令和でもこれなら許される…男女同席の仕事の飲み会で相手との距離を一発で縮める"下ネタの種類"
2024年12月6日(金)15時15分 プレジデント社
※本稿は、戸賀敬城『ビジネス会食の技術』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
写真=iStock.com/Satoshi-K
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Satoshi-K
■相手との距離を縮めるために、戦略的にメモ帳を出す
飲み会は、仕事の一環として戦略的に参加しなければなりませんが、仕事の話ばかりでは気が抜けず、距離を縮めることができません。もちろん、食事中に企画書を出したり、メモ帳を出したりするのも基本的にはNGです。
ただし、相手との距離を縮めるために、戦略的にメモ帳を出すのは、テクニックのひとつとして有効です。
たとえば、決裁権を持っている相手のキーパーソンがためになる話や印象に残る話をしてくれたとき、「ちょっと、すみません」と少し仰々しく会話をさえぎって、メモ帳とペンを取り出す。
そして、「今のお話、忘れないようにメモしておいてもいいですか?」と言って、書きとめるのです。こんなことをされたら、相手はうれしいですし、「もっと話したい」という気分になりますよね。
わざとらしく連発するのはご法度ですが、心からいい話だと思ったのであれば、軽く「演出」を加えるのも効果的な会話術のひとつだといえます。
■「万国共通の話題」下ネタを常に3つは仕込んで参加
仕事の飲み会であっても、私は「下ネタ」を言います。
もちろん、仕事の関係者との飲み会や接待の席での「下ネタ」はリスクが高すぎるからやめたほうがいい、という意見もあります。言う相手を間違えたり、度を超えたりすれば、「セクハラ」と言われてしまうリスクもあります。
それでもなお、下ネタを会話の中に織り交ぜることは、相手との距離を近づけるスパイスになると私は信じています。だから、常に3つくらいは、下ネタを仕込んで飲み会に参加します。
スケベ心まる出しのえげつない下ネタや、場をわきまえない下品すぎる下ネタは、当然いただけません。カレーを食べているのに、排せつ物の話をされたら、誰だって気分を害します。
しかし、誰も傷つけないような笑える下ネタであれば、場の空気をリフレッシュさせる清涼剤のような役割を果たしてくれます。料理のコースにたとえれば、魚料理と肉料理の間に出てくる「お口直し」のような存在です。
下ネタは万国共通の話題なので、沈滞している場を明るくなごませる効果がありますし、また、親しみやすさを感じさせ、さらに一歩踏み込んだ人間関係を構築させる力も持っています。
ただし、下ネタが効果を発揮するのは、「80%の仕事の中身」がしっかりしていて、飲み会の「台本」通りに役割を果たせているのが前提です。下ネタはあくまでもお口直しであって、メインディッシュではありません。
下ネタでいくら笑いをとっても、それだけでは本末転倒です。
■下ネタは「失敗談」が無難
では、具体的にどんな下ネタが好ましいのでしょうか。
いちばん無難なのは、自分の失敗談です。
「このお店の並びにエッチなお店があるんですが気づきましたか? あそこに間違って入ったらダメですよ。15年も前に私も入ったことがあるんですけど、××なことがあって大変な目に遭ったので」
自分の失敗談であれば、相手を傷つけることなく、笑い飛ばすことができます。
ただし、女性がいる席では、よほどの人間関係がない限り、先のような「エッチ系」のネタは避けたほうが無難です。
女性に下ネタを飛ばすなら、断然、次のような「トイレ系」です。
写真=iStock.com/paylessimages
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/paylessimages
「好きな人とレストランでデートをしたとき、彼女が頬を赤らめていたので今夜はイケると思っていたんですが、実は、トイレに行ってからずっと僕のズボンのチャックが開いていただけだったんです」
もちろん、下ネタを飛ばすタイミングや相手には気をつける必要はありますが、下ネタを笑いに変える話術は人間的な魅力にもつながるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。
■競合との差別化を明確にすれば、相手も提案に乗りやすい
「飲み会ではお客様の競合のことを話題にするのはタブー」というのが一般的な考え方です。たしかに、競合の話は、相手にとって失礼にあたることもありますし、悪口などネガティブな展開になりがち。
相手に「この人は、うちの悪口も言っているかもしれない。信用できない」という印象を持たれてしまいます。
戸賀敬城『ビジネス会食の技術』(三笠書房)
しかし、ポジティブな内容であり、仕事の成果につながる話であれば、あえて競合の話をするのも「あり」だと思います。
私の場合は、ブランド企業の広告担当者にイベント企画を提案したいときに、ライバルブランドの成功例を話します。ただ、「○○社は、こんな方法で一緒にイベントをやって成功しました」だけでは、「競合と同じことをやってくれ」というメッセージになってしまい、失礼です。
そこで、「御社の強みを活かして、この部分を変えればもっとうまくいきます」と具体的にプランを提案します。このように競合との差別化を明確にすれば、相手も提案に乗りやすくなります。
----------
戸賀 敬城(とが・ひろくに)
編集者、オフィス戸賀代表
1967年東京生まれ。オンラインメディア「J PRIME」編集長、「B.R.ONLINE」顧問を務めるほか、様々なブランドのアンバサダーやコンサルタントとして活動する。2007年から10年ほど男性ファッション誌『MEN'S CLUB』編集長を務め、雑誌不況のなか売り上げをV字回復。定期購読者も約8000人と、他の雑誌ではあり得ない強固な会員組織を作り上げた。ビジネス/プライベートの様子を日々発信しているブログ「トガブロ。」も人気。華やかなライフスタイルとキャラクターが注目を集め、月間平均100万PVを誇る。1年365日中、max364日は仕事の会食で予定が埋まっており、山手線の駅ひとつにつき1店は、会食に使う店リストを持つ。
----------
(編集者、オフィス戸賀代表 戸賀 敬城)