日産、電動化計画で反転なるか!?

12月7日(火)21時1分 財経新聞

長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表した日産(画像: 日産自動車の発表資料より)

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●日産が電動化に2兆円投資
 自動車メーカー大手の日産自動車が、今後5年で電気自動車などの開発に2兆円を投資し、自動車の電動化を加速させると発表した。

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 全固体電池も2028年には量産化すると明言し、2030年までにEV15車種を市場に投入する計画も発表している。
 
 日産は2010年に量産車EV「リーフ」を発売したが、今はテスラやフォルクスワーゲン、中国・韓国メーカーにも大きく水をあけられている。今回の計画が日産反転への足掛かりとなるだろうか?

●苦境の日産とEV
 日産は1999年の経営危機で仏ルノーの傘下に入り、ルノー副社長だったカルロス・ゴーンの下、徹底的なコストカットでV字回復を成し遂げた。

 ゴーン元会長は、2018年に逮捕され、2019年には海外逃亡したが、その前後から業績も株価も大きく低迷。その影を引きずっているとも言える。そのイメージを払しょくするためにも、EVは大きなカギを握る。

 2022年初頭には、日産と三菱自動車の合弁会社が企画・開発した軽自動車サイズのEVが発売される予定だ。バッテリー技術の問題で、軽自動車のEV化は難しいと言われていたが、ガソリンエンジンの軽自動車と同等の航続距離を実現している。

●反転なるか?
 今回、全固体電池の大量生産に言及したことは、市場で大きく好感されている。

 だが一方で、数年前からEVに多額の投資をしているテスラやフォルクスワーゲンに比べれば、出遅れ感があり、小規模という批判もある。

 この計画がうまくいかないと、収益が悪化し、日産がさらなる苦境に陥ることになりかねない。

 欧州の流れは脱炭素化、EVシフトであるが、そのことが電力不足やエネルギー資源の高騰によるインフレを招いている。そのためどこかで見直しとなると、関連株は先行して売られるという事態も予想される。

 今後の新型コロナウイルスの感染状況により、再びサプライチェーンに悪影響が出るようなことがあれば、計画にも大きな打撃を与える。

 だが日産としては、EVに活路を見出さなければ苦境を脱することは難しく、“技術の日産”としての復活が待たれる。 

財経新聞

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