【イベントレポート】「林業」をテーマに宮城県で事業創出を体験する、学生向け合宿プログラム

2024年12月5日(木)16時46分 PR TIMES

宮城県内外学生を対象に革新人材を育成する初の取り組み、採択事業者としてRelicが企画・実行

新規事業開発やイノベーション創出を支援する事業共創カンパニーである株式会社Relic(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:北嶋貴朗、以下、Relic)は、宮城県DXスタートアップ創出イベント実行委員会(事務局:宮城県企画部産業デジタル推進課)の「令和6年度DXスタートアップ人材創出促進業務」の運営事業者へ採択されました。
未来の宮城県を担う存在である県内外の学生向けに起業意識・知識・資質・能力の向上を支援する「Make a Move! in MIYAGI スタートアップチャレンジBoot Camp」を開催したことをお知らせします。
本プログラムでは、宮城県が抱える課題の1つである「林業」をテーマに事業を考え、デザインプロトタイプを制作後、宮城県の担当者やRelicの事業プロデューサー、起業家にプレゼンテーションし、最優秀賞を競いました。
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合計特殊出生率が全国ワースト3位と、今後の地域発展に懸念を抱える宮城県。地域全体を盛り上げるため、若い世代が活躍できる社会を創っていきたいという想いから、令和6年からDXスタートアップ人材創出促進業務に着手することに。そして今回、未来の宮城県を担う存在である県内外の学生向けに起業意識・知識・資質・能力の向上を支援する「Make a Move! in MIYAGI スタートアップチャレンジBoot Camp」を開催しました。
本プログラムは、2024年11月2日(土)から2日間にかけて実施し、宮城県内外の大学生・高専生が32人参加しました。
企画・運営企業には、4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績を持つRelicが採択されています。
■「Make a Move! in MIYAGI スタートアップチャレンジBoot Camp」とは
将来的に宮城県でスタートアップを志す人材の育成を図るために企画された、学生向けの起業マインドの育成やスキル向上を目的としたプログラムです。人口減少等の様々な社会課題の解決に向けて、アントレプレナーシップが旺盛な人々を惹きつけるチャンス溢れる地域社会の構築を目指し、デジタル技術を活用し起業や社会変革に挑戦する若者を増やすことを目的に実施されました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16318/347/16318-347-8ea30362d7e637e7133128f4308e4fd2-1840x900.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■プログラム内容
宮城県が抱える課題の1つである「林業」をテーマに、提供された課題に対してデジタル技術を活用した解決策(=事業)を考え、新規事業開発に重要なデザインプロトタイプ(webサービスやアプリのデモ画面)を制作後、宮城県の担当者やRelicの事業プロデューサー、起業家にプレゼンテーションし、最優秀賞を競います。

※システム・アプリ開発におけるデザインプロトタイプとは?
FigmaやAdobeなどのプロトタイピングツールを使って事業アイデアを視覚的に具体化したものです。
事業アイデアを事業検証に進めるにあたり、プロトタイプを用いることでプロダクトのコンセプトを明確にし、早期のテストと評価を実施することが可能です。さらにUIデザインや機能の可用性、およびUXを評価し問題を特定し、改善を加えることができます。

■プログラムレポート
宮城県が抱える課題の1つである林業をテーマにしたサービスを考える!
事前ワークでやりとりした学生同士もいたようでしたが、皆さん緊張と期待が入り混じった表情で合宿がスタートしました。「小さい頃から0から何かを創ることに興味があり、大学に入って自由な時間も増え、このプログラムを見つけて面白そうだなと思い、申し込んでみました。」と学外の学生向けプログラムに初めて参加した方も。また、「別の県で開催されていた近しいワークショップなどには参加したことがありました。そのため、自分も起業にかなり興味があり、新しいアイデア創出の機会になるのではないかと思い参加しました。」と経験を積む方もいて、様々な学生たちが集まっていました。

まず初めにチームに閉じない交流ができるよう、事業を考えるチームメンバー以外のメンバーと一緒に他己紹介ワークを実施しました。

※他己紹介ワークとは?
ペアメンバーの自己紹介を受け、他のメンバーにペアメンバーの紹介をすること。
初対面の方とコミュニケーションを円滑に図り、相手の魅力や強みを短時間で引き出し、自分の言葉で表現するスキルを磨くことができます。

お互い笑顔が溢れ、緊張が和らいでいきました。
解題を解決するサービスのデザインプロトタイプを考える!
事前ワークでそれぞれが選んだ林業の課題とサービス内容に対してのデザインプロトタイプ制作がスタート!
今回は、1.ペルソナ設定/機能要件定義→2.ワイヤーフレーム→3.デザインプロトタイプ制作という流れで進めていきました。

1.ペルソナ設定/機能要件定義
まずは事前に検討したペルソナに沿ってユーザー体験を考え、何ができるサービス/機能にするのか・どういった画面遷移にするのかなどの機能要件定義を固めていきました。

