資本比率低下、融資に影響=新規制でリスク厳格管理—邦銀

12月8日(金)17時14分 時事通信

 新たな国際金融規制「バーゼル3」の内容が固まったことを受け、日本の大手銀行グループは経営への影響を精査している。バーゼル3は、融資債権や株式など銀行が保有する資産の損失発生リスクをより厳格に見積もるよう求める内容。財務の健全性を示す自己資本比率の低下要因となるほか、銀行が資産の効率性を一段と重視し、融資姿勢が慎重になる可能性がある。
 三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手行グループや有力地方銀行は、自己資本比率の分母に当たる「リスク資産」を見積もる際、内部指標に基づく独自の算定手法を採用している。バーゼル3が導入され、算定手法の裁量が狭まると、大手邦銀のリスク資産は増加する。増加額は、三井住友フィナンシャルグループで21兆円程度、みずほフィナンシャルグループで十数兆円、三菱UFJで8兆円前後に上る可能性がある。
 自らの裁量で安全資産に分類していた融資債権は、リスクをより慎重に見積もる必要が出てくる。みずほ総合研究所の佐原雄次郎主任研究員は「企業向け融資で金利などの取引条件を見直したり、残高を調整したりする動きが出るのではないか」と指摘した。 

[時事通信社]

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