40〜50代の6割、親の運転に不安あり 4割は親との話し合い無し

12月6日(金)16時40分 財経新聞

両親の運転に不安を感じたことがあるか?(画像: セゾン自動車火災保険の発表資料より)

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 先日も高速道路を逆走する高齢ドライバーが正面衝突を起こし、3人が死傷する痛ましい事故が発生した。その高齢者を親に持つのが40代から50代の世代である。このように高齢者の運転する交通事故が増え続ける中、「おとなの自動車保険」を販売するセゾン自動車火災保険が、全国の40代から50代の300人を対象に意識調査を行った。

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 主な調査項目は、「日常におけるクルマの必要性」「親の運転に関する家族内コミュニケーション状況」「自身が高齢になった時の免許返納への意識」の3点である。

 調査結果は、高齢者ドライバーにとって自動車は必要不可欠と8割弱の人が答えたのに対し、実際に高齢の親の運転に不安は感じたことがあるが、運転技術や免許の返納についてのコミュニケーションは取ったことがない人が4割となった。また、自信が高齢となった時に免許返納時期を「運転に自信がなくなった時」という自己判断が6割という結果となった。

 地方では公共交通機関の本数も少なく、買い物などの生活にはクルマは欠かせないものとなっている。もし1日1本しかバスの運行がなく、タクシーを頼めば最寄りのスーパーまで2,000円以上もかかるような地域に住んでいたらどうだろう。自動車はなくてはならない生活の必需品ではないだろうか。

 そして、40代から50代で親の運転に不安を感じたことがある人は、64%にも及ぶ。これだけの人たちが不安に感じながら、運転技術や免許返納について切り出せないのも問題である。

 たしかに免許返納について親とのコミュニケーションが取れない理由には、親のプライドを傷つけるのを恐れて話を切り出せないことや、免許返納後に自分の負担増を考えてのこともあるだろう。

 ただ、40代から50代の人たちが、自分の免許返納について「運転の自信がなくなった時」と答えている。これは、現在の高齢ドライバーに自己判断を委ねているのと何ら変わりがなく、この40代から50代が高齢となれば、同じ繰り返しになることは間違いないだろう。

 アンケートでは、親が自動車を運転する目的が「日常の買い物や移動手段」と9割近くの人たちが答えている。この結果を見る限り、移動手段として自家用車に代わる乗り物が身近に存在しないことが、大きな問題となっていることがうかがえる。

 これから先、高齢者が安心して移動できるようにするには、自動運転による公共交通機関の充実や、自家用車の自動運転化が大きな望みだろう。もちろん高齢者が車を買い替えなければ意味がないため、買い替えが行われる施策を行政が考案することも重要となるだろう。

財経新聞

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