テーマが学生にあまり馴染みのない林業ということもあり、なかなか具体的なイメージがつかなかったり、限られている時間の中でどこまで機能を追加するべきなのか苦戦中。「最初はテーマが林業と言われて、自分が普段触れない分野だったため不安もあったのですが、調べていくうちに奥深くて、いろんな可能性が秘めているなと感じました。」と悩みながらも前向きに取り組んでいました。


2.ワイヤーフレーム制作
UIデザインをする上で画面の構成要素、情報設計をするため、ワイヤーフレームを制作していきます。UIデザインが肉ならワイヤーフレームは骨格にあたり、精緻な設計が求められる重要な工程になります。
各自に配られたワイヤーフレーム用紙にイメージを書き出していきます。あえて紙にすることで、機能要件定義をもとにした情報設計・必要な要素の検討に集中でき、見栄えを気にせず取り組むことができます。
自分たちが考えたサービスの構想をアウトプットしていく工程になるため、皆さん和気藹々と盛り上がりながら制作していきました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16318/347/16318-347-685060c8be1c851c6c8c4711722e1f5c-1999x1333.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3.デザインプロトタイプ制作
紙で書いたワイヤーフレームをもとに、パソコンでデザインプロトタイプ制作を進めていきます。プロのデザイナーも現場で使っているfigmaで事前に用意されたパーツを活用しながら、形にしています。

実際に多くのデザインを世に出している現場のデザイナーが学生たちに丁寧に教え、制作したデザインプロトタイプへのフィードバックも行っていました。

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学生たちはそれぞれが最優秀賞を目指し、自習中も真剣に取り組んでいました。

また、「ビジコンを始めとしたスタートアップ系のイベントやワークショップへ参加したこともあり、プロトタイプ制作という言葉自体は知っているし、 作っている人を見たことはありました。しかし、自ら率先して作ったり、どういう風に組み立てていくのかを知らなかったので、すごく勉強になりました。」と学びを得られた様子が伺えました。

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起業家や県の担当者に向けてピッチを実施!
各チーム、本気で取り組んだ事業案を起業家や県の担当者へ向けて発表しました。
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どのチームもデザインプロトタイプまで見せることでサービス内容が伝わりやすい印象がありました。

そして今回選ばれたのは、自分が所有する山の資産価値を知ってもらい、山の資産運用を提案する「とちしるべ」でした!
課題を適切に把握し提供サービスの市場規模が明確、かつ課題に対し複合的なアプローチ提案がされている点、デザインプロトタイプのクオリティが高かった点などが評価されました。
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最優秀賞チームからは「充実した楽しい2日間でした!デザインプロトタイプ制作では、デザインが得意なメンバーが中心となって進めてくれました。お互いの得意・不得意を補い合いながら、ゼロから事業を形にしていく貴重な学びの時間になりました。」と笑顔が溢れていました。

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他の参加学生からは「学年を超えた交流はもちろん、他の大学や全く別のことを学んでいる方も多くて。今の大学では、自分の学んでいる分野の友だちとの会話が多いため、もっと視野を広げて多くの人と関わる方が学びを得られるなと思いました。大学生活でも活かしてもっと他のことを学んでいる人たちとも関わっていけたらと思います。」と学外の活動だからこそ気づきがあったとも。また、他の学外プログラムに参加したことがある学生からも「デザインプロトタイプを作るところから課題が与えられた状態でスタートした2日間ではありましたが、 そこからもうほんとに突き詰めることが多いなと痛感しました。改めて新規事業開発の難易度の高さを知ることができました。」と声が上がりました。

■若い世代が活躍できる社会を創っていきたい
主催者である、宮城県DXスタートアップ創出イベント実行委員会の事務局長熊谷さんへインタビューをしてみました。

ーー今回のプログラムに参加された学生をみてどのように感じましたか?
まず、全国各地から遠方の方も含め多くの方に参加していただき、大変ありがたく思っています。若い頃の自己成長のためには、外からのきっかけ作りが重要だと思います。人と出会い、刺激をもらい、内省する。そういった意味で、学生たちが今まで関わったことがなかった多様な学生や大人たちが集まる今回の場は、良い機会になったのではないかと思います。
また、学生の皆さんが熱心に議論している様子を拝見し、それぞれが課題に真剣に向き合い、相手を尊重しながらも自らの意見をしっかりと述べている姿に感動しました。

ーー宮城県企画部産業デジタル推進課として、今後予定されている取り組みを教えてください
デジタルを活用して新しい価値を創出する人を積極的に見出していきたいと考えています。そのためにも、このような学生向けのプログラムやイベントは今後も継続して開催していきたいと思っています。
また、昨年度からはスタートアップを対象としたピッチイベント「Miyagi Pitch Contest」を実施しており、来年2月にも開催予定です。このイベントでは、新たな価値を社会に提供する方々に発表の場を提供し、その活動を応援していく内容になっています。宮城・仙台という地方都市ならではの特色や良さを活かしながら、活気ある街づくりを目指して取り組んでいきたいと考えています。

