って、ライブラリーの未読本をキープして、読めるようになったら読むように管理しています。おかげで、自由な読書を安定して続けていくことができています。だいたい週に1冊ぐらいのペースで読書しています。

昨年のこのコーナーで紹介したものは、今でもほとんどすべて使用しています。ですが、最近Overcastの速度が遅くなったので、Pocket Castsに切り替えました。

常に200〜300話待機させているので(たぶんそれで速度が遅くなったのかもしれません!)、全部移行するのはちょっとしたプロジェクト並でした。Pocket Castsは変な動作をいろいろしまが、Overcastよりもスムーズです。


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Photo: Nick Douglas
── 仕事場はどんな感じですか?

ゴーカーメディアの新しいオフィスはユニオン・スクエアよりはるかにプライバシーがあります。ユニオン・スクエアでは、8人で1つの巨大なデスクをシェアしていました。

今の私は、編集長のVirginiaさんとオフィスをシェアしていて、お互いにSlackで見たものに関してコメントや疑問があるときは、たびたび話をしています。

きちんと引っ越しの片付けができていなくて、壁に貼るべきものも貼れていません。たぶん、子どもの写真を置いた方がいいんでしょうね。でも、子どもの写真はスマホで見るだけにしています。

デスクでは常に人間工学を意識しています。唯一毎回効果があるのは、数分ごとに立ち上がって動き回ることです。

Stretchlyというアプリが通知すると、『Succession』というドラマで敵対的買収を考えている人のように、立ち上がって窓の外を見つめます。


新オフィスからの眺め

Photo: Nick Douglas
ToDoを忘れないために、使うアプリは1つのみ── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

膨大な数のインストルメンタルのアルバムを収めたApple Musicのプレイリストを持っていて、最初から最後まで流すと160時間もかかります。

作業中に歌詞があると邪魔なときは、しっくりくる波長の曲が見つかるまで、このインストルメンタルのプレイリストをシャッフルします。そんなふうにして見つけたアルバムは最後まで再生します。

──仕事場で採用しているプロセスで、興味深いもの、珍しいもの、こだわりがあるものがあれば教えてください

ときどきアート部門に特注でイラストを描いてもらいますが、いつも注文以上に素晴らしいものを描いてくれます。こちらの記事をご覧ください。

Jim Cookeさんは、ストックしてある2つの画像からこのポッドキャストドラマのマスクを作ってくれました。

また、Chelsea Beckさんは、この記事をスクロールダウンしていくと出てくるRPGプレイヤーの絵に、自身のD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)のキャラクターを1つ使ってくれています。

── 今までに犯した最大の過ちは何ですか?どのように解決しましたか?

2007年にフリーランスをしていたとき、ハフィントンポストからフルタイムのポジションをオファーされました。

しかし、私はそれまでビデオブロガーのZe Frankさんと話をしていて、ビデオブログの制作を本業にしたいと思っていたんです。

ビデオ撮影に関して多くを学び、それはのちに仕事に役立ったのですが、そのビデオブログから収入を得たことは一度もありません。

──ToDoはどうやってトラッキングしていますか?

Airtable を使って、米Lifehackerの投稿スケジュールを管理しています。

私にはToDoを複数のプラットフォームに分散させて、途中で多くを失うという悪い習慣がありますが、Airtableは1つの共有プラットフォームなので、ずいぶん助かっています。

いまだにタスクをあちこちに書き込んでしまう癖がありますが、それを共有スペースですることになるので、何かを完全に見失う可能性は低くなりました。

──どのように充電したり休憩していますか?

妻と私は、かつての自由時間が今は赤ん坊と過ごす時間になっています。

妻は快活なタイプなので、暖かい週末には近所を散歩したり、シーツとエアベッドを持ってプロスペクト・パークに出かけたりします。

平日や1人で過ごす時間があるときは、いつもポッドキャストを聴いているか読書をしています。

夜はたいていテレビ番組をやっと1つ見る時間しかないので、見る番組は厳選します。お高くとまるつもりはありませんが、くだらないテレビを見て時間を無駄にするのは嫌です。


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Screenshot: Nick Douglas
執筆の時間をつくることが今の課題──仕事の合間に何をするのが好きですか?

スクリプトつきコメディのポッドキャスト『Roommate From Hell』を、見てくれる人がいるたびに見せています。

以前の私はスペックスクリプトをたくさん書いたり、短いビデオを作成していましたが、今は1つのクリエイティブな執筆プロジェクトとして時間を割いています。

4人でシーズン2を執筆していて、ストーリーに関しては、『オリエンタル急行殺人事件』やキリスト教のふざけたパロディソングを使うなど、野心的な計画があります。

リタイア後のパワー・レンジャーを主人公にした脚本を書きたいと思っています。仕事と家庭を両立させながら、再び世界を救わなければならないパワー・レンジャーの話です。でも、これを書く時間は到底なさそうですね。

──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?

Umberto Eco 著『Foucault’s Pendulum』が大好きだったので、今は『The Name of the Rose』を無料でAmazonプライム会員のKindleで読んでいます。Wikipediaでいろいろ調べながら読んでいるので、なかなか進みませんが。

TV Tropesのカトリックの異端に関するページも読みました。著者のEcoが言わんとしていることを調べると、はるかに実り多いものになります。

Ecoの本を読むエネルギーがないときは、もっと簡単なものを読みます。今はTaffy Brodesser-Akner著『Fleishman Is in Trouble』という堅実なFranzenっぽい現代小説を読んでいます。

妻と私は職業柄、出版される前の本がたくさん手に入ります。私は、近日中に出版されるDaniel Mallory Ortbergのエッセイ集『Something That May Shock and Discredit You』が気に入っています。

私は、成長期は風変わりなキリスト教原理主義でしたが、転じて今は無神論者です。でも、教会の歴史にとても興味があります。

これまでのところ、世俗の宗教学者Bart Ehrmanが書いた『Jesus Before the Gospels』と『The Triumph of Christianity』の2冊に夢中です。この作家の明確な歴史分析は、私の「Hell」というポッドキャスト用のリサーチとしても役立っています。

──お手製のプレイリストをシェアしてくれますか?

米Lifehackerのためにプレイリストをたくさん作りました。たとえば、『休みなく苦役する人々のための独立記念日の音楽』や、優れたカバー曲のリストなどです。

何年も前には、私が子どもの頃父母が聞かせてくれたベストな曲をベースに『Dad Music』と『Mom Music』という2つのプレイリストを作りました。

──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

トランプ大統領と敵対する「Squad」と呼ばれる民主党女性議員4人組のうちの誰か。

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

「人は皆、忙しい。」

──挑戦中の課題はありますか?

クリエイティブな文章を書く時間を見つけるのに苦労しています。

短い時間ができるとそこで何とかやろうとしてはいますが、ノートPCの前でじっくり1時間腰を据えないと実際に進捗させるのは至難の業です。

ですから、文章を書くエンジンがかかるまでの時間を短くしたいと思っています。あと、簡単に使える文章を書くためのアプリで、スマホでもちゃんと機能するものが欲しいのですが、見つかりません。

あわせて読みたい

Photo: Nick Douglas

Screenshot: Joel Kahn

Source: Workona, Wunderlist, Libby, Overcast, Pocket Casts, Jan Hovancik, Apple Music, Airtable, Amazon(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7), Roommate From Hell, TV Tropes, Spotify(1, 2)

Nick Douglas – Lifehacker US[原文]

lifehacker

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