マリオもニンマリ 任天堂、復活のスイッチ入る?

12月6日(水)7時0分 J-CASTニュース

任天堂の「スイッチ」オン?(画像はイメージ)

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任天堂株価が2017年11月27日に一時、4万8190円をつけ、08年9月以来、9年2か月ぶりの高値を付けた。3月に発売した据え置き型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が世界的に好調。9年前と言えば、大ヒットした2代前の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」が世界を席巻したころで、その時のような業績拡大への期待が高まっている。ヒットに恵まれず2012年7月には株価は一時、8060円まで下げたのも今は昔、足元でも年初から2倍の水準である4万円半ばほどで推移し、世界の投資家の注目を集めている。

任天堂の株価がここへきて上昇基調なのは、米国など世界で年末商戦が本格化していることに伴う業績への期待がある。米国で「ブラックフライデー」と呼ばれる11月第4金曜日の24日、スイッチは好調な出足を記録したとされている。基幹商品の朗報に任天堂関係者はほっとしたようだ。ただ、11月21日に配信を始めたスマートフォン向けのゲーム「どうぶつの森 ポケットキャンプ」の売り上げが予想に反して伸び悩んでいることが株価へのブレーキになっており、一本調子に上昇しているわけではない。


「Wii U」で失敗した教訓



少し前のことになるが、任天堂が10月30日に2017年9月中間連結決算を発表した際、スイッチの18年3月期の販売台数目標について、400万台上方修正し、1400万台とすると発表した。発売直後の4〜9月の半年間は年末商戦前で端境期のような時期にもかかわらず、489万台の販売を記録したため、目標を4割も引き上げた。



スイッチが好調な背景には、一代前の据え置き型ゲーム機「Wii U(ウィー ユー)」で失敗した教訓から、人気ソフトを間断なく投入していることがある。まず3月のスイッチ発売時には、同時に人気ソフト「ゼルダの伝説」を発売した。そもそもソフト優先のハード販売戦略でスタートしており、ゼルダの開発に合わせてスイッチの発売時期を設定。従来からよくあるように年末商戦に発売時期を無理に合わせなかった。その後も4月にレースゲームソフト「マリオカート」、6月に格闘ゲーム「ARMS」、7月にシューティングゲーム「スプラトゥーン」と人気ソフトのスイッチ版を途切れずに発売した。さらに10月には看板キャラクター「マリオ」が冒険する「スーパーマリオ オデッセイ」を、満を持して投入した。ゲーム雑誌「ファミ通」によると、「スーパーマリオ オデッセイ」は10月27日の発売から29日までの3日間の国内販売本数が51万本を超え、スイッチ用ソフトとしてはスプラトゥーンに次ぐ2位の出足を記録した。



増産体制に入っていることを強調



スイッチは発売後、世界中で店頭にないことが多く、販売機会の損失が心配されているが、任天堂の君島達己社長は中間決算を発表した10月30日の記者会見で、年末商戦への対応に向けて部品納入メーカーを含めて増産体制に入っていることを強調し、懸念の払拭につとめた。



業績も着実に改善しており、中間営業損益は399億円の黒字に転換(前年同期は59億円の赤字)。売上高は前年同期比2.7倍の3740億円だった。2018年3月期の営業利益は前期の約4倍の1200億円を見込む。ゲーム機の当たり外れによって浮き沈みが激しいのが任天堂の決算だが、それでも急激な回復と言って余りある数字だ。ウィー ユーの失敗とスマホゲームの普及で経営が悪化した任天堂は、2016年の「ポケモンGO」(これは全面的に任天堂のゲームとは言えないが)に続くスイッチのヒットで完全に息を吹き返し、ゲーム界の主役として復活したといえそうだ。

J-CASTニュース

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