※宮城県DXスタートアップ創出イベント実行委員会とは?
アントレプレナーシップが旺盛な人々を惹きつけるチャンス溢れる地域社会の形成に向けて「Miyagi Pitch Contest」を中核にしたスタートアップ関連の各種イベントを実施する団体。
宮城県、宮城県商工会議所連合会、ポケットサイン株式会社、株式会社Macbee Planetで構成され、事務局を宮城県企画部産業デジタル推進課が担っている。


■新規事業の支援会社だからこそ「宮城県の多くの方の挑戦を、一緒に挑戦していきたい」
今回の企画・運営責任者である、Relicの仙台拠点「Innovation Hub Sendai 」拠点長鷲尾にも感想を聞いてみました。

ーー今回のプログラムを企画・運営してみてどのように感じましたか?
今回、東北エリアを中心に全国の学生が集まり、地域を問わず起業や社会課題に興味を持ち、深く考えようとする学生が多かったことがとても嬉しかったです。
世間では、首都圏の学生の方が意欲的というイメージがあるかもしれませんが、東北エリアも負けないくらい意欲的でした。今回のテーマは学生にとって馴染みが薄く、市場性や事業性を考慮する必要があったため、社会人経験のない学生には難易度が高かったと思います。それでも、皆さん高い熱意を持って取り組み、途中で諦めることなく「事業として形にする」という責任感を持って進めていく姿に心を打たれました。

ーー宮城県で今後取り組んでいきたいことを教えてください。
Relicの仙台拠点である「Innovation Hub Sendai」は、東北地方のイノベーター人材発掘・育成とイノベーション創出を目指しています。そのため、未来を担う学生への支援も引き続き取り組んでいきたいですね。また、今後は学生に限らず、起業家や社内ベンチャーに取り組む方など、すべての挑戦者を支援していく予定です。
さらに、宮城県は起業支援・事業支援のプロジェクトが次々と立ち上がっています。事業共創カンパニーとして、これまでのノウハウを活用しながら、新規事業開発やイノベーション創出の伴走支援を行い、宮城県の活性化に貢献していきたいと考えています。

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16318/347/16318-347-5d2b8f8a578402c18df736ce47d75f82-1999x1333.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]写真右から宮城県担当者、Relic担当者
■グローカルイノベーション事業部について
地方発の起業・新規事業開発・事業再生とイノベーター人材の育成を専門的に支援する組織です。
これまでRelicが展開してきた全国20ヶ所の地方拠点活動による企業・自治体・金融機関・教育機関等との事業創出に関する連携強化に加え、イノベーター人材の発掘と育成、Relicの新規事業支援ソリューションを活用した地域事業の支援や地域特化型の事業創出プログラムの活性化など新規事業開発の実績と知見を基に、地方創生に取り組みます。
活動を通じて、グローバルな視点をもって地方発の世界に誇れる事業・会社の創出を目指します。
WEBサイト:https://relic.co.jp/company/branch_office/
■仙台拠点について
Innovation Hub Sendai
所在地:〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央4-4-19 アーバンネット仙台中央ビル15F
事業内容:宮城県を中心に、地域大学との連携および支援、地域企業の新規事業開発・イノベーション創出の支援、地域のイノベーター人材の発掘・育成、デジタルイノベーション創出のための研究やWEBサービス・アプリケーションなどのプロダクト開発・実装のための業務全般

[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16318/347/16318-347-55afe9b3444f68092f101dfaccaab26a-1241x620.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社Relic
会社名:株式会社Relic
代表者:代表取締役CEO 北嶋 貴朗
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F
設立:2015年8月
事業内容:インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援事業、オープンイノベーション事業、イノベーション・ワークプレイス事業
コーポレートサイト:https://relic.co.jp
事業内容:https://relic.co.jp/services/

 Relicは、日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する「事業共創カンパニー」です。世界でも類を見ない新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ一気通貫で新規事業やイノベーション創出を支援する「事業プロデュース/新規事業開発支援事業」、スタートアップ企業への投資や大企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開してまいりました。創業以来4,000社・20,000件以上の新規事業開発に携わってきた実績も含め、新規事業やイノベーションの共創や支援の分野において唯一無⼆の価値と意義、そして業界トップクラスの規模や成長を実現してきたリーディングカンパニーです。
 従業員・拠点数・グループ社数ともに拡大しており、現在ビジネス職・開発職ともに積極的に採用募集しています。詳しくはRelic採用サイトをご覧ください。

<Relic採用サイト>
https://relic.co.jp/recruit/

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